「定期的に社内アンケートを実施しているものの、その結果を十分に組織改善へ活かせていない」
このような悩みを抱えている経営者や、人事担当者の方も多いのではないでしょうか。
社員の声を集めても、実際のアクションにつなげなければ、モチベーションの低下や離職といった根本的な課題は解決できません。
そこで注目されているのが、社員の心理状態や組織の課題を可視化し、具体的なアクションプランの策定につなげる「従業員サーベイ」です。実際に日本の人事部の調査によると、社員数5001人以上の企業では、6割以上がすでに導入を進めています。
本記事では、以下の内容をわかりやすく解説します。
- 従業員サーベイの目的・調査手法の種類
- 導入によるメリットと実施時のポイント
- 社員面談に活用!従業員サーベイの導入事例3選
この記事を読むことで、従業員サーベイを活用した組織改善の方法や、アクションプランの立て方がわかります。ぜひ最後までご覧ください。

従業員サーベイとは?

従業員サーベイとは、社員に対して行う調査の総称で、働き方や職場環境の満足度、健康状態などを総合的に測定するものです。主に以下のような項目を調査します。
- 従業員満足度
- エンゲージメント
- ストレスやモチベーション
- チームワークやコミュニケーション
- 職場環境や働きやすさ
社員の意見やニーズを把握し、組織改善やパフォーマンス向上につなげることが、従業員サーベイの大きな役割です。
従業員サーベイを活用し社員の率直な意見を収集することで、これまで見えていなかった問題が浮き彫りになり、的確な改善アクションへとつなげられます。
従業員サーベイとアンケートの違い
従業員サーベイとアンケートは、どちらも社員の意見を収集する手法ですが、以下のように目的や調査方法に違いがあります。
※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください
種類 | 特徴 |
---|---|
従業員サーベイ | ・社員の満足度やエンゲージメントを測定する調査 ・個人の特性や性格傾向に応じた質問形式 |
アンケート | ・個人の意見や情報を集めるための調査 ・特定のテーマに沿った同じ質問を全社員に行う形式 |
アンケートは、社員の意見や感想を集める手段としては有効ですが、そこから具体的な課題を見つけたり、改善策を導き出したりするには限界があります。
一方、従業員サーベイは、社員の心理状態や性格を踏まえた質問により、課題・問題点を深く追求できます。
そのため、情報収集だけでなく「なぜそう感じているのか」「どう改善すればよいのか」といった分析を行い、アクションに結びつけやすいのが従業員サーベイの特徴です。
従業員サーベイが注目されている背景

従業員サーベイが注目されている背景には、企業を取り巻く環境の変化と、人材マネジメントのあり方が関係しています。
とくに働き方改革やテレワークの普及により、従来のように「顔を見て状態を把握する」ことが難しくなりました。そうした中で、社員の声を定量的に捉え、組織の状態を可視化する手段として従業員サーベイが重宝されています。
加えて近年では、SNSや口コミサイトを活用することで、企業のイメージや職場環境を把握しやすくなりました。
「働きやすい環境」「やりがいのある仕事」など、採用候補者が企業を選ぶときの重要な情報を、すぐに入手できるようになったのです。
よりよい組織を構築するためには、従業員サーベイを活用して社員の率直な意見を収集し、常に改善していく姿勢が重要です。
従業員サーベイを実施する3つの目的

