- 人事業務でAIが活用される6つの場面
- すぐに実践できるAIの活用事例【企業の取り組み】
- 人事業務を効率化できるAIサービス9選
人事における課題が複雑化するなかで、「より効率的に業務を進めたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
人事業務は、「採用企画の策定」「人事評価の適正化」「離職防止の取り組み」など多岐にわたり、常に的確な判断と迅速な対応が求められます。
こうした課題を解決する手段として注目されているのが、データ分析や予測、文章要約などを可能とするAIの活用です。
本記事では、人事でAIが使われている6つの場面と、すぐに実践できる活用事例10選を紹介します。
さらに、導入すべきAIサービスの比較や選び方まで網羅していますので、自社の業務にどう活用できるか検討し、業務効率化に取り組んでみましょう。
また「AIをあまり使ったことがない」という方のために、ChatGPTの活用方法をまとめた資料をご用意しています。無料でダウンロードできますので、ぜひご活用ください。

なぜ人事業務へのAI活用が注目されているのか

人事業務へのAI活用が注目されている背景には、労働人口の減少や働き方の多様化といった、社会環境の変化が影響しています。
企業の限られたリソースのなかで、自社に最適な人材を採用・育成し、働きやすい職場環境を維持していくためには、AI活用を含めた業務効率化が不可欠です。
株式会社ネオマーケティングの調査によると、日常業務において「ルーティンワークが5割以上」と回答した企業の割合は、人事・労務で54.3%(※)となりました。
(※)「9割以上」「7~9割程度」「5~7割程度」の合算
1日の仕事を8時間とすると、多くの企業では1日4時間以上がルーティンワークに費やされています。そのため、繰り返し行う定型業務をいかに効率化・自動化するかが課題と言えます。
こうした課題に対し、AIは膨大なデータを瞬時に分析したり、社内文書を自動で生成したりできるため、人事業務におけるAI活用の波が広がっているのです。
人事業務でAIが活用される6つの場面

人事業務でAIが活用されている場面として、主に6つの領域が挙げられます。
※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください
場面 | 具体例 |
---|---|
採用企画(計画)の検討・立案 | ・採用企画の立案に向けて、市場動向を調査する ・自社の採用課題を抽出・分析する |
採用選考時の適性判断・優先順位づけ | ・性格や行動特性などの内面的な資質を数値化する ・自社で活躍できる人材かどうかを予測する |
従業員エンゲージメントの測定(離職防止) | ・AI提案の「マネジメント方法」を参考に1on1を行う ・従業員エンゲージメントの低下を察知する |
人事評価・人材マネジメント | ・仕事の成果や目標進捗などを自動で集計し、グラフや表で見える化する ・職務適性を詳細に分析し、最適なキャリアや配置転換を提案する |
労務管理(勤怠・給与) | ・カメラの顔認証で出勤と退勤の打刻を行う ・AIチャットボットで社内問い合わせの対応を効率化する |
研修・教育資料の作成 | ・新入社員向けの研修スライドを作成する ・eラーニング用のクイズやテスト問題を生成する |
以下より、各場面において「AIがどのように課題を解決し、どのような成果をもたらしているのか」を具体的に解説します。
また、人事が抱える課題をまとめた別の記事もありますので、自社の課題と照らし合わせて解決策を検討したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

