従業員の状態を可視化し、個々の強みを活かせる組織に
従業員の個性や強みをふまえた適材適所の配属を実現したい。従業員の状態を可視化し、離職を防いでいきたい。
ウェルビーイングサーベイで社員の状態を可視化することで離職のリスクを未然に察知し、スコアの低い方に大して面談を実施したり、本人の意向をくんで異動させることで改善した。
福岡県を中心とする北部九州で96%の知名度を誇る大手ホームセンター「グッデイ」を運営する嘉穂無線ホールディングス。業務プロセスのDXとデータ経営を徹底し、2022年には「第1回日本DX大賞」を受賞されています。 そんな嘉穂無線ホールディングスでも、人事の領域ではデータを活用しきれておらず、結果として適材適所の人員配置がやりきれていない、離職を防ぎきれていない、という課題がありました。そのような状況で、何をミキワメに期待し、どのような成果を上げることができたのか、代表取締役社長の柳瀬隆志様にお話を伺いました。
ミキワメの導入のきっかけ
従業員の個性や強みを生かした人材配置を行いたい
ICC※で審査員をしていた時にミキワメの飯田社長のプレゼンを聞いて、すごく面白いなと思ったのがきっかけです。私は、色々仕事をする中で、従業員それぞれの強みを活かせる人材配置をすると組織が一番うまく回るんじゃないかなと思っています。それがミキワメを使うと実現できるのではないかと思ったんです。 当社で活躍している社員は、自分の得意なところを伸ばしている人が多いので、個々の社員が自分の得意なことや性格を理解するための方法を考えていました。社員の性格や適性を見極めながら、配置をするのが社長の大事な仕事の一つだと思っています。 ただ、網羅的に社員のことを知ることはできないし、直接話しすぎるとそれはそれで良くないとも思っています。そのような中で、ミキワメを使って客観的に社員の特徴を把握できれば、適切な人材配置が叶えられるのでは、と思ったんです。
※ICC(Industry Co-Creation):「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場として、毎回300名以上が登壇、総勢900名以上が参加し、参加者同士が1日を通して議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンス。弊社は2022年9月5日〜9月8日に京都で開催された「Industry Co-Creation (ICC) サミット KYOTO 2022」に参加。
離職を防ぎたい
メンバーの定着率は決して悪くはないのですが、辞めるメンバーもゼロではありません。メンバーの心理状態を確認し、適切なコミュニケーションやケアを行うことによって、離職を減らしたい、という思いもありました。
自社に合った候補者を見極めたい
特に、新卒採用の選考の精度を上げることは重要だと思っています。ミキワメでは、候補者の自社とのマッチ度を確認できるので、それを確認したいと感じました。
現在のミキワメの活用方法
①従業員の個性や強みを生かした人材配置を行う、社員の状態を可視化し離職を防ぐ
どれくらい休職離職を止められるかを検証しているのですが、まずは従業員の心の状態を把握するために利用しています。 当社は60数店舗あり、現場で何が起きているのか、私が全部直接見ることはできないんですよね。そのため、店長に定期的に店舗やスタッフの状況を聞くようにしています。
例えば、ある店舗の店長に、現場の社員は最近大丈夫なのか聞いたときに、店長は毎日メンバーと顔を合わせているのに、心の状態までは把握しきれていないことに気づいたんですよね。 ミキワメで客観的に心の状態を可視化できるのは非常に良いなと思いました。「離職を止めきれる」ところまでいってはいませんが、退職者はミキワメウェルビーイングの「最優先ケア」の対象になってる人がほとんどなので、誰が退職する可能性があるのか事前にわかるようになりました。 組織の状態が客観的に見えますし、「最優先ケア」リストで、ケアすべき人がいると把握できるのですごく役に立ってますね。また、最優先ケアでスコアが悪化していた方について、面談で現状の業務を続けることが難しそうだという判断をして異動を決断したこともありました。 その後数値的には改善し、活躍を続けてくれているので、やはりメンバーの状態を把握して離職を未然に防ぐという観点でミキワメは役に立っています。
