- エンゲージメントサーベイツールの種類と特徴
- おすすめのサーベイツール14選【種類・目的別】
- ツール導入によるメリット・比較ポイント
社員のニーズを聞き出して組織改善につなげるため、サーベイツールの導入を検討している経営者や人事担当者の方もいるのではないでしょうか。
しかし、サーベイツールには各社提供のさまざまなツールがあるため、それぞれの特徴や機能を把握しておく必要があります。
本記事では、離職率の低下や生産性の向上が期待できる、おすすめのエンゲージメントサーベイツールを14個ご紹介します。
サーベイツールを導入する目的やメリット、選び方も解説していますので、各社のツールを比較検討したうえで、自社の特性や予算に合ったツールを導入しましょう。
各ツールの特徴や費用を一覧で確認したい方は、以下のリンクから資料をダウンロードできます。
>> エンゲージメントサーベイツール一覧を無料でダウンロードする
エンゲージメントを測定・向上させるツールとは?

社員のエンゲージメントを測定・向上させるには、組織や社員の状態を数値化して課題・改善点を把握する「エンゲージメントサーベイツール」を活用します。
サーベイツールは、データ分析を通して組織・個人の問題点を把握し、課題解決に向けた施策を検討するときの有効な手段です。
ツールを導入するときは、以下のように目的を明確にしたうえで、自社の特性や予算に合ったツールを選定しましょう。
- エンゲージメントを高めて定着する社員を増やしたい
- 社員の心理状態を可視化し、ケアが必要な社員を把握したい
エンゲージメントサーベイの目的や導入による効果は、以下の記事で詳しく解説しています。活用時の注意点にも触れていますので、本記事と合わせて確認してみてください。

サーベイツールを導入する目的|導入すべき企業

エンゲージメントサーベイツール導入の目的と、その目的に対する「導入すべき企業」について解説します。
目的 | 導入すべき企業 |
---|---|
組織状況・課題の可視化 | 業務負荷やストレスレベルなど、組織・社員の状態をひと目で把握したい |
休職・離職の防止 | 株式市場への上場を目指し、安定的な経済活動を行うための人員を確保・維持したい |
人事施策への活用 | 現場の声を反映した人事施策を行い、働きがいの創出や業務効率化を実現したい |
これらの目的を理解したうえで、サーベイツールが自社の課題にどのように活用できるのかを検討してみてください。
組織状況・課題の可視化|ひと目で現状把握したい
サーベイツールの導入目的は、社員のエンゲージメントや満足度を定量的に測定・分析し、職場のリアルな状況を把握することです。
仕事に対する意欲や活力をデータで可視化したり、部署ごとのエンゲージメントスコアをグラフで表示したりと、詳細なレポートが自動で生成されます。
サーベイツールを導入すれば、普段のコミュニケーションではわかりにくい社員の心理状態をひと目で把握できるため、大規模な組織や複数拠点を持つ企業には有効なツールです。
実際にツールを利用している企業では、月1回サーベイを配信して定点観測を行い、その結果をもとに社長が役員・事業部長に対してフィードバックをしています。
以前は、組織やマネジメントに関するフィードバックが困難でしたが、ツールの導入によって、定量的な数値をもとに組織の課題や改善の必要性を伝えられるようになりました。
このように、膨大なデータをわかりやすい形で提供するサーベイツールは、組織の複雑な課題でも的確に把握できる仕組みをつくれるのです。
休職・離職の防止|上場を目指したい
社員の業務負荷やストレスレベルを定期的にモニタリングし、離職リスクを軽減するためのケア・サポートをすることも、サーベイツールを導入する目的の一つです。
離職率の高い企業は、安定した組織運営が難しくなるだけでなく、投資家や取引先からの信頼を損なう可能性もあります。
そのため、株式市場への上場を目指す企業にとっては、安定的な経営を行うための人員を確保しなければなりません。
「上場審査等に関するガイドライン」には、経営活動を有効に行うための内部管理体制として、以下の事項が明記されています。
新規上場申請者の企業グループの経営活動の安定かつ継続的な遂行及び内部管理体制の維持のために必要な人員が確保されている状況にあると認められること。【ガイドラインⅣ ー4ー(3)】
人員確保に関する審査では、従業員数や異動状況(採用、退職など)を確認するため、上場を目指す企業にとっては離職防止の取り組みが重要なのです。
実際に、上場審査の過程で離職率に課題があった企業では、サーベイツールを活用したフォロー体制の構築によって、離職が3/5になり上場を果たしています。
社員一人ひとりの声に対して迅速な対応をするためには、職場でのコミュニケーションだけでなく、ツールを活用したモニタリングも必要です。
人事施策への活用|生産性を高めたい
サーベイツールを導入する目的は、社員の声にもとづいた人事施策を行い、働きがいの創出や業務効率化を実現することです。
組織状態をデータで可視化し、個々のニーズを的確に捉えられるため、働き方改革や教育プログラムの策定によって、社員の長期的な成長をサポートできます。
具体例として、以下のような人事施策が挙げられます。
※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください
施策 | 具体例 | 内容 |
---|---|---|
リーダー育成プログラムの策定 | 360度フィードバック研修の実施 | 同僚・部下・上司からのフィードバックをもとに、リーダーとしての強みや弱みを把握する研修 |
部門間のコミュニケーション強化 | コミュニケーションツールの活用 | SlackやTeamsなど、部門間での迅速なやり取りが可能なチャットツールを導入 |
サーベイツールは、現場の課題をデータで見える化するだけでなく、その結果をもとに生産性を高めるための改善アクションを起こせる点が特徴です。
エンゲージメントサーベイツールの種類・特徴

