年1回のアンケートだけでは見えにくかった状態変化を把握。「性格」に基づくサーベイとAIの伴走で、一人ひとりに向き合う組織づくりへ|Daigasガスアンドパワーソリューション株式会社

年1回の匿名アンケートや従来の1on1だけでは、社員の状態変化を十分に捉えきれず、環境変化の中での状況把握やマネジメントに課題を感じていた。
性格ベースのサーベイにより個人の状態変化を捉えやすくなり、AIによる議事録作成や客観的なフィードバックにより、1on1の質向上とマネジメントの見直しにつながった。
エンジニアリング事業部にて企画管理チームを牽引する中田様と小坂様に、「ミキワメAI」導入の背景と、その後の変化について伺いました。年1回の調査や従来の1on1運用に課題を感じるなか、ミキワメAIの導入を通じて、組織状態の把握や対話の質向上に取り組んできた同社。 「セルフマネジメント」を軸に現場への浸透を図り、AIのサポートを活用しながら上司・部下双方の対話のあり方を見直してきた取り組みをご紹介します。
─── 本日はよろしくお願いいたします。まずは、現在の事業概要と組織の規模感について教えてください。
中田氏:弊社は2020年に設立されました。ガス製造および発電所のオペレーション&メンテナンス(運転・維持管理)、そして我々が所属する全国のガス事業者様にガス製造設備やガス利用技術を提供するエンジニアリング事業が統合してできた会社です。全体で700名強の社員がおり、我々エンジニアリング事業部は約200名の組織です。我々の所属する企画管理チームは、事業部内の方針づくりや運営支援に関する業務に加え、人事や総務関連業務も担っています。
─── 3つの事業が合併して設立されたとのことですが、組織づくりにおいて大切にされていることはありますか?
中田氏:ガス製造、発電、エンジニアリングと言う異なる事業を担ってきた3つの組織が合併して設立された会社であるため、それぞれの強みや文化を活かしながら、3つの事業のシナジーを発揮していくことを大切にしています。そのうえで「同じ方向を向き、社員一人ひとりを大切にしながら事業を進めていく」という考え方を重視してきました。私たちは、全社制度を設計する立場というより、現場に近い立場で事業部を支え、組織のモチベーション向上や働きやすい職場づくりに貢献していく役割を大切にしています。
年1回の調査だけでは見えにくい変化。1on1の運用を見直すきっかけ

────── 「ミキワメAI」導入以前は、どのような課題を抱えていらっしゃいましたか?
中田氏:コロナ禍におけるテレワークの普及により、隣り合って仕事をする機会が減り、以前に比べてメンバー一人ひとりの状態変化が見えにくくなっていました。また、エンジニアリングという事業の特性上、社員の多くが専門技術や資格を有しており、キャリアの選択肢も広い環境です。そうした中で、社員の状況を早めに把握し、活力向上や定着につなげていくマネジメントの重要性を強く感じていました。
───具体的な施策において、どのような壁にぶつかっていたのでしょうか?
中田氏:大きく2つありました。1つ目は「年1回のアンケート調査だけでは見えにくいことが多かった点」です。全体傾向を把握するうえでは有効でしたが、「具体的に何を改善すべきか」「いつ起きた事象なのか」といった日々の動きや背景まで掴みにくい面がありました。メンバー側からも、「回答した内容がどのように活かされているのかわかりにくい」という声がありました。
2つ目は「1on1の運用にばらつきがあったこと」です。2021年頃から1on1が導入されましたが、人によって捉え方が異なり、雑談中心になることもあれば、業務の進捗確認が中心になることもありました。対話の時間として十分に活かしきれていないケースもあったと思います。
私自身、これらの状況に対して「調査結果をどう改善に繋げるべきか」「1on1は本来どうあるべきか」と考えるようになり、本を読んだりインターネットで調べたりしながら学びを深めていきました。そこで出会ったのが、短いスパンで状況を把握する「パルスサーベイ」という考え方です。また、1on1についても、本来は「メンバーが上司に相談し、目標管理と対話の両立を図るための大切な時間であること」を学びました。
一方で、それを現場で実践するには、上司個人のコミュニケーションスキルや傾聴力に依存しやすい面があります。誰もが一定の質で面談を行えるよう、上司を支える「武器」が必要だと感じていました。
理想的なツールとの出会い。「性格」を踏まえて状態変化をみる。ミキワメAIに感じた可能性
─── その理想を実現する“武器”として、ミキワメAIを選んでいただいた決め手は何だったのでしょうか?
中田氏:サーベイツールを比較する中で、単に5段階評価などの定量的なデータだけを見ると、どうしても人との比較になりやすく、「数字が高いから良い」「低いから悪い」と単純に捉えてしまう懸念がありました。その点、ミキワメAIは事前に性格診断を行い、「性格によって同じスコアであっても意味合いが異なる」という考え方を取っていました。人と比較するのではなく、その人の性格を踏まえて状態変化を見ていくというアプローチに、非常に腹落ちしました。
また、「ミキワメAI マネジメント」については、リリース前からテスト利用させていただきました。当初はAI(文字起こし)の精度に少し不安があったのですが、フィードバックを重ねるうちに文字起こしや分析の精度が改善され、実務で活用できると感じられるようになりました。今では、「話に集中しやすい」、「ネクストアクションが自動で抽出され整理しやすい」といった声も出ており、理想とする質の高い1on1の実現を支えるツールになり得ると感じたことが、導入の大きな決め手になりました。
「会社のため」ではなく「自分のため」。セルフマネジメントを軸にした浸透策

