サーベイ

エンゲージメントサーベイの費用相場を解説|各ツールの料金を一覧表で比較

エンゲージメントサーベイ_費用相場_比較
この記事でわかること
  • エンゲージメントサーベイの費用相場【方法別】
  • サーベイツールの料金を一覧表で紹介
  • エンゲージメントサーベイの目的や実施時の注意点

社員の離職防止や職場環境の改善に活用されるエンゲージメントサーベイですが、どのくらいの費用がかかるのか気になる方も多いのではないでしょうか。

エンゲージメントサーベイを実施するには以下の3つの方法があり、実施頻度や期間によって費用が異なるため、自社の目的・予算に合った方法の選定が必要です。

  • 自社でアンケートを準備して実施する
  • 代行会社や専門家に依頼する
  • エンゲージメントサーベイツールを導入する

本記事では、エンゲージメントサーベイの実施方法と費用相場に加えて、専用ツールの費用や特徴を一覧表でわかりやすく解説しています。

具体的な選び方や比較ポイントも紹介していますので、自社に最適なツールを選び、組織の活性化につなげていきましょう。

エンゲージメントサーベイツールの特徴や費用を一覧で確認したい方は、以下のリンクから資料をダウンロードできます。

>> エンゲージメントサーベイツール一覧を無料でダウンロードする

目次

エンゲージメントサーベイの3つの実施方法・費用相場

エンゲージメントサーベイ_実施方法

エンゲージメントサーベイには、主に3つの実施方法があります。それぞれの費用相場やメリット・デメリットは以下のとおりです。

※以下の表は右にスクロールできます

実施方法費用相場(年間)メリットデメリット
自社でアンケートを実施約80万円
※人件費として
・Googleフォームなどの無料ツールで調査ができる
・課題や目的に応じて自由にアンケートを作成できる
データの収集・分析に時間を要し、施策への有効活用がしにくい
代行会社や専門家への依頼約40〜100万円
※別途コンサルティング費用が必要
・高度な調査設計や統計的な分析ができる
・アウトソーシングによる業務効率化を図れる
調査の都度コンサルティング費用がかかり、全体的にコストが高くなりやすい
エンゲージメントサーベイツール導入約80〜120万円・調査の効率化や継続的なデータ収集ができる
・組織や個人の状態をリアルタイムにデータで確認できる
ツールの運用が定着するまで一定の時間を要する


各方法の特徴を把握したうえで、自社のニーズや運用に適した方法を選択しましょう。エンゲージメントサーベイの目的や効果がよくわからない方は、以下の記事を確認して理解を深めてみてください。

エンゲージメントサーベイ_目的_効果
エンゲージメントサーベイとは?実施する目的と期待される5つの効果を解説エンゲージメントサーベイとは、社員のエンゲージメントを測定して改善に活用する調査のことです。導入することでモチベーション向上や離職率低下が期待できます。サーベイの特徴や効果について解説しています。...

自社でアンケートを準備して実施する

エンゲージメントサーベイの実施方法の一つは、自社でアンケートの設計から配布、データの収集・分析までを行う方法です。

GoogleフォームやMicrosoft Formsなどの無料ツールを活用すれば、自社の課題・目的に応じて柔軟にアンケートを作成できます。

しかし、社員一人ひとりの状況に合わせたアンケートは現実的に難しく、エンゲージメントに関する本質的な設問設計を行うのも困難です。

また、統計的な分析が必要な場合には、専門知識を持った人材が必要になるなど、かえって人件費が増える可能性もあります。

社員数が少ない企業や、詳細な調査・分析が必要ない場合は、まず自社でアンケートを行う方法を実施してから、他の方法も検討してみましょう。

以下の記事では、社内アンケートを作成するときのポイントを解説しています。満足度やエンゲージメントなど項目別の質問例も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

社内アンケートの質問例文
社内アンケート質問例文8種!記述式の回答例と作り方のポイントも紹介社内アンケートの作成は、例文を参考にすると効率化できます。本記事では、社内アンケートの例文8種と記述式の回答例、作り方のポイントを解説します。社内アンケートを活用して目的を達成しましょう。...

【費用相場】

自社でアンケートを作成する場合は、調査目的に応じて自由に質問項目を設定でき、比較的コストを抑えてサーベイを実施できます。

しかし、アンケートの作成や収集、詳細なデータ分析をするためには、社内のリソース(人員、時間など)が必要になります。

たとえば、月に1回サーベイを配信したとして、準備や実施にかかる時間を仮定した場合、年間の人件費(時給換算)は以下のように算出できます。

※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください

プロセス時間(月間)時間(年間)人件費(年間)※
アンケートの作成4時間48時間7万2000円
対象者の検討・設定2時間24時間3万6000円
結果の収集・分析16時間192時間28万8000円
対応策の検討24時間288時間43万2000円
合計46時間552時間82万8000円

(※:時給1500円で算出)