エンゲージメントサーベイには、目的や機能が異なるさまざまなツールがあり、主に3つの種類に分類されます。
※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください
種類 | 特徴 | 導入が向いている企業 |
---|---|---|
離職防止に特化 | 社員の心理状態の変化やストレス状況を測定し、離職につながるリスクを早期に察知できる | 社員の性格を踏まえた離職防止のサポートをしたい |
組織診断で課題を見える化 | 組織全体の価値観や個人の特性を測定し、組織・個人両方の課題を可視化できる | 組織課題と改善策を明確にして、組織づくりの基盤を構築したい |
人材データベースと連携可能 | 人材データベース(従業員情報)と連携し、個々に適したサポートを提供できる | 社内データを一つのシステムに集約させたい |
離職率の改善や社内コミュニケーションの活性化など、自社の目的に合ったツールを選び、組織づくりの基盤を構築しましょう。
以下より、種類ごとの特徴を詳しく解説します。
離職防止に特化したツール
離職防止に特化したエンゲージメントサーベイは、社員の心理状態の変化やストレス状況を測定し、離職につながるリスクを早期に察知できるツールです。
たとえば『ミキワメ ウェルビーイングサーベイ』では、離職を防ぐための仕組みづくりをサポートするさまざまな機能が備わっています。
- 社員の心理状態を可視化し「ケアが必要な社員」を特定
- 性格を踏まえた「対話方法・改善の打ち手」を提示
- 社員の自立奔走を促す「セルフマネジメント」のアドバイス
- 社員やチームの「コンディションの変遷」を表示
職場の働きやすさや満足度など、職場環境の改善に役立つデータが得られるため、人材流出が課題の業界や組織拡大を目指す企業に適しています。
本記事では、おすすめのサーベイツールを紹介していますので、先に確認しておきたい方は、以下のリンクからチェックしてみてください。
>>【離職防止に特化】おすすめのサーベイツールを確認する
組織診断で課題を見える化するツール
組織診断が可能なエンゲージメントサーベイは、組織全体の価値観や個人の特性を測定し、組織・個人両方の課題を可視化できるツールです。
サーベイツールの『Wevox』では、3分間のアンケートに回答するだけで、組織ごとのカルチャーをリアルタイムで自動集計し、表やグラフで可視化できます。
データを蓄積すれば、経年による変化や階層間・部署間での違いが把握できるため、組織内での議論を通してカルチャーの意思統一が可能です。
また、組織状態をデータ化することで、経営層は客観的な情報にもとづくスピーディな意思決定ができます。
組織診断ができるサーベイツールを先に確認したい方は、本記事の後半で紹介していますので、以下のリンクからチェックしてみてください。
>>【組織診断で課題を見える化】おすすめのサーベイツールを確認する
人材データベースと連携可能なツール
エンゲージメントサーベイには、人材データベース(従業員情報)と連携し、社員一人ひとりに適した施策やサポートを展開できるツールもあります。
たとえば『SmartHR』は、組織内のあらゆるデータを一括管理できる豊富な機能が搭載されています。
- 労務管理(入社手続き、給与明細 など)
- タレントマネジメント(採用管理、人事評価 など)
- 従業員データベース(組織図、名簿 など)
勤怠システムや人事システムと連携・統合することで、データの管理や活用がスムーズに進められるため、人事業務を行う担当者の負担も軽減できます。
サーベイツールの特徴や費用については、本記事の後半で紹介していますので、導入を検討している方は以下のリンクからチェックしてみてください。
>>【人材データベースと連携】おすすめのサーベイツールを確認する
また、人材データベースの概要や構築する目的については、別の記事で詳しく解説しています。本記事と合わせて確認してみてください。

エンゲージメントサーベイツールの選び方・比較ポイント

サーベイツールの特徴や機能は、提供会社によって異なります。自社の目的に合った最適なツールを選ぶうえで、大切なポイントを5つ紹介します。
各ツールの特徴を見極めたうえで、自社の目的と予算に応じたツールを選定しましょう。
社員へのケア・サポートにつなげられるか
サーベイツールを比較検討するときは、調査した結果をもとに、社員の健康サポートやメンタルヘルスケアに役立てられるかを確認しておきましょう。
単にサーベイを配信してデータを収集するだけでなく、実際のアクションにどれだけ素早く結びつけられるかが、ツール選定時のポイントになります。
以下のような機能が備わっていれば、社員への迅速なサポートが可能です。
- スコアが低下している社員を知らせるアラート機能
- 離職リスクの高い社員をリストアップできるダッシュボード
- スコア改善の打ち手が提供される機能
- 法令に準拠したストレスチェック機能
心理状態やストレスレベルを察知できれば、性格を踏まえたサポートが可能となり、休職・離職のリスクを抑えられます。
ストレスチェック機能があるサービスについては、別の記事で詳しく解説しています。各サービスの種類や特徴を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

エンゲージメントの向上施策に反映できるか
収集した情報をもとに「エンゲージメントを高める施策に反映できるか」も、サーベイツールの比較ポイントです。
会社への貢献意欲や仕事に対するモチベーションを数値化し、部署・役職・年齢ごとの傾向を分析できれば「誰にどのようなサポートが適しているか」がわかります。
サーベイの結果をただ集計するだけでなく、エンゲージメントの向上施策に落とし込める仕組みにすることで、具体的な行動計画や戦略を立案できます。
以下の記事では、エンゲージメントを高める施策について、企業事例を交えて詳しく解説しています。本記事と合わせて確認してみてください。

