派遣スタッフの平均在籍期間が約3倍に!「スタッフ第一主義」を体現し、短期離職を防ぐミキワメAI活用法とは|株式会社Harvest Biz Career

・組織の拡大に伴い、派遣スタッフ一人ひとりとのコミュニケーションが不足しがちになっていた
・スタッフの現場での悩みや要望をキャッチアップできず、短期離職に繋がっていた
・自由記入欄の活用により、スタッフから自発的に現場のリアルな声が集まるようになった
・悩みを早期に発見し、時給交渉や配置転換など具体的なアクションに繋げられるようになった
・派遣スタッフの平均在籍期間が約1年となり、業界平均を大幅に上回る定着率を実現した
人材派遣事業を中心に、請負事業やSES事業を展開する株式会社Harvest Biz Career。同社は創業当初より「スタッフ第一主義」を掲げ、派遣スタッフ一人ひとりの希望や働き方に寄り添ったサポートを行っています。
しかし、組織が拡大しスタッフの数が増えるにつれて、個々の状況把握が難しくなり、短期離職が課題となっていました。その解決策として、適性検査・ウェルビーイングサーベイ「ミキワメAI」を導入。正社員だけでなく、約1,700名にのぼる派遣スタッフ全員を対象にサーベイを実施することで、どのような変化が生まれたのか。同社の佐々木様にお話を伺いました。
組織拡大により、スタッフ一人ひとりの声が拾えなくなる課題に直面
─── 本日はよろしくお願いいたします。まずは御社の事業内容と組織体制について教えてください。
弊社は人材派遣事業をメインに、企業様の業務の一部を自社社員で担う請負事業、そしてITエンジニアを派遣するSES事業を展開しています。従業員数は、派遣スタッフが約1,740名、請負事業の正社員・契約社員が40名以上、SESのエンジニアが37名と、トータルで2,000名弱の規模になります。
─── 御社は「スタッフ第一主義」を掲げられていますが、どのような背景があるのでしょうか。
派遣事業は、スタッフさんがいなければ成り立たない事業です。会社が立ち上がった創業当時、1人の派遣社員を送り出すタイミングで生まれたのがこの言葉でした。ただ単に仕事を紹介するのではなく、本人の働き方や希望条件など、スタッフさんが要望していることを第一優先に仕事をしていくというスタンスを表しています。
─── そのスタンスを実現する上で、ミキワメAI導入前はどのような課題があったのでしょうか。
最初は1営業所で管理人数も少なかったので、1人あたりにコミュニケーションをとれる時間があり、管轄できる範囲が身近にありました。しかし、おかげさまで会社が成長し、スタッフさんの人数が大幅に増えると、現場で困っていることや要望をなかなかキャッチアップできなくなってしまったのです。結果として、それが短期離職に繋がっているという課題がありました。
スタッフと一言で言っても、性格やコミュニケーションの取り方は一人ひとり違います。そこを把握してコミュニケーションを取る仕組みを入れたいと考えたのが、導入のきっかけです。
「まるで同じ部署のメンバー」のように親身に伴走し、課題解決に真摯に向き合うCSの存在が運用の要に