上記はあくまで参考例ですが、後述の「専門家へ依頼する方法」や「サーベイツールを利用する方法」と同じような費用になります。

代行会社や専門家に依頼する

エンゲージメントサーベイのすべてのプロセスを、代行会社や専門家に外注する方法もあります。基本的には、以下のような流れでサーベイを実施します。

  1. ヒアリング
  2. 設問設計の支援
  3. 調査の準備・実施
  4. 調査の回収
  5. データ分析
  6. 集計データ・改善策の提供

自社で専門人材を確保しなくても、専門家による調査設計や統計的な分析が可能なため、業務効率化とともに信頼性の高い結果を得られます。

ただし、調査の都度コンサルティング費用が発生するなど、比較的コストが高くなる傾向があるため、企業規模や目的、予算に応じた判断が必要です。

【費用相場】

代行会社や専門家に依頼した場合の費用相場は、初期費用とサーベイ利用料を合わせて「約40〜100万円(年間)」と幅広くなっています。

エンゲージメントに知見のある専門家へ依頼できるため、詳細な分析結果を得られるうえに、アウトソーシングによる業務効率化も図れます。

ただし、各社提供のサービスによっては、調査結果のレポート作成やコンサルティングが別料金になっている場合があり、全体的にコストは高くなりやすい傾向です。

エンゲージメントサーベイツールを導入する

エンゲージメントサーベイツールは、調査の効率化と継続的なデータ収集ができる専用ツールです。

ツールによっては、個々の性格を踏まえた設問を自動設定したり、テンプレートに沿ってアンケートを作成したりと、専門的な知識がなくても調査する環境をつくれます。

リーディングマークの調査では、調査対象の41%の企業が「エンゲージメントを測る調査ツール」を活用しており、若手社員の離職対策として注目されています。

サーベイツールは、継続的な調査やリアルタイムの結果確認ができるうえに、組織の変化(部署の変更、社員数の増加など)に応じたカスタマイズも可能です。

また、カスタマーサクセスチームによるサポート体制も整っているため、運用面のアドバイスを受けながら安心して利用できます。

【費用相場】

エンゲージメントサーベイツールは、基本的に「初期費用」と「利用人数に応じた費用」がかかります。

ツールによって料金プランは異なりますが、100人利用で「約80〜120万円(年間)」くらいの費用相場です。

初期費用が発生しないツールや、利用人数に応じて課金されるツールもあるため、まずはフリートライアルや無料プランを活用してから本格的に導入してみましょう。

エンゲージメントサーベイツール14個の費用【比較一覧表】

エンゲージメントサーベイツール_費用_比較一覧

エンゲージメントサーベイツールの初期費用や利用料について、主要な14個のツールを比較表で紹介します。

主に利用人数(社員数)に応じた料金プランが設定されており、ツールによっては、導入前に使い勝手を確認できるフリートライアルが用意されています。

※以下の表は右にスクロールできます

ツール名初期費用利用料(税込)フリートライアル無料プラン
ミキワメ ウェルビーイングサーベイ無料利用人数に応じた利用料(年間契約)
※要問い合わせ
あり(30日間)なし
Geppo無料利用人数に応じた料金体系
・1〜25人:2万2000円
・51〜100人:7万4800円
・201〜300人:16万2800円 など
なし
※無料デモあり
なし
Wevox無料【ベーシックプラン】
月額330円〜/人

【スタンダードプラン】
月額660円〜/人
あり(1ヵ月間)なし
カオナビ利用人数に応じた初期費用
※要問い合わせ
利用人数に応じた月額費用
※要問い合わせ
あり
※無料デモも提供中
なし
ラフールサーベイ要問い合わせ月額 1万7600円〜ありなし
モチベーションクラウド利用人数に応じた初期費用
※要問い合わせ
利用人数に応じた月額費用
※要問い合わせ
なし
※無料デモあり
なし
ミイダス組織サーベイ要問い合わせ
※ミイダス有料契約への申し込みが必要
要問い合わせあり一部機能を無料で利用可能
※組織サーベイは有料
SmartHR無料プランごとの月額費用あり(15日間)
※労務管理にかかわる機能のみ
労務管理の機能を無料で利用可能(社員数30人以下の場合)
※サーベイは有料
HRBrain要問い合わせ利用人数に応じた月額費用
※要問い合わせ
あり(7日間)なし
HRMOSタレントマネジ
メント
要問い合わせ要問い合わせ
※サーベイはオプション加入が必要
ありなし
タレントパレット初期費用あり
※要問い合わせ
利用人数に応じた月額費用
※要問い合わせ
あり
※無料デモも提供中
なし
ハタラクカルテ無料【スタンダードプラン】
年額 2200円 /人

【レポート作成オプション】
スタンダードプラン利用料+22万円/2回
ありなし
LLax forest要問い合わせ年間 2640円/人ありなし
MotifyHR要問い合わせ利用人数・プランに応じた利用料
※要問い合わせ
ありなし


本記事では、各ツールの料金を中心に紹介していますが、詳しい機能や特徴をタイプ別・目的別に知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

エンゲージメントサーベイツール_比較
【2025年版】エンゲージメントサーベイツール14選を徹底比較社員のエンゲージメントを測定・向上させるサーベイツールを14個紹介します。エンゲージメントの向上は離職率を低下させる重要な要素です。各ツールの特徴を比較して自社に合ったツールを検討してみてください。...

各サーベイツールの概要は、2025年2月現在の情報にもとづいて作成したものです。変更の可能性もあるため、詳細は各社Webサイトなどでご確認ください。

1.ミキワメ ウェルビーイングサーベイ(株式会社リーディングマーク)

ミキワメ-ウェルビーイングサーベイ
初期費用無料
利用料利用人数に応じた利用料(年間契約)
※要問い合わせ
フリートライアルあり(30日間)
初期費用なし
公式ホームページhttps://mikiwame.com/well-being.html
提供会社株式会社リーディングマーク

