適性検査

【人事向け】Web適性検査とは?性格だけの検査種類や測定内容を解説

人事向け_Web適性検査とは_性格検査だけ
この記事でわかること
  • Web適性検査の概要・測定内容
  • 性格だけ検査可能なWeb適性検査【7種類】
  • 性格検査の結果における分析・評価のポイント

Web適性検査とは、パソコンやスマホを使ってオンライン上で実施する適性検査のことで、主に「能力検査」と「性格検査」の2種類で構成されています。

しかし導入を検討している企業のなかには、自社にフィットする人材を採用するため「性格検査だけを実施したい」と考えている方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、Web適性検査の概要や測定内容、性格検査だけ利用できる検査ツールの特徴を詳しく解説します。

「面接だけでは本当の性格がわからない」と悩んでいる人事担当者の方は、性格検査を使って応募者の活躍可能性を見極め、社風に合った人材の確保を目指しましょう。

また、適性検査を選ぶときのポイントをまとめた資料もご用意しています。以下のリンクから無料でダウンロードできますので、ぜひご活用ください。
>>「失敗しない適性検査の選び方 BOOK」をダウンロードする

Web適性検査とは?

Web適性検査とは

Web適性検査とは、採用プロセスにおいて応募者の知的能力や性格特性などの測定を、オンライン上で行う検査のことです。

従来は会場での受検が主流でしたが、近年はインターネット環境が整備され、時間や場所を選ばず実施できるWeb適性検査が一般的になってきています。

就職みらい研究所の調査によると、採用活動を行う企業の86.9%は、採用プロセスで「適性検査・筆記試験」を実施していることがわかりました。

これは、面接(94.7%)や内々定・内定出し(91.7%)に続く3番目に多い実施率となっており、採用での適性検査(Web含む)の重要性が伺えます。

参考:就職白書2025(P11)|就職みらい研究所(株式会社リクルート)

Web適性検査は、全国どこからでも受検可能なため、応募者は会場へ足を運ぶ必要がないうえに、企業側も会場を準備したり検査員を配置したりする必要がありません。

検査は「性格・能力」の2種類

Web適性検査は、主に「能力検査」「性格検査」で構成されており、それぞれの目的や評価項目は以下のとおりです。

※以下の表は右にスクロールできます

検査種類目的評価項目
能力検査募集する職種に対して、必要な知識や能力があるかを判断する・一般常識(社会人基礎力、マナー など)
・言語能力(文章読解、論理的思考力 など)
・非言語能力(計算、推論、数的理解力 など)
・英語理解力
性格検査社風や職場環境への適性を測定し、持ち味が発揮できるかを判断する・性格(人間性、考え方、価値観 など)
・行動特性(対人力、協調性 など)
・コミュニケーション能力・ストレス耐性


一般的には、能力・性格検査の両方を実施するケースがほとんどですが、仕事に向き合う姿勢や行動力を重視する企業では、性格検査だけを行う場合もあります。

Web適性検査とSPIの違い

Web適性検査は、応募者の性格・能力をオンライン上で測定する検査の総称です。

一方、SPI(Synthetic Personality Inventory)とは、株式会社リクルートマネジメントソリューションズが開発・提供している検査のことで、Web適性検査のひとつです。

提供する会社によって検査の種類や特徴が異なり、組織分析をもとに性格傾向を可視化するものや、職場環境への馴染みやすさを診断する検査などがあります。

適性検査とSPIの違いをより詳しく知りたい方は、以下の記事を確認してみてください。SPIの出題内容やテスト種類、受検方法をわかりやすく解説しています。

適性検査_SPI_違い
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Web適性検査とWebテストの違い

Web適性検査とWebテストは、どちらも採用選考で使われる適性検査を指し、呼び方が異なるだけで検査の目的や内容に大きな違いはありません。

ただし、Webテストには、企業が独自で行う筆記試験が含まれる場合もあります。

企業によっては、呼び方が異なるだけでなく「性格検査+能力検査」「面接+性格検査のみ」など、検査の種類が違うケースもあります。

性格だけのWeb適性検査はある?