採用企画(計画)の検討・立案
採用企画(計画)を立案するときは、中長期ならびに年間の経営戦略や人事戦略にもとづいて、求める人材を採⽤するための一連の業務を検討しなければなりません。
その過程でAIを活用すれば、採用市場の動向や過去の採用実績など、検討時に必要なデータの集計・分析に時間をかけることなく、企画案の作成が可能です。たとえば、以下のような業務でAIを活用できます。
- 企画立案に向けた情報収集・調査
- 自社の採用課題の抽出・分析
- 人材要件や採用人数の具体化
Thinkings株式会社の調査によると、採用担当者にAIを活用した業務について質問したところ、47.5%の人が「採用の企画」と回答しました。
さらに、8割の人は「AI活用によって採用活動の質が高まった」と回答していることから、AIは単なる業務効率化だけでなく、人材戦略の精度向上も期待できます。
参考:「採用・就活とAI」について、採用担当者と学生へ調査|Thinkings株式会社
採用選考時の適性判断・優先順位づけ
採用の選考段階においては、限られた時間と情報で候補者の適性を見極める必要がありますが、AIの活用によって効率的かつ客観的な判断が可能となります。
たとえば、AI搭載の適性検査を導入することで、候補者の性格や行動特性などの内面的な資質を数値化し、自社で活躍できる人材かどうかをAIが分析・予測します。
「活躍可能性」や「自社とのマッチ度」が可視化されれば、採用すべき人の優先順位が明確になり、選考プロセスの効率化とともに、優秀な人材の見極めが可能です。
AIによる評価は、人間の主観によるバイアスを軽減する働きもあり、より公平で客観的な採用判断ができるようになります。ただし、AIはあくまで意思決定の補助ツールとして活用し、人間の視点を含めた総合的な判断が望ましいです。
候補者の適性を見極めることで、入社後のミスマッチ防止にもつながります。以下の記事では、新卒・中途それぞれのミスマッチ要因と対策について解説していますので、本記事と合わせて確認してみてください。
従業員エンゲージメントの測定(離職防止)
従業員エンゲージメントを測定するときは、質問形式の調査(サーベイ)を行い、仕事への活力や会社への愛着を「エンゲージメントスコア」として数値化します。
スコア測定後のデータ分析にAIを活用すれば、性格・心理状態を踏まえた「改善の打ち手」や「マネジメント方法」が提案されるため、個人への迅速なケアが可能です。
たとえば、モチベーション低下やメンタル不調の兆候がみられた場合、以下のように提案された内容にもとづいてアクションを起こせます。
※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください
心理状態 | 改善アクション |
---|---|
残業時間が多く、心身の疲労が蓄積している | 業務の優先順位を整理し、必要に応じて業務量の調整を行う |
上司の評価と自己評価にズレを感じている | 「どのような基準で評価したのか」を説明する時間をつくる |
コミュニケーション不足が原因でストレスを感じている | チームミーティングを週1回行い、メンバーが「いま」感じていることを聞く |
サーベイのアラート機能を活用すれば、エンゲージメント低下をタイムリーに察知し「1on1で心当たりを聞く」など、休職・離職につながる前にケアができます。
従業員エンゲージメントやサーベイの意味・概要については、以下の記事で詳しく解説していますので、本記事と合わせて確認してみてください。
人事評価・人材マネジメント
人事評価では、職務や職責に応じた評価基準を設定し、評価者の主観や感覚に左右されない公平な評価を行うことが求められます。
この評価にAIを活用することで、仕事の成果やプロジェクトへの貢献度、1on1の面談記録など、さまざまな定量・定性データを分析した評価が可能です。たとえば、以下のような活用方法が挙げられます。
※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください
評価データの自動集計・可視化 | 仕事の成果や目標進捗、360度評価などを自動で集計し、グラフや表で見える化する |
成果・成長の傾向の検証 | 過去の評価データをもとに、継続的な成果や成長が期待できるかを検証する |
評価の公平性の確保 | 評価者ごとの基準の違いを明確にし、主観に頼らない評価基準を設定する |
また、AIは個々のスキル・適性を詳細に分析し、最適なキャリアや配置転換などの提案もできるため、管理職はデータにもとづく意思決定とマネジメントが可能です。
以下の資料では、ChatGPTを活用した「事前のケア」「1on1」のやり方を詳しく紹介しています。時代の流れに沿ったマネジメントを学び、ぜひ現場で活用してみてください。
>>「【徹底解説】ChatGPTを活用した次世代人材マネジメントの在り方」の資料をダウンロードする
労務管理(勤怠・給与)
勤怠管理や給与計算といった労務管理は、正確性とスピードが求められる反面、さまざまなデータを集計する必要があり、煩雑かつミスが起きやすい作業です。
日常的に行われる労務管理でAIを活用すれば、勤怠データや労働時間を自動で集計・分析し、勤務表(シフト表)を作成したり、給与計算に反映したりできます。そのほかにも、以下のような場面で活用可能です。
- カメラの顔認証で出勤・退勤の打刻を行う
- AIチャットボットで人事関連の質問に対応する
- 勤怠データから過重労働や問題行動を分析する
AIの導入によって、日常業務の精度・効率が向上するだけでなく、労務担当者は煩雑な入力作業から解放されます。
その結果、組織分析や制度設計、エンゲージメント向上施策といった、より戦略的かつ付加価値の高い業務に注力できるようになります。
研修・教育資料の作成
ChatGPTをはじめとする生成AIは、文章や画像を自動で作り出せるため、人事業務においては、以下のような社内研修・教育資料の作成に活用可能です。
- 新入社員向けの研修スライド
- eラーニング用のクイズやテスト問題
- ロールプレイ研修のシナリオ
具体的には、社内ドキュメントや業務マニュアル、講義内容の音声データなどをAIに学習させ、テーマごとに要点を抽出・整理します。その情報を冊子やスライドにまとめれば、短時間かつ効率的に研修・教育資料が完成します。
また、対象者の職位やスキルレベルをあらかじめ指示することで、教育内容の難易度やメニューなどのカスタマイズも可能です。
ただし、生成AIがつくり出すコンテンツは、一般的な情報として生成される可能性があるため、草案やたたき台をつくるときに活用するのが望ましいです。
人事業務でAIを活用するメリット

人事業務にAIを活用することで、採用から労務管理、人材育成まで多岐にわたるプロセスの効率化が期待できます。具体的なメリットは以下のとおりです。
以下より、各メリットを詳しく解説します。
人事業務を自動化・効率化できる
人事部門には、採用管理や勤怠データの集計、問い合わせ対応など多くのルーティンワークが存在するため、担当者の負担が大きいことが課題になっています。
こうした業務にAIを活用すれば、社内データを自動で集計・分析したり、AIチャットボットに質問対応をさせたりと、人事業務の自動化・効率化が実現します。
MMD研究所の調査によると、ビジネスで生成AIを活用した企業の70.6%(※)が、「業務効率の向上」を感じていることがわかりました。
(※)「上がった」と「やや上がった」の合算

AIの活用により作業時間が大幅に短縮されることで、人材育成や社内制度の設計など、より戦略的な業務に集中できるようになります。また、データの入力ミスや見落としが減り、業務の正確性と質も向上します。
客観的な採用選考・人事評価ができる
採用選考や人事評価にAIを活用し、対象者の適性・行動パターンを多角的にデータ解析することで、客観的かつ一貫性のある意思決定が可能です。
人間による判断だけでは、担当者の経験や主観に左右されるため、評価のバラつきや入社後のミスマッチが起きる可能性があります。
近年では適性検査や人材データベースにAIが搭載されており、従業員情報をもとに個々の特徴を分析し「この人はこういう性格の持ち主」といった提案をしてくれます。
Thinkings株式会社の調査によると、採用時の適性検査において、AIを活用している企業の71%(※)が「AIでの判定に有効性を感じている」ことがわかりました。
(※)「AIでの判定を重視できる」「AIで判定することが有効だと感じる」の合算
AIの活用により感覚や経験に頼らない「根拠のある採用選考・人事評価」ができるようになり、優秀な人材の確保と適材適所の人員配置が実現します。ただし、AIの分析精度や運用方法によっては結果が異なる場合もあるため、注意が必要です。
以下の記事では、適性検査結果の見方と活用方法を解説しています。AI分析によるデータを活用し、組織文化にフィットする人材の確保につなげてみましょう。