『ミキワメ ウェルビーイングサーベイ』は、ケアを求めている社員や離職・休職の予兆がある人を可視化し、個々の性格に合ったマネジメントの方法がわかるツールです。

性格検査を通して社員の性格をデータ化しているため、そのデータをもとに「本当に質問すべきポイント」に絞った調査ができます。

同ツールではフリートライアルを実施しており、利用した企業からは「相対的な判断で社員の状況をデータ化してくれるため、非常にわかりやすい」といった声がありました。

事例:エンゲージメント向上のために、ミキワメ導入|株式会社情報戦略テクノロジー

また、カスタマーサクセスチームが調査結果の解釈の仕方や、サーベイの運用体制の構築を支援してくれるため、はじめて導入する企業でも安心して利用できます。

導入が適している企業
  • 社員の心理状態を踏まえた対話(1on1)を実施したい
  • 組織全体の状態を効率よく把握できる仕組みをつくりたい

詳しい料金プランについては、以下の記事で詳しく解説しています。具体的な機能や利用手順も紹介していますので、導入を検討するときの参考にしてみてください。

ミキワメ_料金プラン_機能_使い方
ミキワメの料金プランは?利用できる6つの機能と使い方も詳しく解説ミキワメには、従業員数やサポート内容に応じた3つの料金プランがあります。適性検査やサーベイにおいても、受検人数や従業員数ごとの受検料が必要です。本記事では、利用料金・機能・使い方を解説しています。...

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2.Geppo(株式会社リクルート)

Geppo

出典:Geppo|株式会社リクルート

初期費用無料
利用料(税込)【利用人数に応じた料金体系】
・1〜25人:2万2000円
・26〜50人:4万3780円
・51〜100人:7万4800円
・101〜200人:11万8800円
・201〜300人:16万2800円
・301〜500人:21万7800円 など
フリートライアルなし
※無料デモあり
初期費用なし
公式ホームページhttps://www.geppo.jp/
提供会社株式会社リクルート

『Geppo』は、社員のコンディションを把握する「個人サーベイ」と、組織の課題を可視化する「組織サーベイ」がセットで利用できるツールです。

個人サーベイでは、以下の「選び抜いた3問」だけを配信するため、日々の業務に忙しい社員でも短時間で回答できます。

  • 仕事満足度(例:仕事に対する満足度はいかがですか?)
  • 人間関係(例:あなたの職場の人間関係は良好ですか?)
  • 健康(例:最近、よく眠れてますか?)

同ツールには、フリートライアルや無料プランはありませんが、機能や特徴を画面で紹介する「無料デモ」を提供しています。

導入が適している企業
  • 社員に負担をかけず、効率よく調査・集計をしたい
  • 利用した分だけ費用がかかるツールを導入したい

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3.Wevox(株式会社アトラエ)

Wevox

出典:Wevox|株式会社アトラエ

初期費用無料
利用料(税込)・ベーシックプラン:月額330円〜/人
・スタンダードプラン:月額660円〜/人
フリートライアルあり(1ヵ月間)
初期費用なし
公式ホームページhttps://get.wevox.io/
提供会社株式会社アトラエ

『Wevox』は、3分で回答できるサーベイを配信し、社員のエンゲージメントをリアルタイムで自動集計するツールです。

エンゲージメント研究の第一人者である慶應義塾大学 島津教授が監修しており、ビッグデータの解析によって、組織ごとの特徴・傾向の多角的な分析ができます。

たとえば「組織への共感」や「チームワーク」といった要素を偏差値で出力すれば、業界他社と比較しながら自社の分析が可能です。

同ツールでは、すべての機能が利用制限なしで使えるフリートライアルを提供しているため、自社の運用に合うか試してから導入できます。

導入が適している企業
  • 自社のエンゲージメントの状態を多角的に分析したい
  • カスタマーサポートの支援を受けて導入・運用したい

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4.カオナビ(株式会社カオナビ)

カオナビ

出典:カオナビ|株式会社カオナビ

初期費用利用人数に応じた初期費用
※要問い合わせ
利用料利用人数に応じた月額費用
※要問い合わせ
フリートライアルあり
※無料デモも提供中
初期費用なし
公式ホームページhttps://www.kaonavi.jp/
提供会社株式会社カオナビ

『カオナビ』は、社員情報(異動履歴、評価結果など)を一元管理し、その情報をもとにサーベイを配信できるタレントマネジメントシステムです。

社員一人ひとりの評価推移や面談履歴と、サーベイの結果を比較分析できるため、現場で働く社員の声を取り入れながら改善策を立案できます。

サーベイには、あらかじめ「3つの最適な設問」が設定されており、自社で設問を考えなくても調査が可能です。

また、料金は利用人数に応じた初期費用と月額費用がかかりますが、フリートライアルで実際の画面操作を体験できるため、費用対効果の検証もできます。

導入が適している企業
  • 人材データベースと連携できるサーベイを導入したい
  • 心身のコンディションが崩れている社員をサポートしたい

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5.ラフールサーベイ(株式会社ラフール)

ラフールサーベイ

出典:ラフールサーベイ|株式会社ラフール

初期費用要問い合わせ
利用料(税込)月額1万7600円〜
フリートライアルあり
初期費用なし
公式ホームページhttps://survey.lafool.jp/
提供会社株式会社ラフール

『ラフールサーベイ』は、エンゲージメントやフィジカルなどの多角的な設問で組織を分析し、潜在的な組織の強みと課題を言語化できます。

データにもとづく人事戦略を立てられるため、社員の健康・幸福を実現する「ウェルビーイング経営」にも有効なツールです。

同ツールでは、社員の状態を定点観測する「ショートサーベイ」と、より詳細に組織状態を把握する「ディープサーベイ」の2種類を活用できます。

また、アカウント発行せずにツールを体感してみたい場合は、無料デモやフリートライアルの利用がおすすめです。

導入が適している企業
  • 組織・個人両方の強みや課題を把握したい
  • セルフマネジメントを促進するコンテンツを利用したい

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6.モチベーションクラウド(株式会社リンクアンドモチベーション)