性格だけ_Web適性検査

Web適性検査のなかには、能力検査を行わず性格検査だけを実施できるものや、性格検査に特化した専用のサービスがあります。

能力検査での基礎的な学力よりも、行動特性や価値観などの性格を重視する場合に活用されており、一般的な採用プロセスは以下のとおりです。

  1. 書類選考
  2. 一次面接
  3. 適性検査(性格検査のみ)
  4. 二次面接

性格検査だけを行う場合、採用で重視する性格面の要素を決めて、応募者に適性があるかどうかを判断します。具体例を以下に示します。

※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください

重視する要素適性のある企業・職種例
チームワーク、対人関係・営業職(顧客との信頼関係を構築する力)
・カスタマーサポート(顧客の悩みに寄り添い解決する力)
社風とのフィット度合い・ベンチャー企業(変化の激しい環境への適応力)
・広報、PR(社風を理解し体現できる力)

性格検査だけを実施できるWeb適性検査として『ミキワメ 適性検査』『SPI 3』などがあり、各社のサービスで異なる測定指標を用いて応募者の性格特性を分析します。

「性格・価値観」の重視で活躍人材を見抜く

応募者のスキルや学歴だけでなく、性格・価値観を重視した採用判断によって、入社後の活躍する可能性や、組織文化・チームに対する適性を見抜けます。

株式会社ミイダスの調査によると、活躍人材を見抜ける採用担当者が重視するコンピテンシー(性格・価値観・行動特性など)として、以下の回答が多くみられました。

  • チームにうまく溶け込めること(71.9%)
  • 人当たりがよいこと(63.5%)
  • 創造的思考力が強いこと(55.2%)

これらのコンピテンシーを見抜くために取り入れている手法として、58.3%の人が「診断ツールを利用している」と回答しています。

一方で「活躍人材を見抜けない人」の診断ツールの利用率は26.1%と、見抜ける人に比べて32.2%低くなっており、診断ツールにおける性格検査の重要性が伺えます。
参考:採用面接で活躍人材を「見抜ける人・見抜けない人」比較調査の結果|株式会社ミイダス

あらかじめ社員向けに性格検査を実施しておけば、活躍人材の特徴にもとづいて採用基準を決められるため「自社が求めている人材がどうか」の判断がしやすくなるのです。

以下の記事では、性格検査の開発に携わった臨床心理士による「性格検査の活用方法」を紹介しています。採用選考で性格検査の利用を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

Web適性検査(性格だけ)の4つの測定内容【例題あり】

Web適性検査_性格だけ_測定内容

Web適性検査の性格検査においては、以下の4つの側面から受検者の性格特性を測定・分析します。

測定項目概要
行動的側面物事に対してどのような行動をとるか
意欲的側面チャレンジ精神を発揮して取り組む姿勢があるか
情緒的側面仕事や人間関係での些細なことが気にならないか
社会関係的側面他者と良好な人間関係を構築できるか

性格検査は、応募者の価値観や考え方を知るための検査で「正解・不正解」はありません。よって「自社が求める人物像」を明確にしたうえで、測定項目を決める必要があります。

以下より、各測定項目と例題を紹介します。

1.行動的側面(物事に対してどのような行動をとるか)

行動的側面は、他者と対面したときや職場環境が変化したときに「なにを考え、どのような行動をとるか」を判断する項目です。

たとえば「人と打ち解けるまでに時間がかかる」と回答する人は、人見知りや引っ込み思案の性格で、人の気持ちを考えながら控えめに行動するタイプと言えます。

一方で「初対面でも話が弾む」と回答する人は、自分から積極的にコミュニケーションをとりますが、自己主張が強いと受け取られる可能性もあります。

自社の求める人材が、社交的で行動的なタイプなのか、慎重な行動で周囲をサポートする人材なのかを決めたうえで、検査結果をもとに採用可否を判断しましょう。

「行動的側面」に関する例題は、以下のとおりです。

※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください

例題選択肢
(A)休日には、家にいるほうが落ち着く
(B)休日には、外出することが多い
・Aに近い
・どちらかといえばAに近い
・どちらかといえばBに近い
・Bに近い
(A)言いすぎたことを反省することがある
(B)自分の発言を振り返ることは少ない

2.意欲的側面(チャレンジ精神で取り組む姿勢があるか)