データ分析による意思決定のアドバイスを受けられる
人事部門では、採用方針の策定や人員配置の検討など、多くの意思決定が求められるなかで、経験則や直感に頼るケースも少なからず存在します。
その補助ツールとしてAIを活用すれば、過去の人材データや業務実績、サーベイ結果などを横断的に分析し、根拠にもとづいた意思決定が可能です。
たとえば『ミキワメ ウェルビーイングサーベイ』では、個人の性格や心理状態を踏まえたアドバイスが提供されるため、不調のサインが出ている人への的確なケアができます。

このように、AIによる提案で「自分では気づかない視点」の発見につながり、より視野を広げた意思決定が可能になります。
人事業務でAIを活用するデメリット

AIの活用によって多くのメリットが得られる一方で、以下のようなデメリットも考慮しなければなりません。
以下より、各デメリットを詳しく解説します。
結論を導き出した過程がわかりにくい
膨大なデータの集計・分析が可能なAIですが、独自のアルゴリズムによる複雑な分析によって「なぜその結論に至ったのか」がわからない場合があります。
たとえば、新卒採用で職務適性の高い学生を候補者にしたとしても、AIによる結果がどのような基準・根拠で導き出されたのかを説明できなければ、採用担当として責任ある判断とは言えません。
AIの結論で意思決定をした場合、経営陣や上司から決定理由を問われても、選択・決定の根拠となる「自分の考え」を示せず、周囲の信頼を損なう可能性もあります。
人事業務にAIを活用するときは、分析結果をそのまま採用せず、あくまで判断材料の一つとして捉え、人の視点で最終判断を行う必要があります。
AIの判断に頼ってしまう可能性がある
AIは瞬時に結果を導き出してくれる便利なツールですが、その利便性ゆえに、考える前にAIの結論に従ってしまう可能性があります。
AIの分析結果をそのまま鵜呑みにして意思決定を行うと、人の直感や現場の感覚が軽視され、組織としての「情報をみて考察し、選択する力」も失われかねません。
また、データの偏りや設計ミスがある場合、誤った判断を行うリスクも高まってしまいます。
AIの結果にもとづく意思決定を行うときは、根拠となる情報元のデータを確認するなど、人の経験・感覚を含めて総合的に判断する必要があります。
人事が今すぐ実践できる!AI活用事例10選

ここからは、人事業務におけるAIの実践的な使い方・効果について、10社の事例をもとに紹介します。
※以下の表は右にスクロールできます
活用シーン | 取り組み | 効果 |
---|---|---|
採用選考 | 適性検査のAI機能を使い、学生の自己分析に活用 | 自己分析をした学生からは「自分の特徴をよく理解できた」と納得する声があった |
AI搭載の適性検査でオリジナルの採用基準を策定 | データと主観の双方から判断するようになり、根拠を持った採用ができるようになった | |
面接 | AI面接官を導入し、候補者を多角的に分析 | 選考基準に沿って、公平かつ一貫性のある評価ができるようになった |
新卒採用における動画面接の評価にAIを活用 | 動画面接の選考にかかる時間が約70%削減され、別の業務に注力できるようになった | |
マネジメント | 部署ごとの特性を分析し、適材適所の人員配置を実現 | 社員の個性を活かしてバランスのとれた組織づくりが可能になった |
離職防止 | サーベイのAI機能で従業員の悩み・不満を察知 | ケアが必要な社員と本質的な対話ができるようになり、休職者が12人から6人に減少した |
従業員の離職原因をAIがデータ分析 | 離職原因を分析できる体制が整い、現場からは「深層部分のストレスに気づけた」と嬉しい反響があった | |
問い合わせ対応 | AIチャットボットで社内問い合わせ対応を効率化 | 問い合わせ対応の自動化により、業務にかかる負荷が75%軽減された |
資料作成 | 生成AIで社内文書・社員教育資料を作成 | 資料作成業務における作業時間が約50%削減された |
勤怠管理 | AIの顔認証システムで勤怠管理を効率化 | 労働時間などの管理業務が効率化され、紙管理から脱却できた |
以下より詳しく解説しますので、成果を上げた他社の事例をヒントに、まずは身近な業務からAIの活用をはじめてみましょう。
適性検査のAI機能を使い、学生の自己分析に活用|アサヒ物産
デザート生産事業などを手がけるアサヒ物産では、適性検査を新卒採用だけでなくインターンシップでも活用しており、主にAI機能を用いた学生の自己分析に役立てています。具体的な使い方は以下のとおりです。
- 適性検査で学生の強みや弱みを分析する
- 自己分析する場を設け、自分の特徴を把握する
- 結果のフィードバック時に、学生の所感を確認する
就業体験のなかで自己分析の時間を設けたところ、AIに関心のある学生も多く「自分の特徴をよく理解できた」と納得する声が寄せられました。
導入した『ミキワメ 適性検査』は、組織分析によって社員の特性や部署ごとの傾向を可視化できるため、候補者が自社や配属先にフィットするかどうかをひと目で判断できます。
新卒採用では、AI機能によって自動生成された「面接で聞くべき質問」を活用したことで、候補者の考えや価値観を聞き出す面接ができるようになりました。
事例:新卒採用の離職者はゼロ、内々定者は10倍に|アサヒ物産株式会社
以下の記事では、AIを活用した適性検査の機能やメリット、おすすめサービスを紹介しています。各サービスの特徴を比較表にまとめていますので、導入を検討している人事担当者の方は参考にしてみてください。

