イベントレポート

〔新サービス〕ミキワメ マネジメントのリリースと16.2億の資金調達で目指す世界

この度株式会社リーディングマークは新サービス「ミキワメ マネジメント」をリリースすると同時に、資金調達16.2億円(累計資金調達額30億円を突破)を実現しました。

リーディングマークでは「ミキワメ」というサービスを通じて、離職を減らすことはもちろん、「人の、企業の、日本の生産性を上げる」ことを目指しており、今回の新サービスリリース&資金調達にてその実現に向けて大きく歩みを進めることができました。

今回は本件に関して2025年2月5日(水)に行ったメディア向け説明会の内容を、当日ご参加いただけなかった皆様にもお伝えできるようご紹介させていただきます。

プレスリリース記事はこちら

今回の発表は日本経済新聞電子版にも取り上げていただきました。

記事:「リーディングマーク、16億円調達 人事向けサービス強化」

会社紹介

株式会社リーディングマークは2025年1月で創業17年を迎え、正社員150名と共に「仕事にやりがいを感じる人を増やし自己実現に溢れる世界を創る」ことを目指した事業を行う企業です。

「私たちは、世界の人々の自己を実現したいという欲求に対して、社会の仕組みをDesignすることで、大きく有益なImpactを与えます」というMissionを掲げ、ミキワメというブランド名で「働く人の幸福」を実現するためのサービスを提供しています。

リーディングマークではこのMissionの実現のために、優秀な学生と企業をマッチングするメディア・イベントの運営をする“ミキワメ就活”や、離職を防ぎ、社員の生産性を上げる“ミキワメ 適性検査”“ミキワメ ウェルビーイングサーベイ”といったHRプラットフォームを提供しています。

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HR×AIの社会の現状

リーディングマークが上述のようなMissionを掲げる背景には、「仕事にやりがいを感じている方は、わずか18%しかいない」という2008年の調査結果があります。残念ながら、直近の各種調査でも、日本人の仕事のやりがいが低いことが示唆されており、その状況は変わっていないようです。

働くことが自身の幸せにつながらないかもしれない、と感じる人が増えた今の日本社会において、リーディングマークではその解決の糸口は「ウェルビーイングの実現」にあるのではないかと考えています。

ウェルビーイングとは心も身体も健康で社会的にも良い状態にあることを指します。この状態で働けると自分自身の人生に対して「何か良い感じだ」と感じられ、働くことに前向きな人も増えるのではないかと思います。

実際にウェルビーイングな社員は、そうではない社員に比べて離職率が37%低いことが分かっています。また生産性が31%高く、創造性も3倍高まるというデータもあります。

つまり、一人ひとりがウェルビーイングな状態であれば、業務上も良い成果が上がり、ひいては仕事のやりがいの向上や自己実現にも繋がる、ということなのです。

HRの現状

しかし現在、日本のHR領域は多数の問題を抱えており、働く中での「ウェルビーイングの実現」が難しい状態にあります。

まず日本の生産年齢人口は少子高齢化により、年々減少すると言われています。2017年には7,423万人いたはずの生産年齢人口は、2030年にはその10%に当たる767万人が減少し、2060年には生産年齢人口が全人口に占める割合が50%程度になってしまうという将来推計もあります。

また、日本の人材領域の市場は年間約10兆円あると言われており、企業が採用にかけているコストも年々増した結果、今では世界的に見ても高額になっています。

にもかかわらず、「熱意ある社員」の比率は世界最低水準で、平均離職率はここ10年以上15%前後で推移し続けています。

つまり、今の日本のHR領域には「社員を辞めさせず、活躍させるための仕組み」を構築する余地があるのです。

出典:パーソル総合研究所×中央大学 | 労働市場の未来推計 2030
   矢野経済研究所(2023年)

出典:日本経済新聞「日本の『熱意ある社員』5% 世界は最高、広がる差」(2023年6月14日)
   厚生労働省「令和2年雇用動向調査」
   日本企業全体や新卒の離職率の平均は? – CYDAS

AIの現状

ミキワメではこの「社員を辞めさせず、活躍させるための仕組み」の鍵をAIが握っていると考えています。AIの浸透、すなわち次の情報革命が日本の働く環境を変えるのです。