意欲的側面は、高い目標を乗り越えるために「チャレンジ精神を発揮して取り組む姿勢があるか」を判断する項目です。

たとえば「責任のある仕事を任されてみたい」と回答する人は、目標達成に向けて努力を惜しまず、意欲的に仕事に取り組もうとする性格です。

その反面、チャレンジしがいのある大きな仕事は引き受けるものの、地味な作業をコツコツやるような仕事を嫌うタイプとも言えます。

「自分の力でできる仕事を長く着々と進めたい」と回答する人は、意欲的な姿勢は目立ちませんが、結果よりも過程を重視する性格だと考えられます。

「意欲的側面」に関する例題は、以下のとおりです。

※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください

例題選択肢
(A)さまざまな変化への対応は、刺激的で好きである
(B)物事が予想通りに進んでいくことが好きである
・Aに近い
・どちらかといえばAに近い
・どちらかといえばBに近い
・Bに近い
(A)競争心が強く、人よりも前に出たいほうだ
(B)自分のペースを守りながら物事を進めたいほうだ

以下の記事では、モチベーションの概念や高める方法を詳しく解説しています。「社員の意欲を高めて組織を活性化させたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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3.情緒的側面(些細なことが気にならないか)

情緒的側面は、ストレスに対する感情の動きや耐える力、精神の安定性などを判断する項目です。具体的には、以下のような点を把握します。

  • 仕事や人間関係の些細なことが気にならないか
  • 敏感すぎて傷つきやすくはないか
  • 人の気持ちをくみ取れるか

たとえば「些細なことにも緊張しやすい」と回答する人は、感受性が強いうえに神経質かつ敏感な性格である一方、周囲の状況など細かいところまで目が届くタイプとも言えます。

「大抵のことは緊張しない」と回答する人の場合は、おおらかでどっしりと動じない性格と言えますが、鈍感・無神経と捉えることもできます。

「情緒的側面」に関する例題は、以下のとおりです。

※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください

例題選択肢
(A)人は自分が小さな失敗をしても責めるだろう
(B)自分が少々の失敗をしても、人の態度は大きく変わらないだろう
・Aに近い
・どちらかといえばAに近い
・どちらかといえばBに近い
・Bに近い
(A)つい、物事のマイナス面を考えて悩むことが多い
(B)物事について、あれこれと深くは考えないほうだ

情緒的側面のひとつ「ストレス耐性」について詳しく知りたい方は、以下の記事を確認してみてください。適性検査におけるストレス耐性の構成要素や質問例を解説しています。

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4.社会関係的側面(他者と人間関係を構築できるか)

社会関係的側面は、職場で良好な人間関係を構築できるかどうかや、どのようにコミュニケーションをとるかを判断する項目です。

たとえば「チーム内で切磋琢磨しながら成長したい」と回答する人は、積極的に人間関係を築きながら、自分がチームをけん引していこうとする性格です。

一方で「チーム内では自分のペースを守りたい」と回答する人は、自分の意見を持っていたとしても発言せず、調和を大切にするタイプと言えます。

社会関係的側面を測定するときは、人間関係で対立が起きたとしても「他者の意見を尊重し、冷静に対処できるか」という点も確認しましょう。例題は以下のとおりです。

※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください

例題選択肢
(A)グループを引っぱっていくのは、自分である
(B)グループの中では、状況を見ながら自分の役割を決める
・Aに近い
・どちらかといえばAに近い
・どちらかといえばBに近い
・Bに近い
(A)メンバー同士の意見の対立時には、自分も介入して解決に向かう
(B)メンバー同士の意見の対立時には、冷静に見守る