AI搭載の適性検査でオリジナルの採用基準を策定|フレッシュハウス
住宅リフォーム・リノベーション事業を行うフレッシュハウスでは、AI搭載の適性検査を活用し、自社の特徴を踏まえたオリジナルの採用基準を策定しています。
以前は、採用面接において面接官の目線合わせができていなかったため、主観による合否判断が行われている状況でした。
適性検査導入後は、社員を対象に性格検査を実施し、売上を上げている営業社員や、マネジメントに優れた管理職の共通する特徴を分析しています。
試行錯誤を重ね、自社独自の採用基準を策定した結果、面接官の「好き・嫌い」「自分と合う・合わない」といった主観が減り、根拠にもとづいた判断ができるようになりました。
また、AI機能を使って「面接ガイド」を出力すれば、面接官が聞くべき内容までレクチャーしてくれるため、個人の特性に合わせた質問ができます。
事例:面接官の目線を揃えるために適性検査を導入|株式会社フレッシュハウス
AI面接官を導入し、候補者を多角的に分析|キリンホールディングス
キリンホールディングス株式会社では、求める人物像として「熱意・誠意・多様性の価値観を持ち、成長・発展し続けられる人材」を掲げています。
採用活動においては、最適なポジションとのマッチングを実現する取り組みとして、先進的かつ客観性の高い選考を可能にするAI面接官を導入しました。
AI面接官は、経済産業省が定義する「社会人基礎力」をもとに多角的な分析を行うため、学歴・経歴では判断しきれないポテンシャルを可視化できます。
導入前の検証においては、AI面接官の評価と人事の合否判断の違い(関係)を分析したところ、総合得点・能力得点ともに強い相関関係があることがわかりました。
AI面接官の導入によって、公平かつ一貫性のある評価ができるようになり、同社の選考基準に沿った採用につながっています。
参考:キリンホールディングス、AI面接官を本格導入決定|株式会社VARIETAS
新卒採用における動画面接の評価にAIを活用|ソフトバンク
ソフトバンク株式会社では、候補者の選考会場への移動時間や費用を軽減するため、従来のグループディスカッションや集団面接を廃止し、動画面接へ変更しました。
動画面接とは、あらかじめ設定された質問に回答する動画を、候補者自身が撮影して提出(アップロード)するものです。
その動画面接における評価を、客観的かつ統一された基準で行うため、独自のAIシステムを開発・導入しました。
過去の動画データや、熟練の採用担当者による評価をAIに学習させ、提出された動画の評価を自動で行う仕組みです。
AIシステムの導入によって、動画面接の選考にかかる時間が約70%削減される見込みとなり、採用担当者は創出された時間を別の業務に充てられるようになりました。
部署ごとの特性を分析し、適材適所の人員配置を実現|リアライブ
新卒採用のマッチングイベント「ジョブトライアウト」を運営するリアライブでは、自社に合うハイパフォーマーを見極めるため、AI機能を搭載した適性検査を活用しています。
以前は、活躍していた人材の離職や、期待する能力を持たない社員の存在など、企業の成長期とは異なる違和感がありました。
適性検査を導入してからは、社員に性格検査を受検してもらい、自社のハイパフォーマーに共通する傾向を以下のように具体化しています。
- やりきる力が強い
- 向上心がある
- 積極的でポジティブである
- 課題に対して主体的に行動、状況を変えようとする
基準の明確化により、求める人物像に近い候補者を見極めやすくなっただけでなく、部署ごとの特性に応じた適材適所の人員配置も可能になりました。
事例:ハイパフォーマーを一目で見極めることができた|株式会社リアライブ
サーベイのAI機能で従業員の悩み・不満を察知|情報戦略テクノロジー
大手企業へのシステム内製支援を行う情報戦略テクノロジーでは、従業員の悩み・不満を可視化する目的でサーベイを活用し、AI機能でケアが必要な人を察知しています。
以前は、社員が離職するときにはじめて悩みがわかるケースもありましたが、サーベイを導入してからは、ケア対象者を事前にアラートで把握できるようになりました。具体的な流れは以下のとおりです。
- 社員に性格検査を受検してもらう
- サーベイで社員の心理状態を可視化する
- AIのサジェスト機能で「性格を踏まえた社員の状態」を把握する
- 本人と面談を行い、現状の悩みや心当たりをヒアリングする
ケアが必要な社員を把握し、面談を通して本質的な対話ができるようになった結果、休職者が12人から6人に減少しました。
事例:ミキワメ導入後に休職者が2分の1まで減少|株式会社情報戦略テクノロジー
従業員の離職原因をAIがデータ分析|エターナルキャスト
介護を中心とした事業を行うエターナルキャストでは、入社1年以内の離職率が85%以上と高い状態が続いていたため、サーベイを活用して離職原因の分析に取り組みました。
具体的な運用方法としては、性格検査で社員一人ひとりの性格タイプを把握したうえで、以下のようなアプローチを行っています。
- サーベイ結果から心理状態やストレス状況をチェックする
- AIによるデータ分析とアドバイスを確認する
- 現場責任者がケア対象者を選定し、現場で支援を行う
組織として離職原因を分析できる体制が整ったことで、現場からは「自己理解につながった」「深層部分のストレスに気づけた」といった嬉しい反響がありました。
事例:ここ何年も離職率85%が続いていた原因特定ができるように|株式会社エターナルキャスト
以下の記事では、新卒・中途採用における早期離職を防ぐ具体的な方法を解説しています。定着率の低下に悩んでいる企業の方は、ぜひ参考にしてみてください。
AIチャットボットで社内問い合わせ対応を効率化|クスリのアオキ
株式会社クスリのアオキでは、労務課における社内問い合わせ対応の効率化を図るため、AIが自動で回答するチャットボットを導入しています。
店舗数の拡大に伴って従業員も増加したことで、勤怠管理や給与計算、社会保険手続きなど、労務に関する問い合わせ対応に追われている状態でした。
導入したAIチャットボットには、給与・勤怠・人事・福利厚生・年末調整・資格関連など、約300件のQ&Aデータを登録し運用しています。
問い合わせ対応を自動化できたことで、業務にかかる負荷が75%軽減され、作業時間に換算すると3500時間の削減を達成しました。
また、業務効率化の効果が得られただけでなく、労務担当者の心理的な負担の軽減にもつながっています。
参考:AIチャットボット「WisTalk」導入事例(クスリのアオキ)|Panasonic
生成AIで社内文書・社員教育資料を作成|ファミリーマート
大手コンビニチェーンのファミリーマートでは、全社横断の「生成AIプロジェクト」を立ち上げ、社内文書作成などの業務に生成AIを活用しています。業務効率化を目指す領域として、以下が挙げられます。
- セキュリティ・レギュレーション作成
- Q&A作成・自動回答
- 文書作成・要約
- 定型シート作成
- 法令・リスクの洗い出し
- 翻訳
生成AIの実証実験では、アンケートの集計作業や社内文書・社員教育資料の作成などの業務において、作業時間を約50%削減する成果を挙げました。
また、社員の意識改革を進めるために、生成AIを活用した業務削減事例の社内コンクールを実施するなど、AIを積極的に活用しようとする会社の姿勢も伺えます。
参考:社内に生成AIを導入 関連業務時間を50%削減へ|株式会社ファミリーマート
AIの顔認証システムで勤怠管理を効率化|東京都世田谷区
東京都世田谷区では、勤務時間の適切な把握と管理業務の効率化を模索するなかで、紙管理から脱却するための取り組みとして、顔認証による勤怠システムを導入しました。
具体的には、出勤・退勤するときの職員の顔をAI顔認証システムが認識することで、自動で勤怠打刻を行い、管理者や本人のスマートフォンに情報が伝達される仕組みです。
本システムは、世田谷区の本庁舎をはじめ、保育園や学校など約500ヵ所に設置されており、年間を通じて約5000〜5400人が利用しています。
また、世田谷区のような大規模な自治体では初導入となり、今後は他の自治体での活用も期待されています。
参考:大規模自治体で初、世田谷区がAI顔認証を勤怠管理に採用|株式会社トリプルアイズ
人事業務に活用できるAIサービス【一覧表】