直感的に操作できる仕様か
エンゲージメントサーベイツールを選定するときは、サーベイ配信やデータ分析などの操作が、直感的にできる仕様かどうかを確認しましょう。
組織・個人の状態を効率的に把握できる便利なツールですが、複雑な操作をしなければならない仕様では、かえって管理者(人事部)や社員の負担が増えてしまいます。
具体的なチェックポイントとして、以下のようなUI(ユーザーインターフェース)が実装されているのが理想的です。
- ダッシュボード上で組織状態をひと目で確認できる
- メニューが整理されており、ワンクリックでアクセスできる
- 操作する人に合わせてレイアウトを自由に変更できる
- スマートフォンやタブレットでも見やすいデザインになっている
また、マニュアルを閲覧しなくても使えるような仕様であれば、社内でトレーニングをしなくてもスムーズな運用につなげられます。
目的・予算に合ったツールであるか
エンゲージメントサーベイツールを導入するときは、自社の課題に対して解決できる機能やサポート体制が整っているかも確認しておきましょう。
各目的に適したサーベイツールの種類は、以下のとおりです。
目的 | 種類 |
---|---|
社員の心理状態を可視化して、悩みや不安を抱える人を把握したい | 離職防止に特化したツール |
組織の課題を明確にして、社員の働きやすい環境を整えたい | 組織診断で課題を見える化できるツール |
人材データを統合し、効率的な管理・運用がしたい | 人材データベースと連携可能なツール |
また、各社提供のツールは、初期費用や月額費用などが必要なため、予算内に収まるかも事前に確認しておきましょう。
導入・利用のサポート体制が整っているか
サーベイツールを選定するときは、導入時の設定方法やデータの活用方法など、運用のサポート体制が整っているかを確認しましょう。
ツールによっては、カスタマーサクセスチームによる組織改善のサポートを受けられ、調査結果の分析から対応策の検討までを伴走してくれます。
専任のサポート担当者によって、操作方法や機能の説明だけでなく、社内の状況に合わせた独自の利用方法などの提案も受けられます。
また、トラブルが発生した場合でも迅速に対応できるように、ツール上から「ユーザーガイド」や「FAQ」にアクセスできる仕様になっているかも確認しておきましょう。
【離職防止】エンゲージメントサーベイツール4選|比較表

離職防止に特化したサーベイについて、4つのおすすめツールを紹介します。
社員の心理状態やストレス要因を可視化し、ケアが必要な人を把握できるツールをピックアップしています。
※以下の表は右にスクロールできます
ツール名 | 特徴 | 費用(税込) | このような企業におすすめ |
---|---|---|---|
ミキワメ ウェルビーイングサーベイ | ・ケアが必要な社員を可視化できる ・社員の性格や心理状態を踏まえた対話方法が提供される | 要問い合わせ | ・社員一人ひとりの性格を踏まえた対応方法を知りたい ・心理状態の変化を察知して、手遅れになる前にケアをしたい |
Geppo | ・シンプルな設問でエンゲージメントを把握できる ・選び抜かれた3問で社員のコンディションを確認できる | ・初期費用:0円 ・利用料:2万2000円〜 | ・組織と社員個人の両方の課題を明確にしたい ・社員に負担をかけないサーベイを導入したい |
LLax forest | ・メンタルやエンゲージメントを偏差値で可視化できる ・従業員満足度調査やストレスチェックと兼ねられる | 年間2640円/人 | ・各種サーベイを一元管理して負担を減らしたい ・幅広く自社の強みや課題を把握したい |
MotifyHR | ・組織や社員の改善ポイントがひと目でわかる ・社員同士のコミュニケーションツールとして活用できる | 要問い合わせ | ・離職予備軍を早期に発見し、再オンボーディングを実施したい ・調査結果の確認と同時に、コミュニケーション活性化も図りたい |
各ツールの特徴や機能を把握したうえで、自社の目的・ニーズに合ったツールを比較検討してみてください。
各サーベイツールの概要は、2025年2月現在の情報にもとづいて作成したものです。変更の可能性もあるため、詳細は各社Webサイトなどでご確認ください。
ミキワメ ウェルビーイングサーベイ(株式会社リーディングマーク)

費用 | 要問い合わせ ※利用人数によって異なる |
特徴 | ・ケアが必要な社員を可視化し、休職や離職を防ぐ ・社員の幸福度を高めてエンゲージメントを向上させる ・社員の性格や心理状態を踏まえた対話ができる |
実施頻度(時間) | ・性格検査:年に1回程度(10分/回) ・サーベイ:月に1回程度(3分/回) |
公式ホームページ | https://mikiwame.com/well-being.html |
提供会社 | 株式会社リーディングマーク |
『ミキワメ ウェルビーイングサーベイ』は、社員の心理状態を可視化し、個々の性格に合わせた「対話方法」や「改善の打ち手」がわかるサーベイツールです。
具体的な活用の流れは、以下のように社員の性格に対する理解を深めたうえで、サーベイの結果から心の健康状態を把握します。
- 社員が性格検査を受検(年1回程度)
- サーベイを配信(月1回、週1回 など)
- 社員の心理状態の可視化・把握
- ケアを求めている社員の察知
- フォローを実施(ケア方法のアドバイスが提供される)
高頻度でサーベイを配信するパルスサーベイ(実名制)を採用しており、社員の心理状態の変化をタイムリーに察知できる点が特徴です。
また、社員に対してはセルフマネジメントの方法も提供されるため、自立奔走するためのきっかけとなり、強い組織をつくるうえでも効果を発揮します。
- 社員一人ひとりの性格を踏まえた対応方法を知りたい
- 心理状態の変化を察知して、手遅れになる前にケアをしたい
Geppo(株式会社リクルート)