従業員サーベイを実施する目的として、以下の3点が挙げられます。
定期的にサーベイを実施し、組織の状態を評価・分析することで、職場の課題や問題点を早期に把握できます。
以下より、それぞれの目的を詳しく解説します。
従業員エンゲージメントの向上
従業員サーベイを実施する目的は、エンゲージメントの現状を定量的に把握し、スコア改善の施策に反映することです。
社員が仕事や会社に対して感じる「やりがい」や「愛着」を指す言葉。
参考:エンゲージメントとは?経営上のメリットや向上させる5つの方法を解説
たとえば、「会社に貢献できていると感じるか」「メンバーとの関係性は良好か」といった質問を通じて、社員のエンゲージメントを可視化します。
組織全体のデータを収集することで、どの部署やどの層に課題があるのかが明確になり、現場の状況に応じた施策を打ち出せます。
エンゲージメントは、社員の自発的な行動や離職防止にもつながる重要な要素です。そのため、組織としては従業員エンゲージメントの向上を経営課題として捉える必要があります。
離職・休職リスクの把握
企業が従業員サーベイを実施する目的は、社員の離職・休職リスクを把握し、人事や上司によるケアを行うことです。
社員の突然の退職や長期にわたる休職は、業務への影響だけでなく、残されたメンバーへの負担増加にもつながります。そのため、リスクを未然に把握し、手遅れになる前に対処する必要があります。
従業員サーベイを実施することで、仕事への活力や会社への愛着に加えて、「心身の状態」「業務負担」の把握も可能です。
『ミキワメ ウェルビーイングサーベイ』の例

調査後、スコアが悪化している社員を把握できれば、個別面談の対象(ケア対象)として早期にフォローできます。
従業員サーベイは、人事やマネージャーが気づきにくい「離職のサイン」を把握し、的確なケアにつなげるための有効な手段と言えます。
人事戦略への活用
従業員サーベイは、人事戦略を検討するときにも活用されています。経営陣や人事がどれだけ検討を重ねたとしても、社員の意見・考えとのギャップは少なからず存在します。
しかし、従業員サーベイを活用すれば、社員一人ひとりの声をデータとして可視化できるため、現場の実態を踏まえた人事戦略の立案が可能です。目的ごとに質問を設けることで、以下のような施策を検討できます。
※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください
目的 | 施策例 |
---|---|
エンゲージメント向上・組織活性化 | ・定期的な1on1ミーティングの実施 ・社員同士で称賛し合うピアボーナス制度の導入 |
離職防止・定着率向上 | ・離職の予兆を把握するパルスサーベイやAIツールの導入 ・フレックスやリモートワークなど、働きやすい環境の構築 |
人材育成・リーダー開発 | ・若手社員向けのキャリア支援プログラムの構築 ・マネージャー育成のための研修や教育 |
従業員サーベイを定期的に実施すれば、施策の効果検証にもつながり、PDCAサイクルを回しやすくなります。結果として、経営陣の戦略と現場のニーズが合致した、実効性のある人事施策を実現できます。
従業員サーベイの種類【目的・頻度が異なる5つのサーベイ】

従業員サーベイは、目的や実施頻度によって種類が異なります。ここでは、主要な5つのサーベイを紹介します。
※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください
種類 | 主な目的 | 実施頻度の目安 |
---|---|---|
エンゲージメントサーベイ | ・会社への貢献意欲や愛着の可視化 ・社員の主体性や自律性の評価 | 年1~2回 |
パルスサーベイ | ・社員の心理状態の変化を把握 ・離職や休職のリスクの高い社員を特定 | 週1回~月1回 |
組織サーベイ | ・組織状態の把握(エンゲージメント など) ・経営方針の浸透度合いの確認 | 年1回 |
ESサーベイ | ・福利厚生や勤務制度に対する満足度の測定 ・職場環境への不満を把握 | 年1回 |
モラールサーベイ | ・士気や意欲の度合いを把握 ・職場の雰囲気や心理的安全性の測定 | 年1~2回 |
以下より、各サーベイの特徴を詳しく解説します。
また、11種類のサーベイを網羅的に解説した記事もありますので、自社の目的に合った調査手法を探している方は、本記事と合わせて確認してみてください。