過去を振り返っても情報革命は社会の構造を大きく変えてきました。

情報革命の第1波ではインターネット革命が、第2波ではスマートフォン革命が、第3波ではクラウド革命が起こりました。そして次に来る第4波がAI革命です。

AI革命では膨大なデータの学習や予測を元に、人間の限界を超えたアクションを通じて異次元の成果を得ることができるとされています。

AIはすでに今日に至るまで様々な革命を起こしてきました。
2010年代には複雑なデータを瞬時に分析してインサイトを導き出すデータ分析のAIが登場し、2020年代には人の質問に対して回答を返し、人の適切な思考や行動を支援する対話型AIが登場しました。

このように急速に進化を遂げるAIの次なる形はAIエージェントと言われています。

AIエージェントは人の代わりとなって適切なアクションを実行することができ、すでに一部のHR領域サービスにも取り入れられ始めています。

ミキワメの目指す世界

ミキワメの目指す世界とは?

こういったAIの活用により、今まで人の手では難しかった社員個々人の状態の可視化採用やマネジメントの最適化などを実現することができれば、今後生産年齢人口が減っていく中でも高い生産性を実現できると考えています。

例えば、AIによって得られるデータを活用することで、各企業で活躍できるピッタリの人材を紹介することができます。候補者の活躍予測度を表示して、選考判断の向上を実現するのです。

他にも社員の心の健康状態や休職・離職リスクの高い社員を可視化したり、そのメンタルケアの方法をレコメンドしたりすることもできます。

人の内面の情報を元に、一人ひとりが成果を残せる働き方を提示し、働きがいを向上させ、離職を減らし、ウェルビーイングを実現する。そして、その先に自己実現できる人を増やしていく。

リーディングマークはこういった世の中を実現するためにミキワメというサービスを拡大させています。

ミキワメを受けてみる(無料)

プラットフォーム計画

ミキワメが最終的に目指す形は人や企業の生産性を向上させられるHRプラットフォームです。AIの力を活用して、個々人の性格傾向や特徴を踏まえての採用活動やマネジメントを行っていくことができるHRプラットフォームを実現することで、より多くの企業の働く人の幸福を生み出していこうと考えています。

採用の場面では選考のオートメーションやスカウトの自動化、またATSとしての機能を、マネジメントの場面ではリスキリング支援やタレントマネジメント機能などをリリース予定です。より多くの場面、多くの組織で活用いただけるサービスを目指して開発を進めていきます。

ミキワメサービス全体像

ミキワメにはすでに“ミキワメ 適性検査”“ミキワメ ウェルビーイングサーベイ”という2つのサービスがあります。どちらのサービスもミキワメのコア技術である「社員の性格を可視化する技術」をベースとしています。

“ミキワメ 適性検査”では社員の性格傾向を可視化し、活躍している社員の傾向や配属予定の組織の傾向などと候補者の傾向を照らし合わせることで本当に組織で活躍できるのか、組織にマッチしているのかをひと目で判断できるようにします。

また”ミキワメ ウェルビーイングサーベイ”では社員の性格傾向を踏まえたうえでのサーベイを行い、社員の心身の状態を正しく把握するとともに、コンディションの悪化を早期に発見・対策することを可能にしています。

ミキワメを受けてみる(無料)

ミキワメ利用企業様からの声

今回の発表にあたり、すでにミキワメをご導入してくださっている以下の皆様からコメントを頂きました。

株式会社笑美面 執行役員 インパクト戦略部 部長 西脇様
株式会社ペンシル 代表取締役社長CEO 倉橋様
こどもカンパニー株式会社 執行役員本部長 戸田様

実際にご利用いただいている中で「離職率が7割減った」という声や「バイネームで状況が分かるため最適なアプローチができる」、「人の手では感覚的になっていた部分について、AIが適切なアドバイスをくれる」などのお声もいただいております。ミキワメに対する所感や得られた効果を動画にてお話しいただいておりますので、是非ご確認くださいませ。

ミキワメの詳細はこちら

ミキワメの新たな挑戦

従来の”ミキワメ 適性検査”と”ミキワメ ウェルビーイングサーベイ”の2つのサービスは企業における社員の働きやすさを向上させることを目的としたサービスでした。
そのため今までのミキワメは企業におけるマイナス要因を予防・対策することはできる一方で、社員のやりがいなどのプラスの要因を主体的に生み出すところには一歩手が届かない状態となっていました。

そこで、今回新たにリリースした3つ目のサービスが”ミキワメ マネジメント”です。

〔新サービス〕ミキワメ マネジメント

ミキワメ マネジメントとは?