─── 現場へツールを浸透させるにあたって、どのような工夫をされましたか?
中田氏:結果がどのように使われるかわからないアンケートに、現場が前向きに取り組むのは難しいと思っていました。そのため、ミキワメAIの導入時には「セルフマネジメント」というキーワードを用い、「会社のためだけではなく、メンバー自身の振り返りや状態把握にも役立つもの」と発信しました。自分にとって意味のあるツールだと思ってもらえたことで、導入のハードルは下がったと感じています。
また、ミキワメAIの担当者には伴走支援として「セルフマネジメントセミナー」を開催していただきました。現場からも「今までになかった視点のセミナーで参考になった」「自分の成長のためにどう活かすかが理解しやすかった」といった前向きな声がありました。会社から一方的に求められるものではなく、自分自身のためにも活用できるという受け止め方に繋がったことは、浸透を進めるうえで大きかったと思っています。
他の会議でも使いたい1on1ツール。メモ不要で“対話”に集中できる1on1へ
──導入後、面談の質やマネジメントにどのような変化がありましたか?
小坂氏(メンバー目線):メンバー側としてもとても使いやすく、実務上も大変助かっています。以前の面談では、話しながらメモを取ることに気を取られ、会話に少し間が空いたり、次にやるべきことを書き漏らしたりすることがありました。
ミキワメAI マネジメントを使うようになってからは、自動で精度の高い文字起こしや議事録が作成されるため、前回のメモ帳を見返したり、その場で必死に書き留めたりする必要がなくなり、対話そのものに集中しやすくなりました。面談中に雑談も含めて自然に話した内容が記録として残るので、後から振り返りやすい点も助かっています。チーム内でも「1on1以外の場面でも活用できるのではないか」と話しているくらい、文字起こしの精度や使い勝手に手応えを感じています。メモの負担が減ったことで、以前よりも話しやすい雰囲気で1on1ができるようになったと感じます。
中田氏(上司目線):ミキワメAI ウェルビーイングサーベイによって、匿名調査だけでは把握しにくかった「組織の中で起きている変化」の解像度が上がり、状況をより具体的に捉えやすくなりました。また、ミキワメAI マネジメントの高精度なAIによって私自身のマネジメントのあり方にも変化がありました。私はもともと自分が話し過ぎてしまう傾向があったのですが、AIからの総評で「もっと傾聴を意識しましょう」と何度も指摘されまして(笑)。1on1という場に第三者が同席して客観的に評価することは難しいですが、AIが会話の内容をもとに客観的な振り返り材料を示してくれることには大きな価値があると感じています。本を読んで「傾聴が大事」と頭ではわかっていても、日々の実践の中で改善し続けるのは簡単ではありません。AIのアドバイスに意識的に向き合い、「今回は良かったですよ」とAIに褒められると素直に嬉しく、「自分自身もまだ変わっていける」と実感できたのは大きな収穫でした。
セルフマネジメントを文化にし、より一人ひとりに向き合う組織へ
─── 最後に、今後の展望について教えてください。
中田氏:サーベイの結果を1on1につなげ、高精度なAIのサポートも活用することで、上司個人の経験値や得意不得意に過度に依存しない、より質の高い面談に近づけていると感じています。社員の傾向や組織の状況も以前より把握しやすくなり、我々の組織運営の方向性についても一定の手応えを持てるようになりました。今後は、ミキワメAIの「セルフマネジメント機能」のさらなる充実にも期待しています。メンバーが自身の成長や活力向上のために、より自律的に活用できるシステムへと発展していくことで、私たちが目指す「一人ひとりを大切にする組織づくり」を更に前に進めていきたいと考えています。
─── 本日は貴重なお話をいただき、誠にありがとうございました!