エンゲージメントサーベイ
エンゲージメントサーベイは、仕事に対する「貢献意欲」や、会社への「愛着」を測るための調査です。一般的には、年に1〜2回程度の頻度で実施されています。
この調査では「会社のビジョンに共感しているか」「上司を信頼しているか」など、組織と社員の心理的なつながりを確認する質問を中心に行います。
エンゲージメントサーベイは、社員の満足度を把握することが目的ではありません。
- 社員は主体的に行動できているか
- 組織と同じ方向性で仕事に取り組めているか
このように、より本質的な「働く意欲」や「組織との関係性」に焦点を当てている点が、エンゲージメントサーベイの大きな特徴です。
以下の記事では、エンゲージメントサーベイの目的や期待される効果を詳しく解説しています。本記事と合わせて確認してみてください。

パルスサーベイ
パルスサーベイとは、月1回や週1回といった「高頻度で行う調査」のことです。「パルス」という名前の通り、脈を測るように定期的に実施し、社員の心理状態をタイムリーに把握することを目的としています。
パルスサーベイの大きな特徴は、組織状態の変化に素早く気づける点です。
たとえば、ある部署で「ストレスを感じている」という回答が急に増えた場合、業務負荷の増加や人間関係の悪化など、何らか問題が発生していると考えられます。早期に対応できれば、離職やモチベーション低下を防げます。
また、週次や月次で行うパルスサーベイの性質上、質問数も5〜15問と少なめです。業務の合間に短時間で回答できるため、社員の負担も軽減できます。
以下の記事では、パルスサーベイを導入するメリットや、具体的な活用方法を解説しています。本記事と合わせて確認してみてください。

組織サーベイ
組織サーベイは、組織の運営状況や職場環境に関する質問を通じて、課題・問題点を把握するために行う調査です。以下のような項目を調査することで、組織の現状や構造的な特徴が明確になります。
- 企業理念や経営方針の浸透度合い
- 「企業の理想」と「社員の価値観」とのギャップ
- 従業員エンゲージメントやモチベーション
- 社員の心身の状態(コンディション)
組織サーベイは、年に1回程度の頻度で実施されるのが一般的です。全社員を対象に組織全体の状況を広範囲に調査するため、集計・分析には一定の時間を要します。
他のサーベイとは異なり、組織全体を俯瞰しながら客観的に把握できる点が組織サーベイの大きな特徴です。そのため、全社的な方針転換や制度改革を行うなど、経営判断の根拠としても活用されています。
以下の記事では、組織サーベイのメリットや活用手順を詳しく解説しています。企業の取り組みも紹介していますので、サーベイ活用時の参考にしてみてください。

ESサーベイ(従業員満足度調査)
ESサーベイ(従業員満足度調査)とは、社員が労働環境や人間関係、待遇などに「どのくらい満足しているか」を測るための調査です。
たとえば、「休暇が取りにくい」「評価に納得できない」といった社員の不満・悩みを把握することで、以下のような施策につなげられます。
【施策例】
- 休暇取得を促す声かけや、社内キャンペーンの実施
- 評価基準の明確化や、フィードバック面談の強化
- 上司と部下のコミュニケーション不足の解消(1on1の導入 など)
- キャリアアップやスキル習得の支援(キャリア相談窓口の設置 など)
一般的に、年に1〜2回程度の頻度で実施され、定期的な制度見直しや職場環境の改善に活用されています。
以下の記事では、ESサーベイの測定項目や実施の手順を詳しく解説しています。企業の活用事例も紹介していますので、サーベイ実施時の参考にしてみてください。

モラールサーベイ
モラールサーベイは、組織に対する忠誠心(士気)や、やる気の度合い(意欲)に焦点を当てた調査です。
仕事に対する前向きな気持ちや組織への信頼感、日々の働きやすさなど、日常のコミュニケーションでは見えにくい「個人の内面」を可視化します。主な調査項目は、以下のとおりです。
- 労働条件(仕事の負担、職場の設備 など)
- 人間関係(上司・同僚との関係 など)
- 管理(上司の行う管理、意思の疎通 など)
- 行動(上司の行動、育成と心身への配慮 など)
- 自我(地位の安定、昇進の機会 など)
一般的には、半年に1回・年に1回といった頻度で調査を行います。モラール(士気・労働意欲)を中心に、社員の心理状態を網羅的に把握できるのがモラールサーベイの大きな特徴です。
以下の記事では、モラールサーベイの目的やメリット、活用手順などを詳しく解説しています。本記事と合わせて確認してみてください。