費用(税込) | ・初期費用:0円 【サーベイ利用料】 ・1〜25人:2万2000円 ・51〜100人:7万4800円 ・301〜500人: 21万7800円 など |
特徴 | ・シンプルな設問でエンゲージメントを把握できる ・選び抜かれた3問で社員のコンディションを確認できる ・エンゲージメント状態を4つの領域で可視化できる |
実施頻度(時間) | ・個人サーベイ:月に1回(3問+α/回) ・組織サーベイ:年に2〜4回程度(20問+α/回) |
公式ホームページ | https://www.geppo.jp/ |
提供会社 | 株式会社リクルート |
『Geppo』は、個人サーベイ(高頻度)と組織サーベイ(低頻度)を組み合わせて、個人・組織両方の課題を可視化し、本質的な働き方改善を支援するサーベイツールです。
サーベイで配信される設問は、同社が実施している全国就業実態パネル調査(JPSED)から退職・休職の要因を導き出し、人事課題を網羅できるように設計されています。
個人サーベイにおいては、毎月1回の頻度で配信されますが、選び抜かれた3問だけの回答で完結するため、社員にも負担をかけません。
また、Geppoを提供している株式会社リクルートは、総合的な人材派遣サービスを展開している大手企業であるため、信頼性のあるサーベイツールと言えます。
- 組織と社員個人の両方の課題を明確にしたい
- 社員に負担をかけないサーベイを導入したい
LLax forest(SOMPOヘルスサポート株式会社)

出典:LLax forest |SOMPOヘルスサポート株式会社
費用(税込) | 年間2640円/人 |
特徴 | ・メンタルやエンゲージメントを偏差値で可視化できる ・従業員満足度調査やストレスチェックと兼ねられる ・個人の結果に合わせた動画コンテンツが提供される |
実施頻度(時間) | 任意の頻度を実施可能(計108問) |
公式ホームページ | https://www.sompo-hs.co.jp/llax_forest/ |
提供会社 | SOMPOヘルスサポート株式会社 |
『LLax forest』は、生命保険事業を展開するSOMPOグループが提供しており、社員の健康管理を経営的な視点で考える「健康経営」に適したサーベイツールです。
サーベイの設問は、以下の3要素(計108問)に分けて配信され、網羅的に社員の状態を把握できます。
- メンタルヘルス(活力、集中力 など)
- フィジカルヘルス(運動習慣、睡眠習慣 など)
- エンゲージメント(仕事の成長機会、職場の一体感 など)
管理画面では、組織全体の結果や要素別のスコアなどが確認でき、調査項目ごとに具体的な改善策のアドバイスも提供されます。
- 各種サーベイを一元管理し、人事・社員双方の負担を減らしたい
- ストレスチェックだけでなく、幅広く自社の強みや課題を把握したい
MotifyHR(株式会社アックスコンサルティング)

費用 | 要問い合わせ ※利用人数によって異なる |
特徴 | ・エンゲージメントをグルーピングして可視化できる ・組織や社員の改善ポイントがひと目でわかる ・社員同士のコミュニケーションツールとして活用できる |
実施頻度(時間) | 任意の頻度を実施可能(10問) |
公式ホームページ | https://motifyhr.jp/ |
提供会社 | 株式会社アックスコンサルティング |
『MotifyHR』は、働きがいに関する10問の質問を配信し、社員のエンゲージメント(会社への思い入れ)を部署・個人単位で可視化できるサーベイツールです。
調査結果から離職可能性の高い社員を素早く把握できるうえに、離職防止に向けた自動メッセージやアンケートを配信する機能も備わっています。
また、社内SNSや体調管理の機能もあるため、日々のコンディションチェックと同時に、社員同士で「いいね」や「コメント」などの相互コミュニケーションも可能です。
- 離職予備軍を早期に発見し、再オンボーディングを実施したい
- 調査結果の確認と同時に、社員とコミュニケーションを図りたい
【組織診断】エンゲージメントサーベイツール5選|比較表

組織診断で課題を可視化できるサーベイについて、5つのおすすめツールを紹介します。
課題に応じたサーベイを配信できるツールや、組織状態を多角的に分析できるツールをピックアップしています。
※以下の表は右にスクロールできます
ツール名 | 特徴 | 費用(税込) | このような企業におすすめ |
---|---|---|---|
Wevox | ・3分間のサーベイで回答者に負担をかけない ・9つの項目を可視化して多角的な分析ができる | 月額330円〜/人 ※ベーシックプランの場合 | ・サーベイを通して組織づくりの基盤を構築したい ・自社の課題や目的に合った内容のサーベイを配信したい |
モチベーションクラウド | ・組織状態の診断と変革のサイクルで課題を解決する ・エンゲージメントスコアを期待度と満足度の2軸で可視化する | 要問い合わせ | ・組織診断はしているが、改善につなげられていない ・組織状態を多角的に分析し、課題の優先度を決めたい |
ラフールサーベイ | ・組織状態の可視化で行動変容を促進できる ・セルフマネジメント機能が充実している | 月額1万7600円〜 | ・社員の状態だけでなく、職場のストレス要因も把握したい ・課題に沿った改善策や対策のアドバイスを受けたい |
ミイダス組織サーベイ | ・チームや社員のコンディションをカテゴリ別に可視化できる ・今とるべき行動がわかり、パフォーマンス向上に役立つ | 要問い合わせ | ・社員の本音を聞き出し、働きがいのある組織をつくりたい ・離職者の要因を分析して改善策を打ち出したい |
ハタラクカルテ | ・統計的に導き出された測定項目で人材定着を支援する ・社員の本音を引き出す質問設計になっている | ・初期費用:無料 ・利用料:年額2200円 /人 | ・現場に負担をかけずに組織の課題を洗い出したい ・社員の本音を聞き出し、組織改善の施策に反映したい |
組織診断が可能なサーベイは、社員個人のコンディションも把握できるため、現場の声を施策に反映できる有効なツールです。
各サーベイツールの概要は、2025年2月現在の情報にもとづいて作成したものです。変更の可能性もあるため、詳細は各社Webサイトなどでご確認ください。
Wevox(株式会社アトラエ)