Web適性検査の種類7選【性格検査だけ利用可】

Web適性検査_種類_性格検査

ここからは、Web適性検査のうち「性格検査だけ」実施できるサービスを7つ紹介します。

社員の特徴・性格傾向から採用基準を作成したい場合や、自社での活躍可能性を判断したい場合は、以下の検査を検討してみてください。

※以下の表は右にスクロールできます

検査名特徴(性格検査)費用(税込)便利な活用方法
ミキワメ 適性検査・社員の性格検査で得られたデータをもとに社風を分析
・性格傾向を4分類27項目で数値化し「求める人物像」との照合が可能
・受検料:550円/人(社内受検:0円)
・システム利用料:4万4000円〜/月
(年間契約)
※利用人数によって変動(要問い合わせ)
・自動生成される「面接で聞くべき質問」を参考に、候補者の性格を深掘りする
・教育担当(メンター)とのマッチング度を確認して配属先を決める
SPI 3・社内検査で活躍人材の特徴の把握が可能
・職務への適応のしやすさをもとに、面接で重視すべきポイントを提供
・初期費用:無料
・Webテスト:4400円/人
・性格分析で「求める人物像」を定め、社内の意思統一を図る
・検査結果に面接での情報を加えて、応募者の活躍をイメージする
玉手箱I Ver.2・新卒採用における母集団(自社に興味を示す集団)を形成
・ヴァイタリティなど、職務上必要な9つの能力特性を測定
年間利用料:13万2000円・候補者を絞り込むための採用基準を策定する
・面接時のチェックポイントを参考に、思考や行動のクセを見抜く
Web-DPI・「仕事への態度」や「組織への順応」などの行動特性を広く診断
・企業や学生の豊富なデータから評価指標を標準化
・初期費用:無料
・受検料:2750円/人
・職場環境を分析して「なじみやすさ」を診断する
・仕事に向き合う姿勢など、自社独自の視点で診断する
TG-WEB・複数の検査を組み合わせて「成果を出せる人材か」を測定
・入社後の活躍の予測や、採用してはいけない人材の判断が可能
・年間利用料:無料
・受検料:2000円〜/件※税表記なし
・応募者の資質を見極め、円滑なコミュニケーションで入社意欲を高める
・スコアやアドバイスをもとに、面接で質問すべき点を把握する
ミツカリ適性検査・自社社員の特徴にもとづいた「求める人物像」を定義
・性格タイプの分布図をもとに「個人の強み」を活かせる業務分類の把握が可能
・初期費用:無料
・月額料金:2万2000円〜/月
(年間契約)
・受検料:2200円/人
・入社後の教育や配属先を考慮して採用可否の判断を行う
・社員のデータを蓄積し、応募者と社員の性格特性を比較する
アッテル適性検査・10万人のデータと特許技術によって開発されたAI適性検査
・性格分析で「活躍可能性」を判断する採用基準を作成
・受検費用:無料/100人
・分析費用:30万円/100人※税表記なし
・活躍社員の特徴をもとに「活躍期待度」を指標化する
・社員の資質データを登録し、採用候補者とデータを重ねて比較する


これらの適性検査以外にも、よく利用されている定番の検査や、組織づくりに活用できる検査が多数あります。以下の記事では、目的別に各サービスの特徴をわかりやすく解説していますので、比較検討するときの参考にしてみてください。

適性検査__比較_おすすめ
適性検査サービスを比較!おすすめ24種類の料金・選び方【2025年版】24種類の適性検査サービスを比較し、選び方を解説します。導入メリット・料金・特徴を比較し、採用方法に合った適性検査を見つけてください。...

各適性検査の概要は、2025年3月現在の情報にもとづいて作成したものです。変更の可能性もあるため、詳細は各社Webサイトなどでご確認ください。

ミキワメ 適性検査(株式会社リーディングマーク)

ミキワメ適性検査

※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください

検査内容
(性格検査)
・価値観、コミュニケーション
・ストレスマネジメント特性(楽観性、気分転換傾向 など)
・バイタリティ特性(自己効力感、やりきる力 など)
・ハイパフォーマーの特性、傾向
検査時間10分
スマホ受検可能
費用
(税込)
・受検料:550円/人(社内受験は0円)
・システム利用料:4万4000円〜/月(年間契約)
※利用人数によって変動(要問い合わせ)
公式サイトhttps://mikiwame.com/
提供企業株式会社リーディングマーク

『ミキワメ 適性検査』は、既存社員の性格検査で得られたデータをもとに社風を分析し、自社独自の採用基準を策定できるWeb適性検査です。

性格検査の結果にもとづいて、候補者の特性を4分類(27項目)で数値化し、職種・チーム・求める人物像とフィットするかを確認できます。

【性格傾向の分類】

  • コミュニケーション(傾聴傾向、主張傾向など:全5項目)
  • ストレスマネジメント(無私性、楽観性、独立性など:全10項目)
  • バイタリティ(自己効力感、ポジティブシンキングなど:全9項目)
  • メンタルヘルス(充実感、安心感、やる気:全3項目)

また、性格タイプは16種類に分類され「候補者と社員」「候補者と配属予定のチーム」など、性格傾向の違いを比較しやすいのも特徴です。

便利な活用方法
  • 自動生成される「面接で聞くべき質問」を参考に、候補者の性格を深掘りする
  • 教育担当(メンター)とのマッチング度を確認して配属先を決める

『ミキワメ 適性検査』の特徴をより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。具体的な導入手順や活用方法を解説しています。

採用ミスマッチ防止_ミキワメ適性検査
『ミキワメ 適性検査』能力検査や性格診断16タイプ分類などの特徴を解説『ミキワメ 適性検査』は「活躍できる人材を見極める」ことに特化した適性検査です。自社の社風を分析し採用基準を策定可能。ミキワメを導入する手順も解説していますので、自社への導入を検討してみてください。...