従業員サーベイは無意味?導入する3つのメリット

従業員サーベイを導入するメリットとして、以下の3点が挙げられます。
従業員サーベイのメリットを把握することで、社員のエンゲージメントや組織のパフォーマンスの向上に向けた改善につなげられます。
以下より詳しく解説します。
社員の不満や悩みを素早く察知できる
従業員サーベイを導入することで、社員が抱える不満や悩みを素早く察知し、適切なケアにつなげやすくなります。
職場での問題やストレスの多くは、表面化するまでに時間がかかる傾向があります。とくに、上司に直接悩みを打ち明けることに抵抗を感じる社員も少なくありません。従業員サーベイは、こうした社員のリアルな声を拾い上げる仕組みとして有効です。
たとえば、サーベイを実施し「業務量が増えていて、疲労が蓄積している」という声が寄せられたとします。
その結果をもとに、業務配分の見直しや他部署への応援要請を行うことで、疲弊していた社員の負担が軽減され、パフォーマンス維持につながります。
サーベイツールの『ミキワメ ウェルビーイングサーベイ』は、ストレスやメンタルなどの数値に変化があったときに、自動アラートで異変を知らせてくれる仕組みです。ケアが必要な社員をひと目で確認できることで、優先度を決めて適切なサポートが可能です。

従業員サーベイは、定期的に社員の声を収集し、職場の問題を早期に発見するための重要な手段と言えます。
ただし、調査で得た個人情報は、閲覧できる範囲をあらかじめ設定し、情報開示するときは慎重に行いましょう。
組織改善で社員のモチベーションが向上する
従業員サーベイを導入し、調査結果をもとに働きやすい環境に改善することで、社員のモチベーション向上につながります。
モチベーションが低下する理由は、評価制度への不満や上司とのコミュニケーション不足など、社員が日々感じている問題が改善されないためです。
しかし、従業員サーベイを活用することで、職場の潜在的な課題を早期に把握し、組織全体の改善アクションにつなげられます。
社員のモチベーションを高めるためには、サーベイの結果を反映した具体的な改善策を講じなければなりません。
労働条件の見直しやワークライフバランスの充実など、社員が満足できる職場環境を整えることで仕事への活力や意欲が高まります。
以下の記事では、モチベーションアップの流れやマネジメント方法を詳しく解説しています。本記事と合わせてご覧ください。

エンゲージメントが高まり離職防止につながる
従業員サーベイを導入する三つめのメリットは、エンゲージメント向上施策を行うことで、社員の離職や休職の防止につながることです。
エンゲージメントが低い状態が続くと、仕事への意欲や会社への貢献意欲が低下し、最終的には転職を考える社員が増えてしまいます。
社員が「この会社で働き続けたい」と思えるかどうかは、日々の職場環境や上司・同僚とのコミュニケーションなどが大きく影響します。従業員サーベイは、これらの要因を定量的に把握し、早期に手を打つための重要な手段です。
実際に、従業員サーベイを導入している企業では、エンゲージメント向上を目指し、個人の心理状態を踏まえたケアを行っています。
毎月サーベイを実施したことで、「いま困っている人」が何人いて「何に困っているのか」を可視化できるようになりました。早期のケアを行い、退職につながるような事象を防げています。
このように社員の声を組織改善に反映させることで、仕事への貢献意欲が高まり、結果として離職率の低下につながります。
以下の記事では、人手不足が課題の中小企業に向けて、エンゲージメントを向上させる方法を解説しています。本記事と合わせて確認してみてください。

