こんにちは。海老澤 梨奈(ミキワメ カスタマーサクセスチーム)です。
突然ですが、「適性検査を導入したいけれど、設定や運用が複雑そうで踏み切れない」と一歩踏み出せずにいませんか?
ミキワメは、導入前の相談から活用定着まで、カスタマーサクセス(CS)チームがお客様に寄り添いながらサポートさせていただいています。今回は私たちのサポート内容について、ミキワメの導入〜活用までを順を追ってご説明します。
ミキワメ導入前のご相談でよく伺う3つの課題
ミキワメにお問い合わせをいただく企業様の多くは、「採用におけるミスマッチ」という悩みを抱えています。お話を伺う中で、この背景には3つの課題が見えてくることが多いと感じています。
課題1:採用基準の曖昧さが招く、感覚的な採用
お客様の中には、「どのような人材が自社に適しているのか」という明確な定義がなく、感覚的な採用を行っているケースも少なくありません。
特に急成長している組織では、採用スピードを優先するあまり、中長期的な適性評価が後回しになっているケースがよく見られます。人事担当者の経験年数に関わらず、現場の意見をそのまま採用基準にしてしまったり、長年の経験による先入観が採用判断に影響してしまう場面も少なくありません。
課題2:各面接官の評価のバラつき
同じ候補者でも、面接官によって全く異なる評価が下されることがあります。
「ある面接官はチームワークを、別の面接官はリーダーシップを重視する」といった具合に、組織内で「求める人材像」の認識が統一されていないケースもあります。この不一致により、面接官間でハレーションが起き、組織全体での採用精度が下がっています。
課題3:適性検査のデータを活かしきれていない
ミキワメに問い合わせをくださる企業様の中には、すでに何らかの適性検査を導入されているケースも多いです。そのようなお客様から「(適性検査の)結果は参考程度にしか見ていない」「どう活用すべきか分からない」というお声をよくいただきます。せっかくのデータが活用されていない状態です。
これらの課題が「早期離職」を招く要因に
これらの課題は、最終的に「早期離職」として表面化します。入社後数ヶ月で「思っていた仕事と違った」「自分の強みを活かせない」といった理由での退職が増えると、採用コストが無駄になるだけでなく、チームの士気が下がり、組織全体に悪影響を及ぼします。
【導入前】企業の課題と理想を丁寧にヒアリング
ここからは、ミキワメ導入前のお客様に向けて、私たちCSチームの対応についてご説明します。
ミキワメでは、導入をご検討中の企業様に対して、「解決したい課題」と「目指す理想、ゴール」を丁寧にすり合わせます。とはいえ、明確に課題を言語化できている企業様ばかりではありません。その場合、「採用活動や適性検査の利活用におけるざっくりとした理想」を共有いただき、オンボーディングを通じて一緒に課題を整理し、目標設定を行います。
適性検査の活用シーンの整理
これはミキワメ導入前の重要なステップです。お客様からヒアリングした以下の情報をもとに、具体的な活用シーンを整理し、最適な導入方法をご提案いたします。
ミキワメを…
- 誰が
- どの面接段階で
- どのように使い
- どのような判断を下したいのか
- (応募者の)どのような特性を見極めたいのか
その他の確認事項
- 選考フロー
- 面接官の構成
- 解決したい課題 など
ミキワメ導入で解決したい課題の確認
ミキワメの大きな強みは、採用にまつわる様々なタスクをサポートできる点にもあります。そのため事前に課題について伺い、その後の提案に活かしています。
例えば、抱えている課題が「内定承諾率の向上」であれば、候補者の性格特性を可視化してアトラクト方法を最適化したり、「人事担当者の負荷軽減」が目的であれば、AIを活用した候補者分析や次の面接官への申し送り事項の自動作成という活用法もご提案できます。
【導入後】課題整理から活用まで伴走する「オンボーディング」
ここからはミキワメ導入後の流れを解説します。まずは約2-3ヶ月間の「オンボーディング」期間で、システムの基本的なセッティングを行います。
オンボーディングでは、ミキワメ運用の基盤づくりを行います。
まずは採用等に関する「ふわっとした理想状態」からスタートし、オンボーディングの各プロセスを通じて解決すべき課題と目標を明確化していきます。
オンボーディングで実施していること
オンボーディングは、以下4つのプロセスに基づき実施しています。
- キックオフミーティング
- 従業員分析・解説
- 採用基準策定の打ち合わせ
- システム活用研修
1:キックオフミーティング
キックオフミーティングでは、導入の目的と期待値を再確認し、プロジェクト全体の成功指標を明確化します。お客様と「なぜミキワメを導入するのか」という目線合わせを行った上で、これから必要とされるタスクや役割分担、運用体制の確認、スケジュールの具体化を行います。
目標設定についても、具体的なゴール設定のお手伝いをしています。