“ミキワメ マネジメント”は社員のパフォーマンスを最大化するマネジメントの「しくみ」を提供するサービスです。

「マネージャーがメンバーの目標達成を支援できていない」
「期待していたメンバーが育たず、突然辞めていく」
「そもそもマネジメントの現状が見えず対策が打てない」

などといった多くの企業が抱えるマネジメントの悩みを解決し、社員の成長と成果を最大化させるマネジメント支援のプラットフォームとして開発されました。

この”ミキワメ マネジメント”の根幹にあるのが「1on1」です。
1on1を通じて「目標に向かって、前向きになる」状態を実現することで、社員のウェルビーイングを生み出すことができるサービスになっています。

感覚的に実行され意味のない時間になってしまいがちな1on1を、ネクストアクションを中心としたサイクルの実現することで、社員のパフォーマンスを最大限引き出せる時間にできるのです。

ミキワメ マネジメントの機能

また、”ミキワメ マネジメント”は社員のパフォーマンスを最大化するために多数の機能を有しています。

例えば社員が安心できるように、性格などを踏まえたメンバー状況の理解AIによる対話の支援などが行えるようになっています。(ミキワメウェルビーイングサーベイをご利用いただいている場合はサーベイ結果も表示できます。)

さらに1on1内で決まったアクションの推進を支援できるようにアジェンダ作成支援や1on1内の会話を記録する議事録自動生成、また議事録の内容から自動でネクストアクションの提案などを行います。

こういったAIを用いた機能で、1on1の時間を今まで以上に有意義なものにし、社員が1on1に集中できるようにすることで、社員のパフォーマンスの最大化を目指します。

ミキワメ マネジメントの詳細はこちら

ミキワメの展望

16.2億円の資金調達の実施

リーディングマークはミキワメを通してより一層離職防止・生産性向上を実現するために、この度16.2億円の資金調達(累計資金調達額は30億円を突破)を実施しました。調達した資金は「働く人の幸福」を実現するための新機能開発・AI強化に充当し、今後はHR×AI領域の新プロダクトを年に複数リリース予定です。

■本ラウンドにおける参加投資家・金融機関一覧(敬称略・順不同)

(投資家)
・フェムトパートナーズ株式会社
・ジャパン‧コインベスト4号投資事業有限責任組合
  / 三井住友トラスト‧インベストメント株式会社
・三菱UFJキャピタル株式会社
・XTech Ventures株式会社
・SBI新生企業投資株式会社
・東京大学協創プラットフォーム開発株式会社
・株式会社マネーフォワード
・DGりそなベンチャーズ1号投資事業有限責任組合
・TNBI一号投資事業有限責任組合

他、個人投資家

(金融機関)
・株式会社商工組合中央金庫

今後の挑戦

リーディングマークはミキワメのブランドの元、引き続き日本の離職を減らし、社員1人ひとりの生産性を高められるよう、挑戦を続けてまいります。

人の内面の情報を元に、1人ひとりが成果を残せる働き方を提示し、働きがいを向上させ、ウェルビーイングを実現し、その先に、自己実現できる人を増やしていく。これがリーディングマークの取り組みです。

また、今の「ミキワメ」の技術の延長線上で、さらに一人ひとりのウェルビーイングを向上させるための機能をリリースいたしますので、是非楽しみにお待ちいただければと思います。

最後になりましたが、「ミキワメ」が成長を続けられているのは、多くの皆様からのご支援のお陰です。お客様、ユーザーの皆様、株主様、社員のみんな、その他多くの関係者の皆様に心から御礼を申し上げます。
皆様のお力をお借りして、「ミキワメ」を世の中に広げ、ウェルビーイング、ひいては自己実現を増やしていきますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

〔今だけ特別ご案内〕2/18開催 ミキワメ主催交流会

2025年2月18日(火) 18:00-20:00にてミキワメ主催の経営者交流会「ミキワメユニバーシティ」を開催予定です。
50~1,000名規模の成長企業の経営者・役員・人事部長様限定のイベントで、当日は質疑応答や参加者交流の時間もあります。

またサイバーエージェントCHOの曽山哲人氏による「成長企業の組織マネジメント」についての講演もありますので、明日から貴社でご活用いただける知見やご縁をお届けできるかと思います。

ご興味のある方は是非以下のサイトより詳細を確認・お申込みくださいませ。

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