費用(税込) | ・ベーシックプラン:月額330円〜/人 ・スタンダードプラン:月額660円〜/人 |
特徴 | ・3分間のサーベイで回答者に負担をかけない ・9つの項目を可視化して多角的な分析ができる ・豊富な蓄積データから他社との比較ができる |
実施頻度(時間) | 任意の頻度を実施可能(3分/回) |
公式ホームページ | https://get.wevox.io/ |
提供会社 | 株式会社アトラエ |
『Wevox』は、組織状態の測定・可視化を通して、データ分析から課題の把握、施策の検討までの組織づくりをサポートするサーベイツールです。
組織ごとの「エンゲージメント向上に必要な要素」にもとづいて、以下の多様なサーベイを自由に利用できます。
- エンゲージメントサーベイ(3分のサーベイ)
- カスタムサーベイ(独自のサーベイを作成・配信可能)
- カルチャーサーベイ(組織のカルチャーを可視化)
- ストレスチェック(ガイドラインに準拠した調査)
- 個人特性診断(ユング心理学をもとに個人特性を可視化)
組織のパフォーマンス向上を目的とした、チーム内の対話を促す「Wevox Board」も利用可能なため、社内コミュニケーションの活性化にも効果的です。
- サーベイを通して組織づくりの基盤を構築したい
- 自社の課題・目的に合った内容のサーベイを配信したい
モチベーションクラウド(株式会社リンクアンドモチベーション)

出典:モチベーションクラウド|株式会社リンクアンドモチベーション
費用 | 要問い合わせ ※利用人数によって異なる |
特徴 | ・組織状態の診断と変革のサイクルで課題を解決する ・エンゲージメントスコアを期待度と満足度の2軸で可視化する ・実績のある専門家から組織変革のアドバイスを受けられる |
実施頻度(時間) | ・エンゲージメントサーベイ:年に1〜2回(20分程度/回) ・パルスサーベイ:週・月に1回(1分程度/回) |
公式ホームページ | https://www.motivation-cloud.com/ |
提供会社 | 株式会社リンクアンドモチベーション |
『モチベーションクラウド』は、1万社・400万人以上のデータベースをもとに組織状態を診断し、期待度と満足度の2軸で課題を明確にするサーベイツールです。
同ツールでは、診断と変革のサイクルで組織課題を解決するために、以下の2つのサーベイを用います。
- エンゲージメントサーベイ(エンゲージメント状態を可視化)
- パルスサーベイ(タイムリーな現状把握)
診断結果は、他社・項目・属性ごとに比較や分析が可能なため、各要素同士を組み合わせたクロス分析によって、より課題が明確になります。
- 組織診断はしているが、改善につなげられていない
- 組織の状態を多角的に分析し、課題の優先度を決めたい
ラフールサーベイ(株式会社ラフール)

費用(税込) | 月額1万7600円〜 |
特徴 | ・組織状態の可視化によって行動変容を促進できる ・社員が自分と向き合うセルフマネジメント機能が充実している ・カスタマーサクセスによる組織改善のサポートを受けられる |
実施頻度(時間) | 任意の頻度を実施可能 |
公式ホームページ | https://survey.lafool.jp/ |
提供会社 | 株式会社ラフール |
『ラフールサーベイ』は、社員の健康・幸福を重視した経営手法「ウェルビーイング経営」の実現に向けて、組織の強みと課題を明確にするサーベイツールです。
同ツールでは、2種類のサーベイで組織の状態を包括的に調査します。
- ショートサーベイ(メンタル・フィジカルなどの定点観測)
- ディープサーベイ(ストレスチェックなど包括的な状態把握)
ダッシュボード上のグラフや表を用いて、調査項目ごとのスコアを一覧で表示させたり、個人単位で前回比や推移を分析したりできます。
また、社員自身のウェルビーイングタイプ診断やセルフケアなど、セルフマネジメント促進に向けたコンテンツも充実しています。
- 社員の状態だけでなく、職場のストレス要因も把握したい
- 課題に沿った改善策や対策のアドバイスを受けたい
ミイダス組織サーベイ(ミイダス株式会社)

費用 | 要問い合わせ |
特徴 | ・チームや社員のコンディションをカテゴリ別に可視化できる ・「今とるべき行動」がわかり、パフォーマンス向上に役立つ ・調査結果は自動でレポートに反映される |
実施頻度(時間) | 月1回・週1回など(5分程度) ※任意で設定可能 |
公式ホームページ | https://corp.miidas.jp/landing/survey |
提供会社 | ミイダス株式会社 |
『ミイダス組織サーベイ』は、約5分のアンケートで組織・個人の成長を阻害する要因を特定し、改善に役立てられるサーベイツールです。
調査結果は、以下の6つのカテゴリに分類されるため、組織改善に直結するデータだけを効率的に抽出できます。
- やりがい(能力の発揮、成長実感 など)
- ミッション(会社からの評価、適切な難易度 など)
- 健康(精神的ストレス、肉体的ストレス など)
- 支援(上司や同僚からのサポート)
- 人間関係(上司や同僚との関係性)
- 組織(経営陣や上司への信頼、ミッションへの共感 など)
ミイダス内の別サービス(コンピテンシー診断)と併用することで、社員の性格・特性に合わせた改善のアクションも提供されます。
- 社員の本音を聞き出し、働きがいのある組織をつくりたい
- 離職者の要因を分析して改善策を打ち出したい
ハタラクカルテ(株式会社OKAN)