モチベーションクラウド

出典:モチベーションクラウド|株式会社リンクアンドモチベーション

初期費用利用人数に応じた初期費用
※要問い合わせ
利用料利用人数に応じた月額費用
※要問い合わせ
フリートライアルなし
※無料デモあり
初期費用なし
公式ホームページhttps://www.motivation-cloud.com/
提供会社株式会社リンクアンドモチベーション

『モチベーションクラウド』は、期待度と満足度の2軸でサーベイを行い、組織の状態を可視化(課題、強みなど)できるツールです。

組織診断を行う「エンゲージメントサーベイ」と、タイムリーに現状を把握する「パルスサーベイ」の2種類を活用し、診断・変革のサイクルを実現します。

また、調査結果の分析や目標設定をするときは、実績のあるコンサルタントのアドバイスを受けられるため、組織変革の知識を身につけながら実行できます。

同ツールには、フリートライアルや無料プランはありませんが、サーベイの機能概要や組織改善のサポート内容をまとめた動画を無料で提供しています。

導入が適している企業
  • 部署や役職などの属性ごとに組織の状態を分析したい
  • 専門のコンサルタントによる伴走サポートを受けたい

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7.ミイダス組織サーベイ(ミイダス株式会社)

ミイダス組織サーベイ

出典:ミイダス組織サーベイ|ミイダス株式会社

初期費用要問い合わせ
※ミイダス有料契約への申し込みが必要
利用料要問い合わせ
フリートライアルあり
初期費用一部機能を無料で利用可能
(ユーザーデータの閲覧、分析結果の詳細レポートなど)
※組織サーベイは有料
公式ホームページhttps://corp.miidas.jp/landing/survey
提供会社ミイダス株式会社

『ミイダス組織サーベイ』は、約5分で回答できるアンケートを配信し、社員のやる気やストレス状態を分析できるツールです。

アンケートの配信頻度や対象者、調査項目などを自由に設定でき、配信スケジュールに沿った自動配信にも対応しています。

社員のコンディション推移を確認しながら、適切なタイミングでフォローできるため、早期離職や活躍人材の離職を予防できます。

同ツールでは、ユーザーデータの確認など一部機能を無料で利用できますが、組織サーベイを利用するには有料契約が必要です。

導入が適している企業
  • 採用から入社後のサポートまで可能なツールを導入したい
  • 社員に負担をかけない短時間のサーベイを実施したい

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8.SmartHR(株式会社SmartHR)

SmartHR

出典:SmartHR|株式会社SmartHR

初期費用無料
利用料プランごとの月額費用

【課題に応じたプラン】
・HRストラテジープラン
・人事・労務エッセンシャルプラン
・タレントマネジメントプラン
フリートライアルあり(15日間)
※労務管理にかかわる機能のみ
初期費用労務管理の機能を無料で利用可能
(社員数30人以下の場合)
※サーベイは有料
公式ホームページhttps://smarthr.jp/
提供会社株式会社SmartHR

『SmartHR』は、社員のデータベースを基盤としながら、人事・労務の業務効率化とタレントマネジメントでのデータ活用が可能なツールです。

タレントマネジメントの機能の一つに、組織の状態を可視化するサーベイがあり、課題に合わせた設問があらかじめ複数用意されています。

サーベイの結果は、社員のデータベースに蓄積されるため、部署や雇用形態、勤続年数などの複数の項目を掛け合わせた分析も可能です。

なお、HRストラテジーとタレントマネジメントのプランでは、標準機能でサーベイを利用できますが、人事・労務エッセンシャルプランの場合はオプション加入が必要です。

導入が適している企業
  • 人材データベースで社員の情報を一括管理したい
  • 導入後すぐにサーベイを実施したい

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9.HRBrain(株式会社HRBrain)

HRBrain

出典:HRBrain|株式会社HRBrain

初期費用要問い合わせ
利用料利用人数に応じた月額費用
※要問い合わせ
フリートライアルあり(7日間)
初期費用なし
公式ホームページhttps://www.hrbrain.jp/
提供会社株式会社HRBrain

『HRBrain』には、人事業務の効率化や戦略的な人事を実現するさまざまなツールがあり、離職防止のツールとして2つのサーベイが利用できます。

  • 組織の課題を分析する「組織診断サーベイ」
  • 社員のコンディションをチェックする「パルスサーベイ」

パルスサーベイでは、社員ごとに最適化された設問が自動調整され、回答する負担を軽減しつつ本音を引き出す調査が可能です。

また、自社の課題に合わせて『HRBrain』の製品から最適なものを選べるため、必要な機能に絞って利用できます。

導入が適している企業
  • 目的に応じて必要な機能だけを利用したい
  • 課題の特定から解決策の検討まで可能なサーベイを導入したい

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10.HRMOSタレントマネジメント(株式会社ビズリーチ)

HRMOSタレントマネジメント

出典:HRMOSタレントマネジメント|株式会社ビズリーチ

初期費用要問い合わせ
利用料要問い合わせ

【機能に応じたプラン】
・データベースプラン
・ベーシックプラン
・社内版ビズリーチプラン
※組織診断サーベイはオプション加入が必要
フリートライアルあり
初期費用なし
公式ホームページhttps://hrmos.co/hr/
提供会社株式会社ビズリーチ