人事業務にAIを導入するときは、目的や業務内容に適したサービスの選定が重要です。採用や離職防止、人材育成などの場面で活用できるおすすめのAIサービスを9つ紹介します。
※以下の表は右にスクロールできます
サービス名 | 活用シーン | 特徴 | こんな企業におすすめ! |
---|---|---|---|
ミキワメ 適性検査 | ・採用時の適性判断 ・採用基準の策定 ・面接時の質問の作成 | ・候補者の特性をAIが解析し、活躍可能性を可視化する ・WebカメラとPC画面の情報をもとに、不正行為をAIが監視する | ・自社独自の採用基準を定め、活躍人材を見極めたい ・採用人数が多く、選考の優先順位づけに時間がかかっている |
TG-WEB eye | ・採用時の適性判断 ・Webテストの監視 | ・AI試験官がWebテスト中の不審な行動を検知する ・会場の準備や監視員の手配が必要ない | ・Webテストの替え玉受験やカンニング防ぎたい ・コストを抑えつつ、Webテストの精度を高めたい |
Wevox | ・従業員エンゲージメントの測定 ・個人単位のフォロー方法の検討 | ・スコア状況をAIが解析し「トレンド」がわかる ・フォローに最適な相談相手をAIがレコメンドする | ・組織全体だけでなく、個人単位でのフォローアップを強化したい ・「いつ・誰に・どのようなフォローをすべきか」がわからない |
カオナビ | ・従業員情報のデータベース化 ・人事評価の記録や管理 ・人員配置の検討 | ・社員のスキルや評価、実績などの情報を一元管理できる ・面談記録や評価などの文章を生成AIが要約する | ・社員情報の紙管理から脱却し、デジタル化を進めたい ・社員の声を定量的に分析して、課題や傾向を可視化したい |
ミキワメ ウェルビーイングサーベイ | ・従業員エンゲージメントの測定 ・組織状態の可視化 ・離職防止策の検討 | ・ケアが必要な社員を特定し、離職や休職を防ぐ ・社員の性格を踏まえたケア方法をAIが提案する | ・手遅れになる前にケアを行い、離職や休職を防ぎたい ・社員の本音が見えづらく、状態把握に苦労している |
モチベーションクラウド | ・人事評価の記録や管理 ・管理職の成長支援 | ・360度評価で管理職のマネジメントスキルを可視化する ・診断と変革のサイクルで個人・組織の成長を促す | ・周囲の評価をもとに、管理職の育成プランを個別に設計したい ・他社データと比較し、自社のマネジメントレベルを把握したい |
ミキワメ マネジメント | ・評価のフィードバック ・人員配置の検討 ・人材育成の支援 | ・1on1の面談内容や話題をAIが自動生成する ・AIが性格に合った改善アクションを提案する | ・1on1ミーティングを制度化しているが、運用に課題を感じている ・個人の成長や目標達成に向けて、組織全体で支援したい |
Kakeai | ・1on1の実施と管理 ・評価のフィードバック ・部下のマネジメント | ・1on1の対話内容をAIが自動で文字起こしする ・1on1専用の特許とUXで、効率的に面談を進められる | ・1on1の業務負担を減らしながら、人材育成の精度を高めたい ・管理職(マネジャー)によって、部下の対応方法にバラつきがある |
mediment | ・健康情報や労務データの一元管理 ・ストレスチェックの管理業務 | ・健康に不安を抱えた従業員をひと目で把握できる ・生成AIによる分析と報告書の自動作成で、業務効率化を図れる | ・健康診断やストレスチェックの管理に多くの工数がかかっている ・健康データがバラバラに管理されており、組織全体を把握できない |
自社の課題・目標に合ったAIサービスを選び、人事業務の効率化とともに「採用精度の向上」や「離職率の改善」に向けてAIを積極的に活用しましょう。
本記事で紹介しているAIサービスの概要は、2025年6月現在の情報にもとづいて作成したものです。変更の可能性もあるため、詳細は各社Webサイトなどでご確認ください。
ミキワメ 適性検査|候補者の強み・弱みをAIが解析