費用(税込) | ・初期費用:無料 ・スタンダード:年額2200円 /人 |
特徴 | ・統計的に導き出された測定項目で人材定着を支援する ・社員の本音を引き出す質問設計になっている ・さまざまな雇用形態や年齢層にも対応している |
実施頻度(時間) | 任意の頻度で実施可能 |
公式ホームページ | https://hataraku-karte.jp/ |
提供会社 | 株式会社OKAN |
『ハタラクカルテ』は、現場で働く社員の本音・改善案を引き出し、結果を出すための施策や改善アクションにつなげるサーベイツールです。
同ツールでは、早期離職の原因を特定したり、現場の実態に合った施策を策定したりと、従来の満足度調査では進まない組織改善の進行をサポートしてくれます。
簡単な操作性と実用的な分析機能を備えている点も特徴で、手元にスマートフォンさえあれば、メールアドレスを登録しなくても利用可能です。
また、日本大学経済学部との共同調査にもとづいた測定項目になっており、人材定着や離職防止に効果のあるサーベイを実施できます。
- 現場に負担をかけずに組織の課題を洗い出したい
- 社員の本音を聞き出し、組織改善の施策に反映したい
以下の記事では、社員が早期離職する理由と対策を詳しく解説しています。サーベイの活用とともに、働きがいを創出する組織づくりに取り組んでみましょう。

【人材データベース】エンゲージメントサーベイツール5選|比較表

人材データベースと連携可能なサーベイについて、5つのおすすめツールを紹介します。
労務や人事評価などの社員情報を一元化し、個々の状況に合わせてサーベイを配信できるツールをピックアップしています。
※以下の表は右にスクロールできます
ツール名 | 特徴 | 費用(税込) | このような企業におすすめ |
---|---|---|---|
カオナビ | ・人材データベースと照合し、評価や面談履歴の比較ができる ・調査データにもとづいた最適な設問が設定されている | 要問い合わせ | ・社員情報の管理とサーベイを一つのツールに統合したい ・サーベイの実施頻度や設問をカスタマイズしたい |
SmartHR | ・人材データベースを活用して効率的にサーベイを配信できる ・目的別に設計されたサーベイで導入後すぐに実施できる | 要問い合わせ | ・対象者を限定してサーベイを配信したい ・労務管理などの人事業務を一元管理したい |
HRBrain | ・人材データベースを駆使した多角的な分析ができる ・独自の設問設計と分析によって的確な組織改善ができる | 要問い合わせ | ・社内データをシステムで一元管理したい ・社員一人ひとりに合った的確な設問を設計したい |
タレントパレット | ・人材データの活用で人事戦略の意思決定に役立てられる ・社員の声をランキング形式で可視化できる | 要問い合わせ | ・社員情報を一元化し、必要なタイミングで瞬時に情報を確認したい ・社員のコンディションの変化を素早くキャッチしたい |
HRMOSタレントマネジメント | ・人材データの一元化と分析で、人事や経営の打ち手がわかる ・専門家が設計した調査項目をそのまま利用できる | 要問い合わせ | ・紙ベースで管理していた社員情報を一カ所に集約したい ・組織の状態や変化を可視化し、課題の優先順位をつけたい |
社員の情報が紙ベースで管理されていたり、複数のシステムに点在していたりする場合は、人材データベースと連携できるサーベイツールがおすすめです。
各サーベイツールの概要は、2025年2月現在の情報にもとづいて作成したものです。変更の可能性もあるため、詳細は各社Webサイトなどでご確認ください。
カオナビ(株式会社カオナビ)

費用 | 要問い合わせ ※利用人数によって異なる |
特徴 | ・人材データベースと照合し、評価や面談履歴の比較ができる ・調査データにもとづいた最適な設問が設定されている ・コンディションデータを長期保存して傾向分析ができる |
実施頻度(時間) | 週次・月次の設定可能 |
公式ホームページ | https://www.kaonavi.jp/ |
提供会社 | 株式会社カオナビ |
『カオナビ』のサーベイは、社員の異動履歴や評価結果、個性などの情報と照合し、現場の声を吸い上げて改善策を導き出せるツールです。
厚生労働省の調査データにもとづいた「3つの最適な設問」があらかじめ設定されているため、導入後すぐにアンケートを実施できます。
サーベイで集計したデータは、ダッシュボード上に自動でグラフ化され、コンディションやエンゲージメントの変化を素早く察知できます。
また、社員の人事異動後のサポートも行えるため、異動前のデータをもとに、エンゲージメントやモチベーションを高めるサポートも可能です。
- 社員情報の管理とサーベイを一つのツールに統合したい
- 組織の状況に合わせて、実施頻度や設問をカスタマイズしたい
SmartHR(株式会社SmartHR)

費用 | 要問い合わせ ※組織の課題・利用人数によって異なる |
特徴 | ・人材データベースを活用して効率的にサーベイを配信できる ・目的別に設計されたサーベイで導入後すぐに実施できる ・シンプルな操作で高度な分析ができる |
実施頻度(時間) | 目的別のサーベイによって異なる(3〜45問) |
公式ホームページ | https://smarthr.jp/ |
提供会社 | 株式会社SmartHR |
『SmartHR』は、組織改善や人事評価といった目的別のサーベイが標準化されており、調査したい項目に応じて自由に選んで実施できるツールです。
キャリアやスキルなどの人材データベースとの連携も可能なため、蓄積された社員情報をもとに、対象者を絞り込んで効率的にサーベイを配信できます。
また、労働経済学を専門としている慶應義塾大学の山本教授と共同開発されており、専門的な知見にもとづいた調査ができるサーベイツールです。
- 対象者を限定してサーベイを配信したい
- 人事評価や労務管理など、人事業務の一元管理を図りたい
HRBrain(株式会社HRBrain)