従業員サーベイを導入するデメリット

従業員サーベイには多くのメリットがある一方で、以下のようなデメリットも存在します。
人事担当者の方は、従業員サーベイのデメリットを把握した上で導入を検討しましょう。
以下より、各デメリットを解説します。
質問数が多いと回答に時間を要する
社員は通常業務をしている中で、サーベイに回答する時間を確保しなければなりません。そのため、質問数が多いと負担に感じてしまう場合があります。
年1〜2回の大規模なサーベイを行う場合は、質問数が多くなりやすいため、設計には注意が必要です。社員に対してサーベイの重要性と目的を事前に説明し、忙しい時期を避けて調査を行うなど、負担を減らす工夫をしましょう。
一方で、パルスサーベイのように質問数を絞りつつ頻度を上げる方法も有効です。定期的かつ短時間で回答できる調査を行うことで、社員の負担を抑えながら組織の状態を把握できます。
調査後に改善されないと不満が出てしまう
従業員サーベイを実施しても職場環境が改善されないと、社員は組織に対して不信感を抱き、さらに不満が増大する可能性があります。
回答した社員は、自身の声が組織改善に活かされることを望んでいます。そのため、調査結果をただ集計・分析するだけでなく、その後のアクションにつなげることが重要です。
組織改善をスムーズに進めるためにも、調査結果を効率的に評価・分析できるツールを導入し、具体的なアクションプランを検討しましょう。
従業員サーベイ導入から活用までの手順・流れ

従業員サーベイ導入から活用までは、以下の5つのステップで進めます。
- 調査目的を明確にする
- 質問内容・調査期間を決める
- 社員にサーベイ実施を周知する
- 調査結果を集計・分析する
- 結果をフィードバックし、改善策を講じる
サーベイを活用する上で重要な点は、社員に対して調査結果をフィードバックし、課題を解決するためのアクションを起こすことです。
アクションプランを検討するときは、経営陣や人事が一方的に進めるのではなく、社員との対話の機会を設けて、お互いの「ありたい姿」を話し合いましょう。
参考:サーベイフィードバックとは?4つの効果と具体的な手順|事例も紹介
また、サーベイを効率的に実施・運用するために、自社の目的や運用方法に合ったツールを選ぶことも大切なポイントです。
サーベイツールを導入するときは、使いやすさや管理画面の見やすさ、セキュリティ面などを考慮して検討しましょう。
従業員サーベイ実施時のポイント・注意点

従業員サーベイを実施するときは、以下の注意点を把握しておきましょう。
事前に注意点を理解しておくことで、社員の声をより正確に収集し、組織改善の施策に反映できます。
以下より、詳しく解説します。
サーベイの趣旨を社員に説明する
サーベイを実施する前に、社員に対して調査の目的や内容、実施スケジュールなどを説明しておくことが重要です。
社員は日々の業務に追われているため、告知もなく突然サーベイを実施してしまうと、「面倒だな」「いまやる意味あるの?」と感じてしまう場合があります。
実施前に、「結果を組織改善に活用する」「働きやすい環境をつくる」といった目的を伝えることで、サーベイへの参加意欲を高められます。
なお、従業員サーベイ以外の調査(従業員満足度調査 など)を実施している場合は、種類によって目的が異なることも説明しましょう。
調査結果や改善策を社員にフィードバックする
調査結果や改善策を社員にフィードバックすることで、「声がしっかり届いている」「会社が行動してくれている」という実感につながります。
フィードバックするときは、組織状態を数値化したデータに加え、具体例を交えたわかりやすい改善案を提示しましょう。
また、改善策のスケジュールや進捗状況を共有することで、社員から関心や共感を得られやすくなります。
サーベイツールの『ミキワメ ウェルビーイングサーベイ』では、調査結果と社員の性格を踏まえた「ネクストアクション」が提案されます。
管理職(マネージャー)はサーベイの提案を参考にすることで、根拠に基づいた行動・アクションが可能です。