※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください
活用シーン | ・採用時の適性判断 ・採用基準の策定 ・面接時の質問の作成 |
特徴 | ・候補者の特性をAIが解析し、活躍可能性を可視化する ・WebカメラとPC画面の情報をもとに、不正行為をAIが監視する |
料金(税込) | ・受検料:550円/人(社内受検:0円) ・システム利用料:4万4000円〜/月(年間契約) ※利用人数によって変動 |
公式サイト | https://mikiwame.com/ |
提供企業 | 株式会社リーディングマーク |
『ミキワメ 適性検査』は、組織分析によって作成した採用基準をもとに、候補者の性格や強み・弱みをAIが解析する適性検査です。
ChatGPTを活用した「ミキワメAI」の分析結果では、候補者の活躍可能性を「S〜E」の14段階で評価して表示するため、効率的に採用の優先順位を決定できます。
面接前に性格検査を実施することで、候補者の性格にもとづいた「面接で聞くべき質問」が提供され、面接官の意思統一や目線合わせでの活用が可能です。
また、Webテストの様子をAIが監視する「ミキワメAI監視」も利用できるため、カンニングや替え玉受検などの不正行為防止にも役立ちます。
- 自社独自の採用基準を定め、活躍が期待できる人材を見極めたい
- 採用人数が多く、選考の優先順位づけに時間がかかっている
以下の記事では、ミキワメの機能や特徴を実際の操作画面でわかりやすく解説しています。導入を検討している方は、ぜひ確認してみてください。

TG-WEB eye|AI試験管がWebテストの不正行為を監視

※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください
活用シーン | ・採用時の適性判断 ・Webテストの監視 |
特徴 | ・AI試験官がWebテスト中の不審な行動を検知する ・会場の準備や監視員の手配が必要ない |
料金 | TG-WEBの受験料+500円 ※税表記なし |
公式サイト | https://tg-web.humanage.co.jp/tg-webeye/ |
提供企業 | 株式会社ヒューマネージ |
『TG-WEB eye』は、AI試験官が受験中の行動を監視し、替え玉受験やカンニングを防止できる適性検査ツールです。
場所・時間を選ばず受験可能な「Webテストならではの利便性」を維持しながら試験を実施でき、会場の準備や監視員の手配も必要ありません。
もし試験中に不審な行動を検知しても、受験結果とともに企業側に報告されるため、詳細を確認してから合否の判断ができます。
また、各種TG-WEBの受験料+500円と、低コストで実施できるのも魅力の一つです。
- Webテストの替え玉受験やカンニング防ぎたい
- コストを抑えつつ、Webテストの精度を高めたい
適性検査には、機能や特徴が異なるさまざまなサービスがあります。以下の記事では、目的別におすすめの適性検査サービスを紹介していますので、比較検討したい方はぜひ参考にしてみてください。

Wevox|組織課題の把握・分析をAIがサポート

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活用シーン | ・従業員エンゲージメントの測定 ・個人単位のフォロー方法の検討 |
特徴 | ・スコア状況をAIが解析し「トレンド」がわかる ・フォローに最適な相談相手をAIがレコメンドする |
料金(税込) | ・スタンダードプラン:月額660円〜/人 ・ベーシックプラン:月額330円〜/人 |
公式サイト | https://get.wevox.io/ |
提供企業 | 株式会社アトラエ |
『Wevox』は、目的別の多様なサーベイを通して、AIによって自動で集計・分析されたデータをもとに、組織の状態を可視化できるプラットフォームです。
チーム単位での分析だけではなく、個人の深掘り・分析も可能なため、一人ひとりが大事にする価値観や特性の把握に役立ちます。
個人サポートにAI機能を活用すれば、誰にいつアプローチすべきなのかを「サポート優先度」として可視化され、適切なタイミングで対象者のフォローが可能になります。
- 組織全体だけでなく、個人単位でのフォローアップを強化したい
- いつ・誰に・どのようなフォローをすべきかわからない
以下の記事では、組織づくりに必要な知識や、強い組織をつくるための方法を解説しています。組織分析を行うときの参考にしてみてください。