『HRMOSタレントマネジメント』は、社員の評価管理や研修管理などの情報を一元化し、効果的な人材戦略を立てられるツールです。

同ツールには、組織・個人それぞれの状態を可視化する2種類のサーベイがあります。

  • 社員の声を見える化し、組織課題を一覧にする「組織診断サーベイ」
  • コンディションの変化を察知する「個人コンディションサーベイ」

個人コンディションサーベイでは、やりがいや職務遂行度を4つの区分で可視化させ、優先してケアすべき社員の特定が可能です。

また、従業員データベースやサーベイなどの全機能をフリートライアルで利用できるため、使い勝手を確認してから導入を決められます。

導入が適している企業
  • あらゆる人事業務を一つのシステムに統合したい
  • 社員情報をもとにサーベイを効率的に配信したい

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11.タレントパレット(株式会社プラスアルファ・コンサルティング)

タレントパレット

出典:タレントパレット|株式会社プラスアルファ・コンサルティング

初期費用初期費用あり
※要問い合わせ
利用料利用人数に応じた月額費用
※要問い合わせ
フリートライアルあり
※無料デモも提供中
初期費用なし
公式ホームページhttps://www.pa-consul.co.jp/talentpalette/
提供会社株式会社プラスアルファ・コンサルティング

『タレントパレット』は、データを活用した科学的な人事を実現するタレントマネジメントシステムで、組織課題を明確にするサーベイも利用可能です。

エンゲージメントの分析機能では、社員間での「サンクスポイント」のやり取りをツール内で表現し、日ごろのコミュニケーションの見える化と分析ができます。

また、社員のモチベーションを数値化できるパルスサーベイを活用すれば、在宅勤務や出張中でも社員の状態を把握し、必要に応じて「心のケア」も可能です。

導入が適している企業
  • 社員の情報をすぐに確認できる仕組みをつくりたい
  • コンディションの変化を察知し、適切なサポートを行いたい

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12.ハタラクカルテ(株式会社OKAN)

ハタラクカルテ

出典:ハタラクカルテ|株式会社OKAN

初期費用無料
利用料(税込)【スタンダードプラン】
年額 2200円 /人

【レポート作成オプション】
スタンダードプラン利用料+22万円/2回
フリートライアルあり
初期費用なし
公式ホームページhttps://hataraku-karte.jp/
提供会社株式会社OKAN

『ハタラクカルテ』は、社員へのアンケートを通して定期的な「組織の健康診断」を行い、組織状態の分析・改善を実現するツールです。

同ツールは、簡単に操作・分析ができるように設計されており、エンゲージメントの状態も組織別・属性別でわかりやすく表示できます。

組織改善を実現するまで伴走サポートを受けられるため、調査結果をどのように施策に反映するかわからない場合でも安心です。

導入が適している企業
  • 潜在的な組織の課題を浮き彫りにしたい
  • 現場の本音を引き出して施策に反映したい

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13.LLax forest(SOMPOヘルスサポート株式会社)

LLax-forest

出典:LLax forest|SOMPOヘルスサポート株式会社

初期費用要問い合わせ
利用料(税込)年間 2640円/人
フリートライアルあり
初期費用なし
公式ホームページhttps://www.sompo-hs.co.jp/llax_forest/
提供会社SOMPOヘルスサポート株式会社

『LLax forest』は、メンタルヘルスやエンゲージメントに関する108問のアンケートで、社員の状態を網羅的に可視化できるツールです。

同ツールは、サーベイの実施からデータ分析、改善アクションの提供までワンパッケージで利用できます。

ストレスチェックや従業員満足度の要素も含んだ設問により、複数のサーベイに分けて実施する必要はありません。

また、社員一人ひとりの結果に合わせて、ヘルスケアの専門家が制作した動画・コラムを自動的に表示するため、セルフマネジメント促進にも役立てられます。

導入が適している企業
  • 社内のサーベイを一つのツールで完結したい
  • 組織状態を偏差値で可視化し、業界他社と比較したい

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14.MotifyHR(株式会社アックスコンサルティング)

MotifyHR

出典:MotifyHR|株式会社アックスコンサルティング

初期費用要問い合わせ
利用料利用人数・プランに応じた利用料
※要問い合わせ
フリートライアルあり
初期費用なし
公式ホームページhttps://motifyhr.jp/
提供会社株式会社アックスコンサルティング

『MotifyHR』は、組織に対する社員の「愛着心」や「思い入れ」を数値化し、離職リスクの高い社員を早期発見できるツールです。

サーベイの結果をもとに、定期的にオンボーディングコンテンツも自動配信されるため、新しいメンバーが会社に馴染めるようにサポートできます。

また、本質的な1on1ミーティングを支援する機能もあり、上司・部下の面談内容を記録したり、あらかじめ質問を設定したりすることも可能です。

導入が適している企業
  • 新入社員が早く会社に馴染める仕組みを構築したい
  • 離職の可能性がある社員を早期に発見したい

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エンゲージメントサーベイツールを無料で利用する方法

エンゲージメントサーベイツール_無料_利用方法

エンゲージメントサーベイツールを無料で利用するには、2つの方法があります。

以下よりそれぞれの方法と対象ツールを解説しますので、機能や操作性を事前に確認し、導入を検討するときの判断材料にしてみましょう。

フリートライアルを利用する

有料のエンゲージメントサーベイツールのなかには、一定期間(1週間〜1ヵ月程度)無料で利用できる「フリートライアル」を設けているツールがあります。

特定の機能に利用制限を設けている無料プランとは異なり、フリートライアルの期間内であれば、有料プランと同じような機能が利用できます。

本格導入の前に、サーベイの配信方法や調査項目、データの分析機能などを確認できるため、自社の運用に合ったツールかどうかの判断が可能です。

前述のおすすめツールのなかでフリートライアルを提供しているサービスは、以下のとおりです。期間が記載されているツールを抜粋してまとめています。

※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください

ツール名フリートライアル期間導入費用(税込)
ミキワメ ウェルビーイングサーベイ30日間利用人数に応じたシステム利用料
※要問い合わせ
Wevox1ヵ月間月額330円〜/人
HRBrain7日間利用人数に応じた月額費用
※要問い合わせ