継続的に組織を改善していくためには、サーベイを定期的に行い、適切なタイミングで社員にフィードバックすることが大切です。
目的や実施頻度にマッチしたツールを選ぶ
従業員サーベイを実施するときは、調査目的や実施頻度にマッチしたツールを選ぶ必要があります。具体例は以下のとおりです。
※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください
目的 | 適したサーベイ |
---|---|
エンゲージメント低下の要因を分析し、マネジメントや制度設計の見直しに活用する | エンゲージメントサーベイ |
個人のコンディションや心理状態の変化を確認し、早期のケアを行う | パルスサーベイ |
給与・福利厚生・評価制度・ワークライフバランスなどに対する満足度を確認する | ESサーベイ(従業員満足度調査) |
まずは、自社が抱える課題の分析と仮説を立てましょう。その上で、調査すべき項目を設計できるツールを選定します。
サーベイツールは、提供している企業によって特徴や料金が異なるため、本記事の後半で解説している「代表的なツール」を参考にしてみてください。
従業員サーベイの質問項目【質問例も解説】

従業員サーベイの質問項目は、調査の目的や対象者によって異なります。具体的な項目と質問例は、以下のとおりです。
※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください
質問項目 | 質問例 |
---|---|
仕事に関する満足度 | ・いまの仕事にやりがいを感じていますか? ・自分のスキルや強みを活かせていますか? |
コミュニケーション | ・チーム内で円滑なコミュニケーションがとれていると感じますか? ・職場は相談や意見交換がしやすい雰囲気ですか? |
ワークライフバランス | ・プライベートの時間を十分に確保できていますか? ・業務量や労働時間が適切だと感じますか? |
待遇・評価 | ・仕事の成果が適切に評価されていると感じますか? ・現在の給与は仕事内容に見合っていると感じますか? |
これらの質問を通じて、社員の意見や抱えている不満を把握することで、効果的な改善策が検討できます。
社員の率直な意見を収集するためには、一人ひとりの性格傾向やコンディションに合わせた質問を設定することも重要です。
『ミキワメ ウェルビーイングサーベイ』の質問例
サーベイツールの『ミキワメ ウェルビーイングサーベイ』では、社員の性格や心理状態を踏まえて「本当に聞くべき質問」に絞った調査(3分間)を行います。質問例は以下のとおりです。


『ミキワメ ウェルビーイングサーベイ』は、離職・休職の防止に重点を置いたツールです。
月1回や週1回といった高頻度で調査を行うことで、社員のコンディション変化をいち早く察知し、早期のアドバイスやサポートができます。
従業員サーベイツールの特徴・料金を比較

従業員サーベイツールには、特徴や料金が異なるさまざまな種類があります。そのため、自社の目的や予算に合った選定が必要です。
次のセクションで代表的な3種類のサーベイツールを紹介します。他のツールも含めて比較検討したい方は、以下の記事をご覧ください。

代表的な3種類のサーベイツール
代表的な3種類の従業員サーベイツールを紹介します。機能や特徴が異なるため、自社の課題や運用体制に合ったツールを検討してみてください。
※以下の表は右にスクロールできます
ツール | 特徴 | 料金(税込) |
---|---|---|
ミキワメ ウェルビーイングサーベイ | ・ケアが必要な社員を可視化し、休職や離職を防ぐ ・社員の幸福度を高めてエンゲージメントを向上させる | 要問い合わせ ※利用人数によって異なる |
Wevox | ・3分間のサーベイで回答者に負担をかけない ・9つの項目を可視化して多角的な分析ができる | ・ベーシックプラン:月額330円〜/人 ・スタンダードプラン:月額660円〜/人 |
SmartHR | ・人材データベースを活用して効率的にサーベイを配信できる ・目的別に設計されたサーベイで導入後すぐに実施できる | 要問い合わせ ※組織の課題・利用人数によって異なる |
どのツールも社員の特性を把握してから質問設計ができるため、より実態に即したサーベイを実施できるのが強みです。
人事担当者の方は各ツールの特徴や料金を比較し、自社のニーズにもっとも適したツールを選定しましょう。
従業員サーベイの導入事例【社員の離職防止に成功】