カオナビ|生成AIが面談履歴などの定性情報を要約

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活用シーン | ・従業員情報のデータベース化 ・人事評価の記録や管理 ・人員配置の検討 |
特徴 | ・社員のスキルや評価、実績などの情報を一元管理できる ・面談記録や評価などの文章を生成AIが要約する |
料金 | 初期費用+月額費用 ※要問い合わせ |
公式サイト | https://www.kaonavi.jp/ |
提供企業 | 株式会社カオナビ |
『カオナビ』は、社員のあらゆる情報を一元管理し、企業に合わせてオリジナルのデータベースを構築できるタレントマネジメントシステムです。
職務経験や人事評価、面談の履歴などの定性情報も、生成AIを活用すればボタンひとつで要約できるため、短時間で社員に関するデータを収集できます。
また、社員から寄せられた声を「ワードランキング」にまとめ、頻出するキーワードの数を集計することで、ポジティブ・ネガティブの両面で組織状態の把握が可能です。
- 社員情報の紙管理から脱却し、デジタル化を進めたい
- 社員の声を定量的に分析して、課題や傾向を可視化したい
以下の記事では、カオナビを含めた組織診断サービスを多数紹介しています。目的別におすすめサービスを紹介していますので、比較検討したい方はぜひ参考にしてみてください。

ミキワメ ウェルビーイングサーベイ|心の健康状態をAIで分析・可視化

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活用シーン | ・従業員エンゲージメントの測定 ・組織状態の可視化 ・離職防止策の検討 |
特徴 | ・ケアが必要な社員を特定し、離職や休職を防ぐ ・社員の性格を踏まえた「ケア方法」をAIが提案する |
料金 | 要問い合わせ ※利用人数によって異なる |
公式サイト | https://mikiwame.com/well-being.html |
提供企業 | 株式会社リーディングマーク |
『ミキワメ ウェルビーイングサーベイ』は、社員の性格や心理状態をもとに、ケアが必要な人を可視化するツールです。
離職を防ぐための「ケア方法」をAIが提案してくれるため、社員一人ひとりに寄り添ったフォローをスムーズに実施できます。具体的な運用フローは、以下のとおりです。
- 社員を対象とした性格検査を実施(年1回程度)
- サーベイの配信と回答(月1回程度)
- 性格や心理状態をスコアで表示
- ケアが必要な社員をアラートで察知
- AIによるケア方法を参考にアプローチ
実名式を採用しているため、測定結果をもとに「状態の悪い人」を特定し、1on1を通して本人の不安・悩みをヒアリングできます。
また、性格を踏まえた「本当に質問すべきポイント」に絞った検査により、短時間(3分間)での調査が可能で、社員の負担も最小限に抑えられます。
- 手遅れになる前にケアを行い、離職・休職を防ぎたい
- 社員の本音が見えづらく、状態把握に苦労している
『ミキワメ ウェルビーイングサーベイ』の特徴や機能を詳しく知りたい方は、以下の記事を確認してみてください。実際の操作画面を使ってわかりやすく解説しています。

モチベーションクラウド|360度評価による改善施策をAIが提案

出典:モチベーションクラウド|株式会社リンクアンドモチベーション
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活用シーン | ・人事評価 ・管理職の成長支援 |
特徴 | ・360度評価で管理職のマネジメントスキルを可視化する ・診断と変革のサイクルで個人 ・組織の成長を促す |
料金 | 初期費用+月額費用 ※要問い合わせ |
公式サイト | https://www.motivation-cloud.com/ |
提供企業 | 株式会社リンクアンドモチベーション |
『モチベーションクラウド』の360度評価は、サーベイで管理職のマネジメントレベルを可視化し、結果にもとづいた課題と改善施策をAIが提案してくれるサービスです。
360度評価を通して、管理職への「期待」と「満足度合い」を測定し、個人・組織の成長に必要なマネジメントスキルやアクションプランが提案されます。
独自のデータベースから算出された偏差値をもとに、成長プランを設計できるだけでなく、AIによる進捗サポートを受けながら、アクションの管理・実行の支援も可能です。
- 周囲の評価をもとに、管理職の育成プランを個別に設計したい
- 他社データと比較し、自社のマネジメントレベルを把握したい
エンゲージメントサーベイの導入を検討している方は、種類や選び方を解説した以下の記事も確認してみてください。おすすめのサービスを目的別に紹介しています。

ミキワメ マネジメント|1on1後の振り返りをAIがアドバイス

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活用シーン | ・評価のフィードバック ・人員配置の検討 ・人材育成の支援 |
特徴 | ・1on1の面談内容や話題をAIが自動生成する ・AIが性格に合った改善アクションを提案する |
料金 | 要問い合わせ ※利用人数によって異なる |
公式サイト | https://mikiwame.com/management.html |
提供企業 | 株式会社リーディングマーク |
『ミキワメ マネジメント』は、1on1を起点に社員の目標達成に向けたアクションを促し、「成長と成果の最大化」を支援するマネジメントプラットフォームです。主な機能は以下のとおりです。
- メンバー理解(面談相手の状態を可視化)
- 内省支援(1on1の会話内容を自動文字起こし)
- 行動決定支援(改善アクションの進捗アラート)
- 振り返り(個々のマネジメント方法を提案)
- 全体可視化(組織全体の状況を把握)
社員の性格・心身状態・目標進捗を踏まえて、1on1での面談内容や話題をAIが提案してくれるため、なにを話そうか悩むことなくスムーズに対話を続けられます。
また、面談結果にもとづいて自動生成された「フィードバック方法」や「改善アクション」を活用すれば、個々の性格に合ったアプローチで成長を支援できます。
- 1on1ミーティングを制度化しているが、運用に課題を感じている
- 社員の成長や目標達成に向けて、組織一丸となって支援をしたい
Kakeai|1on1の対話内容を生成AIが自動で文字起こし