『ミキワメ ウェルビーイングサーベイ』では、カスタマーサクセスチームによる導入サポートも実施しています。詳しい機能や料金体系を確認したい方は、以下のリンクから資料をダウンロードしてみてください。

>>『ミキワメ ウェルビーイングサーベイ』のサービス資料をダウンロードする(無料)

無料プランに加入する

一部のエンゲージメントサーベイツールでは、利用制限を設けた無料プランを提供しています。

無料プランは、利用人数に制限を設けたうえで、アンケートの作成・配信などの基本的な機能が利用できます。

そのため、社員数が少ない企業や高機能のツールを求めていない場合は、無料プランから利用を開始するのも一つの手段です。

本記事のおすすめツールでは紹介していませんが、以下の2つのツールでは無料プランを提供しています。

ツール名無料で利用可能な機能
パルスアイ・サーベイの配信
・ダッシュボードの利用
・個人コンディションの把握
※比較・分析は有料
TERASサーベイの実施(回数・人数制限なし)
※改善アクションの提案は有料

エンゲージメントサーベイの目的と効果【企業事例あり】

エンゲージメントサーベイ_目的_効果

エンゲージメントサーベイの目的として、主に以下の3点が挙げられます。各目的と同様の取り組みを行う企業事例も紹介します。

目的企業事例
社員のエンゲージメントを可視化するケアが必要な人と改善の打ち手を見える化
離職防止の取り組みを検討・実施する「社員へのケアの仕方」を相談する機会を提供
働きがいのある組織づくりを行う組織活性化に向けたポジティブ発信を促す取り組み

エンゲージメントサーベイ実施の意義や期待される効果をイメージしながら、自社での運用を検討してみましょう。

社員のエンゲージメントを可視化する

エンゲージメントサーベイの目的の一つは、社員へのアンケートを通して、エンゲージメントやモチベーションを具体的な数値(データ)として可視化することです。

定期的にサーベイを配信してエンゲージメントの変化を把握できれば、どのような状況でスコアが変動しているかがわかり、以下のような改善のアプローチを検討できます。

課題改善策
業務に対するプレッシャーが強く、精神的負担が大きい従業員支援プログラム(EAP)を導入し、カウンセリングや相談窓口を設置する
上司や同僚との関係が希薄で相談しにくいメンター制度を導入し、新入社員や異動者へのサポートを強化する

社員個人の課題解決に向けたアプローチによって、会社に対する愛着や忠誠心が生まれ、エンゲージメントの状態も改善されます。

以下の記事では、エンゲージメントを高める方法や施策を解説しています。サーベイを積極的に活用しながら、組織活性化の取り組みを検討してみましょう。

エンゲージメント_高める_メリット_向上施策_事例
エンゲージメントを高めるメリットとは?7つの向上施策と事例を解説エンゲージメント向上により、離職率の低下や労働生産性の向上が期待できます。社員への適切なケアや公平な人事評価制度の構築が有効な施策です。エンゲージメント向上のメリットや施策、事例を解説しています。...