従業員サーベイを導入し、社員の離職防止に成功した2社の取り組みを紹介します。
※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください
取り組み | 効果 |
---|---|
社員面談の資料にサーベイの結果を活用 | ・休職や離職の可能性がある社員をアラートで察知できるようになった ・休職者が12人から6人に減少した |
従業員サーベイでケアが必要な社員を把握 | ・最優先ケア、優先ケアの社員を把握できるようになった ・ケア対象社員への対応方法(打ち手)が明確になった |
以下より詳しく解説しますので、各社の取り組みを参考に、サーベイ導入後の運用を具体的にイメージしてみましょう。
社員面談の資料にサーベイの結果を活用|情報戦略テクノロジー
DXなどのシステム内製支援を行う株式会社情報戦略テクノロジーでは、社員面談の資料として、従業員サーベイのデータを参考にしています。
以前は、休職・退職時に初めて社員の悩みや問題がわかるケースが多く、「事前に把握していれば対処できた」と悔やまれることもありました。
サーベイを導入してからは、社員一人ひとりの性格特性に合わせて心理状態をデータ化し、ひと目で状況把握ができるようになりました。
AIのサジェスト機能を活用すれば、「〇〇さんはこのような状態かもしれない」と画面に表示されるため、その情報をもとに本人と面談ができています。
サーベイ結果の仮説をもとに質問することで、単に「悩みや不満はありませんか?」と聞くだけでなく、より本質的な話ができるようになりました。
これらの取り組みをした結果、休職・離職の可能性がある社員をアラートで察知できるようになり、休職者が12人から6人に減少しています。
事例:ミキワメ導入後に休職者が2分の1まで減少|株式会社情報戦略テクノロジー
従業員サーベイでケアが必要な社員を把握|フォーラス&カンパニー
不動産総合コンサルティング事業を展開するフォーラス&カンパニーでは、従業員サーベイの結果をもとに、ケアが必要な社員へのアプローチを行っています。
以前は、新卒3年目の社員をはじめ、今後の活躍が期待された社員の離職が続いていました。店長経由で社員の状態を聞いていましたが、吸い上げられない部分があったため、本人からSOSサインを受け取れるサーベイを導入しています。
サーベイを配信するときは、人事から対象部署の社員に「回答してほしい旨と理由」を共有し、以下の手順で社員のケアを行っています。
- 全社員のサーベイ結果を確認
- 最優先ケア、優先ケアの社員を把握
- ケア対象の社員がいる店舗に通知
- 店長が本人から心境を聞き取り
- ケア社員への対応方法を会議で検討
(店長と人事による月1回の会議)
従業員サーベイを導入したことで、離職の傾向が出ている社員をいち早く察知でき、具体的な対応方法(打ち手)も明確にわかるようになりました。
事例:ミキワメで離職の傾向をいち早く察知|株式会社フォーラス&カンパニー
まとめ:従業員サーベイでスピード感のある組織改善を実現しよう

従業員サーベイは、職場の課題を「見える化」し、根拠のある意思決定ができる便利なツールです。
組織全体の傾向を客観的に把握できるため、施策の優先順位も決めやすくなります。もう一度、従業員サーベイのメリットを確認しておきましょう。
従業員サーベイは、組織の成長や社員の満足度向上に向けた重要な手段であり、数値化された情報をもとに継続的な組織改善を実現できます。
社員のコンディションや職場環境の変化を把握するために、従業員サーベイの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

従業員のメンタル状態の定期的な可視化・個々の性格に合わせたアドバイス提供を通じ、離職・休職を防ぐエンゲージメントサーベイ。無料トライアルの詳細は下記から。