─── さまざまなサービスがある中で、ミキワメAIを選んでいただいた理由は何だったのでしょうか。
まず、派遣会社でこういったウェルビーイングや適性検査のデータを活用して対応している企業は少なく、会社として差別化を図りたいという狙いがありました。企業さんが求めている人材をただ右から左へ送るような会社にはしたくなかったのです。
自社で独自のアンケートを取ればいいと考える企業もあるかもしれませんが、ミキワメAIは「研究ベースで学術的に対応されている」という点が全然違うと感じました。単なるアンケートではないというところが大きな特徴です。
─── サポート体制についてはいかがでしたか?
ミキワメAIさんの関わり方は非常に積極的で、そこも大きな違いです。通常、システムを導入したら「お困りごとはないですか?」と聞かれる程度にとどまることが多いと思います。しかしミキワメAIの担当者である美濃島さん(弊社カスタマーサクセス)は、まるで「同じ部署のもう1人の担当者」のように一緒に課題解決に向かって伴走してくれました。課題を抽出した後、それに対して何をしていくべきか、具体的な提案をしてくれる点が非常にありがたかったです。
「ミキワメAIに入力すれば伝わる」という信頼関係。自由記入欄をフル活用した運用
─── 正社員だけでなく、派遣スタッフ全員にサーベイを実施するのは、業界でも珍しい画期的な取り組みだと思います。
派遣スタッフさんにサーベイを受けてもらうことの影響力は非常に大きいと考えています。実は、お取引先企業様の担当者とミキワメAIのデータを共有し、一緒に課題を認識して対応を話し合う時間も定期的に設けているんです。
自社の正社員だけだと影響は社内にとどまりますが、派遣先の企業様にも波及させることで、現場の環境改善に繋がります。スタッフさんが働きやすい環境で長く働けることは、結果的に企業様からの評価にも繋がり、インパクトが自社だけにとどまらないという点が大きかったですね。
─── 2,000名近いスタッフの方々に受検してもらうための「浸透施策」はどのように行いましたか?
まず、ミキワメAIが「ただのアンケートではない」という説明をする時間を社内で設けました。弊社の場合は、ミキワメAIの「自由記入欄」をフル活用しています。「要望や困っていることがあれば、ここに書いてください」と継続して案内しているんです。
例えば「人間関係に困っている」「残業やタイムカードの問題がある」など、本来なら営業担当に直接言うべきことでも、自分からは言い出しにくい人がいます。そうした声を拾い上げるツールとして活用しています。
運用としては、毎月末にウェルビーイングのサーベイを走らせ、月初に結果が出たタイミングでスプレッドシートに一覧化し、「どの営業所が、どのスタッフさんにアプローチすべきか」を可視化して共有しています。
─── 営業担当の方々には、どのようにメリットを伝えて運用を根付かせたのでしょうか。
「ミキワメAIを受けてもらえれば、自分たちから聞き出さなくても向こうから情報が伝えてもらえるので、営業も楽ですよね」と伝えています。
早めに課題をキャッチアップできれば、退職を防ぐことができます。退職を防げれば、退職手続きや新しい人を採用する時間と工数がまるごと削減できるんです。このメリットを、営業担当に理解してもらえるまで根気強く伝え続けたことが大きかったと思います。
短期離職者も全員含めて「平均在籍期間 約1年」。スタッフの声が具体的な施策へ繋がる

─── ミキワメAIを導入・運用してみて、どのような成果や変化を感じていますか?
こちらから問いかけなくても、サーベイのコメント欄に定期的に声を上げてくれるスタッフさんが増えたことが大きな評価ポイントです。人数が増えても、適性検査やウェルビーイングの受講率が落ちずに維持できています。
また、派遣スタッフさんの平均在籍期間を調べてみたところ、「約1年」という結果が出ました。これは現在働いてくれている方だけを見た数字ではなく、これまで在籍したスタッフさんを全員——たとえば1日だけで辞めてしまった方や、早期に離職された方も含めて——母数に入れて算出したものです。短期で辞める方が一定数いれば平均は当然下がりますから、その全員を入れてなお約1年というのは、「スタッフ第一主義」で一人ひとりに向き合ってきたことが、定着という形で表れている実感として非常に大きいですね。
─── 具体的にスタッフさんの声がアクションに繋がった事例はありますか?
はい。時給アップの要望に対してしっかり提案できているかをチェックしたり、派遣先の社員さんと合わずに悩んでいるスタッフさんの声を拾い上げて配置転換の対応を行ったりしています。その結果、「部署の配置を変えてくれてありがとうございました」という感謝の言葉をいただくこともありました。
経営層からも高く評価されており、「導入したサービスの中で良かったもの」の筆頭に必ず挙がっています。
ミキワメAIを通じた360度評価の実現と、人材派遣業界全体への波及
─── 最後に、今後ミキワメAIを活用して取り組んでいきたい展望をお聞かせください。
今後の施策として、ミキワメAIを「360度評価」のような形で活用したいと考えています。スタッフさんのウェルビーイングの質問項目の中に、弊社の担当営業に対する評価やコメントをもらえる欄を用意し、より質の高いスタッフフォローができる体制を作っていきたいです。
また、私たちのような派遣会社がミキワメAIを活用して成果を出していることが、業界全体への啓蒙に繋がればと思っています。他の派遣会社さんにも「自社でも導入すべきだ」と思っていただけたり、一般的な企業さんにも「派遣社員でここまでできるなら、自社の社員でも当然できるはずだ」と思っていただけるような、良い波及効果を生み出していきたいですね。
─── 本日は貴重なお話をありがとうございました!