事例:ケアが必要な人と改善の打ち手を見える化

デジタル戦略コンサルティング事業を展開する株式会社ペンシルでは、チームを構成する個人の状態を可視化するため、エンゲージメントサーベイを活用しています。

以前からサーベイは活用していたものの、最小単位のチームの状態しかわからず「誰がどのようなことで困っているのか」がわからない状況でした。

そこで同社では、一部の部署において『ミキワメ ウェルビーイングサーベイ』を試験的(無料トライアル)に導入し、効果検証を経て全社でも本格導入しています。

性格検査がベースになっているサーベイのため、個々の性格データに紐づいた質問の配信によって、社員個人に対してピンポイントなケアが可能になりました。

毎月サーベイを配信することで「いま困っている社員が何人いて、なにに困っているのか」を可視化できる仕組みを構築できました。

事例:組織と個人の心の健康状態を見える化|株式会社ペンシル

離職防止の取り組みを検討・実施する

社員の休職・離職リスクを事前に把握し、離職防止の取り組みにつなげることも、エンゲージメントサーベイの目的の一つです。

サーベイでは、職場環境や人間関係に関する不満・悩みを聞き出せるため、社員が安心して働けるような職場環境づくりに役立てられます。

実際にサーベイを活用している企業では、ケアが必要な社員をアラートで把握し、業務量などの相談を1on1ミーティングで行っています。

以前は四半期で5〜6人の休職者が出ていましたが、サーベイによるサポート体制を強化したことで、1〜2人にまで減少しました。

事例:ケアを求める社員をサポートし、休職者数の減少を実現|株式会社ラクスパートナーズ

この事例のように、エンゲージメントサーベイの結果を踏まえた離職防止策によって、社員のモチベーション向上と企業の雇用安定につながります。

事例:「社員へのケアの仕方」を相談する機会を提供

介護事業などを展開するクリーンハウス株式会社では、介護業界の課題として挙げられる離職率の高さを改善すべく、エンゲージメントサーベイを導入しています。

13拠点ある事業所のなかで、離職率が高い事業所・低い事業所がはっきりと分かれている状態にあり、その原因として「社員との接し方」に差があることがわかりました。

そこで同社では、社員一人ひとりの声を吸い上げられる『ミキワメ ウェルビーイングサーベイ』を導入し、以下のように社員との向き合い方の改善に取り組んでいます。

  • サーベイを毎月配信
  • 施設長が社員の結果(状態)を確認
  • 人事が施設長の「社員に対するケアの仕方」の相談に乗る

社員とのコミュニケーションの機会が増え、対話の質も高まったことで、離職率が25%から20%にまで改善されました。

事例:離職率が下がり、人への向き合い方が変わった|クリーンハウス株式会社

働きがいのある組織づくりを行う

エンゲージメントサーベイを通じて、社員の仕事に対する意欲・満足度を把握し、そのデータをもとに組織文化の改善や社内制度の整備を進められます。

働きがいのある職場環境が整備されることで、社員一人ひとりのやる気や活力を生み出し、組織全体の活性化につながるのです。

厚生労働省の資料においても、働きがいのある職場づくりをするためには、2種類のエンゲージメントの向上が必要だと示されています。

ただし、組織づくりを進めるうえでは、権限や統制範囲などの基本原則を理解し、社内の組織体制を整えなければなりません。以下の記事で詳しい進め方を解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

組織づくり
組織づくりの目的や基本原則とは?強い組織をつくるための方法と事例組織づくりとは、企業理念にもとづいて組織文化を構築し、事業内容に応じた組織構造を形成することです。企業の成長に伴って、社内制度の見直しやマネジメント層の人材育成が必要です。企業事例を交えて解説します。...

事例:組織活性化に向けたポジティブ発信を促す取り組み

コーポレートコーディネート事業を行う未知株式会社では、休職・離職者を減らし、組織を活性化させるため『ミキワメ ウェルビーイングサーベイ』を導入しています。

定期的なサーベイの配信を通して、社員のスコアの変化を把握し、必要に応じて「ケア対象となった社員」との1on1を実施しています。

また、同社では「会社への愛着・業務負担・人間関係」の調査項目ごとに改善アクションを整理したうえで、以下のようなポジティブ発信を促す施策を行いました。

  • 誰かの「好きなポイント」を見つけ、紙に書いて手渡しする
  • 誰かに「助けられたポイント(推し)」を見つけ、紙に書いて手渡しする
  • 社内外からの嬉しい言葉があったときに、チャットで社内に共有する

サーベイをきっかけとして、デジタル・対面両方のコミュニケーションが活発になり、組織全体のエンゲージメントも向上しました。

その結果、仕事を休む社員が「1日3〜4人」から「月1〜2人」にまで減少しています。

事例:サーベイの結果から改善アクションを実施|未知株式会社

エンゲージメントサーベイを実施するときの注意点とは?

エンゲージメントサーベイ_注意点

エンゲージメントサーベイを実施するときは、以下の注意点を把握しておきましょう。

定期的かつ継続的に調査を行い、スコアの変化に応じた改善策を講じることで、エンゲージメントの向上とともに組織活性化が実現します。

また、エンゲージメントサーベイ以外にも、満足度やストレス状態の把握を目的としたサーベイが多数あります。以下の記事では、10種類のサーベイの目的や特徴を詳しく解説していますので、本記事と合わせて確認してみてください。

サーベイ_種類_メリット_デメリット
サーベイの意味とは?10種類の解説と導入メリット・注意点を徹底調査!サーベイとは、社員の満足度や組織への信頼度を把握するための調査です。調査結果を分析し改善することで社員の満足度が向上します。本記事ではサーベイとは?という意味、種類や導入するメリットを詳しく解説しています。...

目的に応じたエンゲージメント指標を定める

エンゲージメントサーベイでは、目的に応じた指標を適切に定めなければ、調査で得られたデータを活用できず、施策の効果も限定的になります。

そのため「どの指標(要素)のスコアを、どの程度まで改善したいのか」を明確にしたうえで、サーベイを実施する必要があります。

主なエンゲージメント指標は、以下の3つです。

※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください

指標概要具体例
エンゲージメント総合指標組織に対する満足度の総合的な指標・自分が働いている会社の推奨度(eNPS)
・いまの会社で働き続ける意欲
ワークエンゲージメント指標仕事への意欲や熱意を示す指標・活力(活き活きとしている状態)
・熱意(やりがいを持っている状態)
・没頭(仕事に熱心に取り組んでいる状態)
エンゲージメントドライバー指標エンゲージメント向上に影響を与える要因となる指標・職場環境や職場の雰囲気
・仕事の難易度
・業務に対する個人能力の影響度

経営層や担当者間で目標を共有したうえで、現実的かつ達成可能な指標を定め、一貫性のある評価を行う必要があります。

以下の記事では、エンゲージメント指標の種類や要素について詳しく解説しています。日本におけるエンゲージメントの状況も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

エンゲージメント_指標_指数_種類_要素
エンゲージメント指標・指数とは?3つの種類と指標に影響する要素エンゲージメント指標とは、組織と社員とのつながりや愛着度を数値化して指標にしたものです。労働環境や人間関係がエンゲージメント指標の変動に影響があります。本記事では調査方法や測定ツールも紹介しています。...