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活用シーン | ・1on1の実施と管理 ・評価のフィードバック ・部下のマネジメント |
特徴 | ・1on1の対話内容をAIが自動で文字起こしする ・1on1専用の特許とUXで、効率的に面談を進められる |
料金 | 要問い合わせ |
公式サイト | https://kakeai.co.jp/ |
提供企業 | 株式会社KAKEAI |
1on1ツールの『Kakeai』は、日常的に行われる1on1において、テーマ設定や面談内容の要約・自動文字起こしなど、業務負担の軽減につながる多彩な機能を備えています。
蓄積されたデータとAIを活用することで、1on1における上司の得意・不得意な点を可視化でき、提供される「対応のヒント」をもとに次回の面談に活かせられます。
また、各種サーベイとの統合もできるため、定期的なサーベイで部下の成長やコンディションを確認するなど、状況に応じたアクションプランの提案も可能です。
- 1on1の業務負担を減らしながら、人材育成の精度を高めたい
- 管理職(マネジャー)によって、部下の対応方法にバラつきがある
以下の記事では、おすすめの1on1ツールを目的別に紹介していますので、導入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

mediment|AIが健康データを分析し報告書を自動で作成

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活用シーン | ・健康情報や労務データの一元管理 ・ストレスチェックの管理業務 |
特徴 | ・健康に不安を抱えた従業員をひと目で把握できる ・生成AIによる分析と報告書の自動作成で、業務効率化を図れる |
料金 | ・スタンダードプラン ・ライトプラン ・ストレスチェックプラン ※要問い合わせ |
公式サイト | https://mediment.jp/ |
提供企業 | メディフォン株式会社 |
『mediment』は、従業員の健康データを一元管理し、健康診断やストレスチェックなどの業務削減につながる健康管理システムです。
健康診断に関する機能では、健診日程の調整から個人カルテの管理、産業保健師によるサポートまで、一連の業務をシステム内で一括して完結できます。
組織の健康状態を測定する「ヘルスパルスサーベイ」を活用すれば、生成AIが結果の分析と報告書の自動作成を行うため、担当者は改善策や打ち手の検討に専念できます。
- 健康診断やストレスチェックの管理に多くの工数がかかっている
- 健康データがバラバラに管理されており、組織全体を把握できない
以下の記事では、健康管理業務の効率化に役立つストレスチェックサービスについて、詳しい機能や選び方を解説しています。各サービスの比較表も掲載していますので、導入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

人事業務でAIを活用するときの注意点

AIは人事業務を効率化させる便利なツールですが、実際に活用するときには、以下の注意点を理解しておく必要があります。
以下より一つずつ解説します。
AI導入・活用に関する社内説明を行う
人事業務にAIを活用するときは、人事部がAIの仕組みを理解したうえで、活用目的や期待される効果を社内にわかりやすく説明する必要があります。
とくに採用選考や人事評価でAIが活用されると、AIの判断が評価に影響を与えることに対して、従業員は不安や懸念を抱く可能性があります。
説明会や研修を通じて、AIの判断基準や活用時の具体的な流れを共有し、AIに対する誤解や偏見をなくしてから導入しましょう。
また、最終的な判断はあくまで「人」が行うことを明確に伝え、AIは意思決定時の補助ツールとして活用するのが望ましいです。
AIの分析結果だけで意思決定しない
AIは膨大なデータを効率的に解析し、具体的なアドバイスを提供しますが、その結果だけで意思決定すべきではありません。
分析元のデータに誤りがあったり、特定の情報に偏っていたりすると、そのまま誤った結論が導き出されてしまうため、最終的には人間による判断が必要です。
人事は「人」に関わる業務であるため、AIは補助的なツールとして活用し、人間の経験や直感、現場の状況を踏まえた総合的な判断で意思決定を行いましょう。
AI搭載のサーベイを活用している方は、結果の分析方法をまとめた以下の記事を参考にしてみてください。企業の活用事例も紹介しています。

セキュリティ対策で情報漏洩を防ぐ
人事業務では、個人情報・給与データ・評価記録など多くのデータを扱うため、AIを活用するときは、セキュリティ対策を施して情報漏洩を防ぎましょう。セキュリティ上のリスクとして、以下が考えられます。
- 外部攻撃(サイバー)による情報漏洩
- 機密情報の入力・送信による漏洩
- アクセス権限の設定ミスによる情報漏洩
AIサービスを導入するときは、データの暗号化やアクセス権限の管理、ログ監視体制の構築など、技術的な対策を徹底する必要があります。
また、サービスを提供している企業から、セキュリティの基準や認証取得状況(プライバシーマーク など)を事前に確認しておくのも重要です。
まとめ:AIを積極的に活用し、人事業務の効率化を図ろう

人事業務におけるAIの活用は、採用企画の検討から選考時の適性判断、従業員エンゲージメントの測定に至るまで、多様な場面で業務負担の軽減につながります。
一方、結論を導き出す過程がブラックボックス化しやすいことや、分析結果を過度に信用してしまうリスクなど、活用するうえでの注意点も存在します。
そのため、AIの判断はあくまで参考情報として捉え、最終的な判断は人間が責任を持って行うことが重要です。
本記事で紹介した活用事例を参考に、自社のニーズに最適なAIサービスを選定し、適切な運用ルールを整備したうえで、人事業務の生産性向上を目指しましょう。
株式会社リーディングマークでは、HRプラットフォーム『ミキワメ』を提供しています。採用・離職防止・人材マネジメントまで、人事業務全般に活用できるプロダクトをご用意していますので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

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