②新卒採用で自社で活躍できる人材を見極める
新卒採用時には、性格診断を活用しています。ミキワメ適性検査では活躍人材との「マッチ度」も表示されるので、非常に参考になっています。直近だと、ミキワメのマッチ度がSの人がいまして、僕らも会って話してみると確かにすごく良い感じの人だなと思いました。 でも、ミキワメの性格診断を受ける前に対面で人事と会った時の評価は低かったんですよね。もしかすると今まで個人の価値観で合う合わないを判断して、面接で落とされたりしてた人もいたのかもしれないと思います。ミキワメを導入して、グッデイに合う候補者を見落としづらくなったと思います。
カスタマーサクセスのサポートはいかがでしょうか。
ミキワメで操作した結果をどう活用するのか、どんなアクションをするといいのか、わからない瞬間もあります。コンサルタントの方が良いアドバイスや提案をしてくださるので、非常に助かっています。
今後の展望
今後どのような組織を目指していきたいですか。
社員皆が自分の能力を自由に発揮できる組織づくりを目指したいですね。端的に言うと「自由と自律」ということです。自分の力が一番発揮できるのは、自分に合ったポジションについた時だと思うんですよね。また、周囲とお互いにサポートし合って、それぞれが持つ個性を尊重し合えたときに一番力が発揮されると思います。 だから、自分でちゃんとセルフコントロールをして、わがままを言うだけではなくて、やることはちゃんとやりながら、得意なところを伸ばし、活かせるような会社にしていきたいですね。
「自由と自律」を持った組織にしていくために、ミキワメをどのように活用したいですか。
私も普段なかなか社員と膝を突き合わせて話す時間がないのですが、データで可視化された状態で話ができると、よりコミュニケーションが円滑になると感じています。ミキワメの情報を参考にしながら、社員一人ひとりが持っている価値観とか、やりたいことをうまくサポートできるようなコミュニケーションをしたいと思っています。
その際、他の人事データとミキワメの結果を一元管理して見ていくことが大事だと思ってます。例えば、ミキワメで従業員の様子を見ていると、個人の体調など、プライベートな要因で状態が悪くなることもあります。また、異動後のポジションに慣れたかどうか、職責が上がりストレスがかかっているかどうかなど、社内での様々な要素も影響してきます。 (前述の)異動して心の状態が改善した社員は、本人の意向も汲んで責任が大きくストレスがかかりやすいポジションから外したら、数値が改善しました。ミキワメで表示される情報に加えて、当社が持っている人事データとうまく一元管理していくことが、色々な部署で社員が自分の目標を見つけて活躍できるような会社にするために、大事だと思っています。
グッデイは先進的なデータ活用の仕組みを有しています。その仕組みとミキワメの相性はどうですか。
グッデイでは、TableauというBIツール(社内のデータの可視化や分析を行いやすくするツール)の活用を進めています。グループの傘下には、カホエンタープライズという会社があり、お客様のDXコンサルティングやTableauを始めとするツールの導入支援も行っています。ミキワメで蓄積したデータもTableauで分析しているのですが、日々新たな発見がありますね。 Tableauを通じてミキワメの活用を加速するサービスも、カホエンタープライズで提供していきたいと考えています。
カホエンタープライズへのお問い合わせはこちら https://kaho-enterprise.co.jp/
どのような企業にミキワメをお勧めしたいですか。
どんな会社も組織や人間関係に悩んでいると思います。特に、離職は組織としてはもちろん、社員のメンタルにもダメージがあると思います。そのため、ミキワメを使うことで離職を抑えられるという点は、特にミキワメをおすすめできるポイントです。 特に、当社のように色々な拠点で働いてる人がいて、現場が複数ある事業体だと、本当に現場の状態が分からないんですよ。現場と物理的に距離が離れているので、社員の心の状態を定期的にモニタリングできるのは、大きなメリットがあると思います。