費用 | 要問い合わせ ※利用人数によって異なる |
特徴 | ・人材データベースを駆使した多角的な分析ができる ・独自の設問設計と分析によって的確な組織改善ができる ・メンタルヘルス不調を防ぐストレスチェックに対応している |
実施頻度(時間) | ・組織診断サーベイ:自由に設定可能 ・パルスサーベイ:自由に設定可能(6問/回) |
公式ホームページ | https://www.hrbrain.jp/ |
提供会社 | 株式会社HRBrain |
人材データを一元管理できる『HRBrain』には、組織の課題を分析する「組織診断サーベイ」と、社員のコンディションを可視化する「パルスサーベイ」があります。
社員の基本情報やスキル、キャリアプランなどの情報をもとにサーベイを配信できるため、課題の特定から解決まで一貫したデータの活用が可能です。
サーベイの設問や頻度は、目的に応じて自由にカスタマイズでき、人材データベースにもとづく部署・年齢ごとの比較・分析もできます。
また、組織課題の優先順位づけや、改善アクションへの流れをシステムで自動化しているため、効率的に施策の実行につなげられます。
- 社内のさまざまなデータをシステムで一元管理したい
- 社員一人ひとりに合った的確な設問を設計したい
タレントパレット(株式会社プラスアルファ・コンサルティング)

出典:タレントパレット|株式会社プラスアルファ・コンサルティング
費用 | 要問い合わせ ※企業規模によって異なる |
特徴 | ・人材データの活用で人事戦略の意思決定に役立てられる ・社員の声をランキング形式で可視化できる ・ダッシュボード機能で社員の状態をすぐ確認できる |
実施頻度(時間) | 自由に設定可能 |
公式ホームページ | https://www.pa-consul.co.jp/talentpalette/ |
提供会社 | 株式会社プラスアルファ・コンサルティング |
『タレントパレット』は、人事に必要な機能が備わっているタレントマネジメントシステムで、人材データの一元化と組織課題を明確にできるツールです。
社員のコンディションを可視化するサーベイは、独自のテキストマイニング技術を用いており、発言ボリュームがわかる単語ランキングや、離職社員の発言傾向の抽出ができます。
また、テンプレート機能を活用すれば、手軽に社員の本音を聞き出せる調査も可能です。
同ツールには、人事評価の効率化や人材の最適配置ができる機能もあるため、強い組織をつくるための基盤構築にも役立てられます。
- 社員情報を一元化し、必要なタイミングで瞬時に情報を確認したい
- 社員のコンディションの変化を素早くキャッチしたい
HRMOSタレントマネジメント(株式会社ビズリーチ)

費用 | 要問い合わせ |
特徴 | ・人材データの一元化と分析で、人事や経営の打ち手がわかる ・専門家が設計した調査項目をそのまま利用できる ・社員のやりがいと職務遂行度を4象限で可視化できる |
実施頻度(時間) | ・組織診断サーベイ:半期に1回程度(74問) ・個人コンディションサーベイ:月に1回程度 |
公式ホームページ | https://hrmos.co/hr/ |
提供会社 | 株式会社ビズリーチ |
『HRMOSタレントマネジメント』は、社内に点在する社員情報を一元化し、その情報にもとづいた人材戦略が立てられる人財活用システムです。
同システムには、社員の声を可視化する「組織診断サーベイ」と、個人のコンディションや満足度を測定する「個人コンディションサーベイ」の機能があります。
組織診断サーベイでは、各設問のスコアとeNPS(自身が働く会社の推奨度)の関係性をマッピングし、組織課題の優先順位づけが可能です。
また、サーベイの回答履歴や変化はデータベースに記録されるため、コンディションの傾向を社員ごとに把握できます。
- 紙ベースで管理していた社員情報を一カ所に集約したい
- 組織の状態や変化を可視化し、課題の優先順位をつけたい
エンゲージメントサーベイツール導入のメリット

エンゲージメントサーベイツールを導入するメリットは、以下の3つが挙げられます。
ツールを導入することで、戦略的な人材マネジメントの一環として、社員のエンゲージメントを高める施策が検討でき、企業の業績アップにつながります。
以下より、サーベイツールを導入するメリットについて解説します。
社員のモチベーションが向上する
エンゲージメントサーベイツールの導入により、社員の意見や要望を聞き入れるプロセスが構築でき、ニーズに応じた施策や改善策が検討できます。
現場の声を反映させた改善が行われることで、社員は「自分の意見を聞き入れてくれる」という実感が得られ、モチベーションの向上につながります。
厚生労働省の職場づくりに関する資料によると、エンゲージメントの向上によって以下の3つの効果が得られると示されています。
- 組織に対する社員からの信頼が高まる
- 社員の能力が最大限に発揮される
- 社員が健康に・活き活きと働き続けられる
これらの効果により、仕事への意欲や組織のビジョンへの共感度が高まり、積極的に働く社員の増加も期待できます。
社員のモチベーションを高める方法や、自身で取り組む方法(セルフマネジメント)については、以下の記事で詳しく解説しています。本記事と合わせてご覧ください。
自社に定着する社員が増える
自社への「愛社精神」を生み出して定着する社員が増えることも、エンゲージメントサーベイツールを導入するメリットの一つです。
「労働環境の改善」や「評価制度の見直し」などの施策を行うことで、自社に対する愛着を深め「やりがい」を持って働くようになり、定着率が向上します。
厚生労働省の「労働経済の分析」によると、ワークエンゲージメント(仕事への活力)のスコアは、離職率の低下と「正の相関」があることがわかりました。
つまり、社員のエンゲージメントが高ければ高いほど、自社に定着する社員も増えていく(離職率が低下する)関係性と言えます。
サーベイツールの『ミキワメ ウェルビーイングサーベイ』では、調査結果から社員のスコア低下を素早く察知して、適切なケアやサポートが行える仕組みを構築しています。

ケアを求めている社員を特定できれば、1on1で心当たりを聞いたり、職場環境を改善したりして、休職・離職のリスクを抑えられます。
『ミキワメ ウェルビーイングサーベイ』の特徴や機能を詳しく知りたい方は、以下の記事を確認してみてください。実際の利用画面を使って解説しています。