例えば「良い人材を採用したい」という抽象的なものではなく、「早期離職率を15%から5%に削減する」「面接官間の評価一致率を80%以上にする」というものです。
2:従業員分析・解説
次に、従業員の皆様に性格検査を受けていただき、組織全体の性格傾向や活躍している社員の特性パターンを可視化します。これにより、今までは感覚的だった「自社らしさ」「求める人物像」などが明確になります。
この結果を代表の方や人事担当者様に解説した際、「面白いですね」「こんな傾向があったんですね」という驚きの声をよくいただきます。自社の社風を言語化できている企業様は意外に少なく、データという裏付けを得ることで新たな気づきや発見につながるケースが多いと感じます。
3:採用基準策定の打ち合わせ
従業員分析の結果をもとに、企業様独自の採用基準を策定します。
例えば、「コミュニケーション能力が高い人」などのこれまで漠然としていた基準を、ミキワメのどの特性に基づいて判断するか定義し、より具体的な採用基準へと進化させます。
4:システム活用研修
実際の面接場面を想定しながら、検査結果の読み解き方や効果的な質問方法を習得していただきます。面接官の皆様が自信を持ってミキワメを活用できるよう、実践トレーニングも実施します。
【導入後】継続的なフォローアップで効果を最大化する
オンボーディング完了後、実運用期間に入ります。ミキワメをフルにご活用いただけるよう、継続的にサポートします。
定期的な活用状況の確認
お客様に定期的にご連絡し、活用状況を確認します。
オンボーディングで設定した目標をベースに、「採用精度は向上しているか」「面接官間の評価一致率は高まっているか」などの進捗を確認します。
新たな課題が見つかった場合、必要に応じて運用フローの再設計や軌道修正をします。
蓄積されたデータの利活用
ミキワメは使い続けるほどデータが蓄積され、その分析価値が高まるシステムです。
このデータを元に、以下のような項目を分析します。導き出された結果を参考に、採用基準の最適化や配属戦略のご提案をします。
- 活躍している社員の特性パターン
- 部署別の適性傾向
- 離職者と定着者の傾向差異 など
多種多様な企業に選ばれているミキワメの成功事例
私たちは、各企業様の課題や特性に合わせたカスタマイズを行い、長期的なパートナーシップを築いています。徹底的なサポート体制は、規模や業種の異なる様々な企業様からも好評です。
具体的な成功事例については、以下の記事をご参照ください。
- アサヒ物産株式会社「ミキワメ導入後の成果|新卒採用の離職者はゼロ、内々定者は10倍に」
- プテロン・コンサルティング株式会社 ※近日公開予定
- 東洋エンジニアリング様「キャリア採用候補者の負担を軽減するべく、短時間で受検できる適性検査の導入を検討。採用候補者や社員1人1人の強みを理解し、多様性のある組織づくりの実現へ」
システム導入を超えた戦略的パートナーを目指す
私たちは、「システム提供者」を超えた「組織課題の解決パートナー」としての役割をさらに強化していきたいと考えています。採用精度の向上や離職率の改善、組織パフォーマンスの最大化といった本質的な課題に対して、データと知見に基づく解決策を提示し、人材戦略全体の進化に伴走させていただきたいのです。
このゴールを目指す上で、私はカスタマーサクセス担当者として3つのことを大切にしています。
問題解決に直結する迅速なレスポンス
ミキワメは企業様の重要な意思決定に関わるツールです。そのためお客様の悩みや不安には、可能な限り早めの対応を目指しています。お客様の緊急度を常に意識し、迅速でかつ問題解決に直結する対応を心がけています。
予防的サポートと先回りの提案
これまでのノウハウを活かし、業種や企業規模、導入フェーズによって起こりやすい課題を予測し、問題が発生する前に対策を提案します。この「先手を打つサポート」により、お客様に安心感を提供したいと考えています。
お客様にリスペクトを持ち、理解を深める
企業様によって、文化も価値観も課題も異なります。そのため各社の独自性を理解し、尊重することが信頼関係構築の第一歩につながると思います。
私たちはテンプレート的な対応ではなく、その企業が最も重視する価値や目標を理解し、それに沿った提案やサポートを行うことを心がけています。これにより、単なるシステム提供者ではなく真のパートナーとしての関係を築いていきたいのです。
最後に:ミキワメ導入をご検討中のお客様へ
ここまでお読みくださりありがとうございます。お客様のミキワメ導入前の疑問や不安が、少しでも軽くなっておりましたら幸いです。
ミキワメの導入にあたり、明確な課題設定ができていなくても問題ございません。
ざっくりとした理想状態をお持ちであれば、私たちCSチームがお客様とともに課題を整理し、最適な活用方法をご提案いたします。
ミキワメは単なるツールではなく、人と組織の可能性を広げるプラットフォームです。皆様の人材戦略全体を進化させる前向きな変革の一歩として、ぜひご活用ください。