他のデータとの相関関係を分析する

エンゲージメントサーベイの結果を有効活用するためには、各要素のデータに着目するだけでなく、他のデータ(業績や離職率など)との関連性を分析することが重要です。

たとえば、エンゲージメントが高い状態でも離職率の低下がみられない場合、社員が意図的によい回答をしているだけで、実際には快適に働けない職場環境の可能性があります。

「Aの要素が高まれば、Bのデータも向上する」といった、データ間の相関関係を見極めることで、組織の本質的な課題が浮き彫りになります。

相関関係の分析以外にも、以下のような方法を活用して多角的な分析を試してみましょう。

  • 部署・役職・入社年など属性別の傾向を把握する
  • 過去に実施したサーベイの結果と比較する
  • 自由記述欄の回答から緊急度・重要度を評価する

以下の記事では、具体例を用いてデータの分析方法を詳しく解説していますので、エンゲージメントサーベイ実施時の参考にしてみてください。

エンゲージメントサーベイ結果_分析方法
エンゲージメントサーベイ結果の分析方法!活用方法と合わせて解説エンゲージメントサーベイの結果を分析することで、組織課題に対する人事施策や組織風土改革に活用できます。分析のポイントや活用事例を紹介していますので、エンゲージメント向上施策の検討に役立ててください。...

事前の周知でサーベイに対する理解を得る

エンゲージメントサーベイを実施するときは、経営陣や人事の意向だけで進めるのではなく、事前に社員への周知を行って理解を得なければなりません。

サーベイが「単なる形式的な調査ではないこと」を伝えたうえで、組織や職場環境の改善に役立つことを説明する必要があります。

社員への説明のなかでは、回答した内容が他人に漏れることへの不安や、調査するだけ無駄だという声が出ることも想定されます。

エンゲージメントサーベイには、匿名・実名の2種類の調査があるため、目的に応じたサーベイを検討しましょう。それぞれのメリット・デメリットは以下のとおりです。

※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください

調査方法メリットデメリット
匿名での調査・率直な意見が集まりやすい
・個人を特定されず安心して回答できる
・個人へのフォローアップが難しい
・無責任な意見や批判が出る可能性がある
実名での調査・ケアやサポートを必要としている人がわかる
・組織と社員の間でオープンな関係性が築ける
・否定的な意見や本音が出にくい
・結果が他人にバレる可能性がある

サーベイの結果がバレるのか不安を感じている方は、以下の記事を確認してみてください。匿名・実名それぞれの調査方法について、特徴や注意点を解説しています。

エンゲージメントサーベイ _バレる_匿名
エンゲージメントサーベイの結果はバレる?匿名・実名の特徴と注意点エンゲージメントサーベイの結果がバレるのは、実名回答で第三者に情報が漏れたり、自由記述欄のコメントから個人が特定されたりするケースです。サーベイにおける匿名・実名の選び方や特徴を詳しく解説します。...

適切な頻度で継続的に実施する

エンゲージメントサーベイを一度実施しただけでは、組織・個人の状態を正確に把握できません。

継続的にサーベイを実施することで、エンゲージメントや満足度などの変化をモニタリングし、適切なタイミングでの施策の検討・実施が可能になります。

しかし、設問数が多い調査を高頻度で実施すると、社員の負担やサーベイ疲れを引き起こし、逆に効果が薄れてしまう場合もあります。

従業員満足度のように総合的な要素を収集したい場合は、年1〜2回程度の頻度で調査を行い、長期的なスコアの変化を把握しましょう。

一方で、社員のストレス状況などをタイムリーに把握したい場合は、月1回・週1回といった頻度で実施するパルスサーベイが有効です。

パルスサーベイは、10〜15問と少ない設問で社員の状態を把握できるため、業務の合間でも短時間で回答できます。

以下の記事では、パルスサーベイの特徴や活用方法について詳しく解説しています。社員の離職防止に取り組もうとしている人事担当者の方は、まずパルスサーベイを検討してみてはいかがでしょうか。

パルスサーベイ_特徴_活用方法
パルスサーベイとは?導入するメリットと3つのツールを詳しく解説パルスサーベイとは、組織や社員のコンディションを高頻度で測定する調査です。リアルタイムなデータ収集と迅速な組織改善ができます。導入するメリットとおすすめのツール、活用時の注意点を解説します。...

エンゲージメントサーベイの費用を抑えるなら専用ツールがおすすめ

エンゲージメントサーベイツール_費用_抑える_専用ツール

エンゲージメントサーベイの費用相場は実施方法によって異なりますが、長期的な運用を考えている場合は、専用ツールの導入がおすすめです。

もう一度、3つの実施方法と費用相場を確認しておきましょう。

実施方法費用相場(年間)
自社でアンケートを実施約80万円
※人件費として
代行会社や専門家への依頼約40〜100万円
※別途コンサルティング費用が必要
エンゲージメントサーベイツール導入約80〜120万円

サーベイツールを導入すれば、データの集計や分析を効率的に行えるうえに、ダッシュボードで組織・社員の状態をひと目で確認できます。

初期費用や利用料は必要ですが、人事業務の効率化を図れる点を考慮すると、長期的にはコストを抑えた運用が可能です。

まずはフリートライアルや無料プランを活用し、各ツールの機能や操作性を確認してから導入を検討してみましょう。

ABOUT ME
佐藤 透
ミキワメラボの編集者・コンテンツマーケティングを担当。大学卒業後、複数のIT企業で勤務。HR領域や新しい働き方のトレンドに興味を持ち、2022年からリーディングマークに従事。

離職・休職を防ぐミキワメ ウェルビーイングサーベイ

従業員のメンタル状態の定期的な可視化・個々の性格に合わせたアドバイス提供を通じ、離職・休職を防ぐパルスサーベイ。30日間無料トライアルの詳細は下記から。