組織の生産性が向上する
エンゲージメントサーベイツールを活用して効果的な施策を行うことで、組織の生産性が向上し業績アップにつながります。
社員への調査から、業務プロセスの課題や新たなアイデアを収集できれば、その情報をもとに業務効率化の施策が実行でき、組織の生産性を高められます。
ニッセイ基礎研究所の調査によると、以下の表に示すように、ワークエンゲージメントのスコアが高いほど、生産性も高くなることがわかりました。
スコア別 | 生産性の平均(自己評価)※ |
---|---|
エンゲージメントスコアが低い従業員 | 81.6% |
エンゲージメントスコアが中程度の従業員 | 84.1% |
エンゲージメントスコアが高い従業員 | 87.2% |
また、社員のエンゲージメントが高まれば、困難な問題でも解決に向けて積極的に行動することから、組織やチームの連携強化にもつながります。
以下の記事では、生産性を劇的に高めたグローバル企業の組織づくりについて、各企業の経営者による対談を紹介しています。自社に取り入れられるアイデアがないか確認してみてください。

エンゲージメントサーベイツール導入のデメリット

エンゲージメントサーベイツールを導入することで、以下の3つのデメリットが生じます。
ツール導入には、施策展開が難しい場合や導入費用がかかるなどのデメリットもあるため、人事担当者の方は導入前に把握しておきましょう。
以下より、各デメリットについて解説します。
データを取るだけで施策に落とし込めない場合がある
エンゲージメントサーベイツール導入のデメリットの一つは、社員の意見や状態変化を収集することが目的になってしまい、施策に落とし込めない場合がある点です。
サーベイの目的は、組織や社員の状態から課題・問題点を分析して、解決に向けた施策や改善を実行することです。
そのため、収集したデータを具体的なアクションにつなげるには、スコアを詳細に分析して、問題点を浮き彫りにしなければなりません。
サーベイツールの『ミキワメ ウェルビーイングサーベイ』では、社員の性格を考慮した打ち手が提供されるため、施策検討の時間を短縮して素早いアクションができます。

導入費用がかかる
エンゲージメントサーベイツール導入の二つめのデメリットは、初期費用や月額費用などの導入費用がかかることです。
しかし、エンゲージメント向上による効果は、従業員満足度や生産性を高めて組織全体の成果に直結するため、長期的な視点での投資を検討することが重要です。
導入費用はツールによって異なり、その多くは利用人数に応じた価格設定となっているため、導入前に問い合わせて詳細を確認しておきましょう。
前述の「比較表」を参考にしながら、各ツールの特徴や費用を再確認してみてください。費用の相場など、料金について詳細を知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。

社員の負担になる場合がある
エンゲージメントサーベイツール導入の三つめのデメリットは、回答時間が取れないことやマンネリ化などによって、社員の負担になる場合がある点です。
サーベイツールは、労働環境・待遇の改善やキャリアアップ制度の構築などを行い、組織にプラスの変化をもたらします。
しかし、サーベイの目的が不明確であったり、事前のアナウンスが不足していたりすると、回答する社員は不満を感じてしまいます。
サーベイツールの導入前には、目的や実施内容を社員に共有して理解を得たうえで、負担にならないような質問数や頻度を設定して調査を行いましょう。
【企業事例】ケア対象社員の把握で迅速なサポートを実現

エンゲージメントサーベイの活用によって、定着率の課題を解決した事例について紹介します。
システム開発の支援事業を展開する情報戦略テクノロジーでは、新卒社員の定着率に課題があり、離職時に社員の悩みや問題が表面化するケースも多くありました。
そこで、事前に問題を把握して対処できる『ミキワメ ウェルビーイングサーベイ』を導入し、性格特性に合わせてアラートを出すシステムを構築しています。
社員との面談においては、ミキワメAIのサジェスト機能を使いながら「心当たり」を聞き出し、上長による社員へのフォローを実施しました。
サーベイ導入後は、アラートを事前にキャッチして面談でのアプローチが可能となり、休職者が12人から6人に半減しました。
『ミキワメ ウェルビーイングサーベイ』の導入事例をまとめた資料は、以下のリンクから無料でダウンロードできます。各企業の活用方法をぜひ参考にしてみてください。
>>『ミキワメ ウェルビーイングサーベイ』導入事例集をダウンロードする
まとめ:サーベイツールで社員のエンゲージメントを高めよう

今回の記事では、エンゲージメントサーベイツール導入の重要性や、14個のおすすめツールを紹介しました。
もう一度、サーベイの種類と特徴を確認しておきましょう。
※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください
種類 | 特徴 | 導入が向いている企業 |
---|---|---|
離職防止に特化 | 社員の心理状態の変化やストレス状況を測定し、離職につながるリスクを早期に察知できる | 社員の性格を踏まえた離職防止のサポートをしたい |
組織診断で課題を見える化 | 組織全体の価値観や個人の特性を測定し、組織・個人両方の課題を可視化できる | 組織課題と改善策を明確にして、組織づくりの基盤を構築したい |
人材データベースと連携可能 | 人材データベース(従業員情報)と連携し、個々に適したサポートを提供できる | 社内データを一つのシステムに集約させたい |
社員のエンゲージメントを効率的に測定し、向上施策に反映するためには、サーベイツールの導入が欠かせません。
現場の声を取り入れた施策で職場環境が改善されれば、離職率低下や生産性向上につながり、企業の業績やブランドイメージにもいい影響を与えます。
サーベイツールを選定するときは、社員の本音を聞き出せる質問が可能か、具体的なサポートの打ち手がアドバイスされるかを確認しましょう。
人事担当者の方は、自社のニーズや予算に合ったサーベイツールを導入するために、本記事で紹介した14個のツールを参考に検討してみてください。

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