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SPI 3(株式会社リクルートマネジメントソリューションズ)

SPI3

出典:SPI 3|株式会社リクルートマネジメントソリューションズ

※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください

検査内容
(性格検査)
・人との接し方
・仕事への取り組み方
・目標設定の仕方
・組織や職務への適応力
検査時間30分
スマホ受検不可能
費用
(税込)
・初期費用:無料
・Webテスト:4400円/人
公式サイトhttps://www.spi.recruit.co.jp/
提供企業株式会社リクルートマネジメントソリューションズ

1974年に誕生した『SPI 3』は、中小・ベンチャー企業から大企業まで、業界を問わず豊富な導入実績がある適性検査で、性格検査だけの実施も可能です。

あらかじめ社員への検査を実施しておけば、自社の活躍人材の特徴が明らかになり「候補者が入社後に活躍できるかどうか」を評価しやすくなります。

性格検査の「職務への適応のしやすさ」をベースに、面接で重視すべきポイントも決められるため、面接者の目線合わせにも役立てられます。

なお、SPIは「テストセンター」や「インハウスCBT」で検査を行うのが一般的ですが、自宅や職場など都合のよい時間・場所で受検できるWebテストでの実施も可能です。

便利な活用方法
  • 性格分析で「求める人物像」を定め、社内の意思統一を図る
  • 検査結果に面接での情報を加えて、応募者の活躍をイメージする

『SPI』の種類や実施方法については、以下の記事で詳しく解説していますので、導入を検討している方は参考にしてみてください。

SPI
適性検査のSPIとは?導入目的と検査結果からわかること、実施時のポイントを解説SPIとは、受検者の性格と能力を把握できる適性検査です。人材採用および従業員の育成やマネジメントにも活用できます。本記事では、SPIの基礎知識を解説します。導入前の参考にしてみてください。...

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SPIの「性格検査だけ」を行う会社・企業はある?

SPIは、通常「能力検査+性格検査」のセットで行いますが、性格検査だけでの実施も可能です。企業の採用プロセスによっては、能力検査を行わず「面接+性格検査」で選考する場合もあります。

性格検査だけを実施する会社・企業は、以下の方法で調べることができます。

  1. ハローワーク インターネットサービスを開く
  2. 求人情報検索の「年齢、就業場所など」の基本条件を入力
  3. フリーワードに「性格検査」を入力して検索
  4. 一覧表示された会社の「詳細表示」を確認
  5. 性格検査だけ実施している会社を探す

募集内容によっては、適性検査の種類が記載されておらず、SPIかどうかもわからない場合があります。なお、doda求人ボックスなどの求人サイトにおいても、キーワードに「性格検査」を入力して検索できます。

玉手箱I Ver.2(日本エス・エイチ・エル株式会社)

玉手箱I_Ver.2

出典:玉手箱I Ver.2|日本エス・エイチ・エル株式会社

※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください

検査内容
(性格検査)
職務遂行に必要な能力特性
(ヴァイタリティ、プレッシャーへの耐性 など)
検査時間約11分
スマホ受検要問い合わせ
費用
(税込)
年間利用料:13万2000円
公式サイトhttp://www.shl.co.jp/
提供企業日本エス・エイチ・エル株式会社

『玉手箱I Ver.2』は、新卒採用の母集団(自社に興味・関心を示す応募者の集団)の形成や、初期選考での活用を目的としたWeb適性検査です。

パーソナリティ(性格)や行動・経験に関するアンケートを行い、ヴァイタリティやプレッシャーへの耐力など、職務上必要な9つの能力特性を測定します。

約11分の短時間で検査ができるうえに、入社後の予測や面接時のチェックポイントも出力されるため、受検者側・会社側ともに負担をかけず検査ができます。

便利な活用方法
  • 候補者を絞り込むための採用基準を策定する
  • 面接時のチェックポイントを参考に、思考や行動のクセを見抜く

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Web-DPI(株式会社ダイヤモンド社)

Web_DPI

出典:Web-DPI|株式会社ダイヤモンド社

※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください

検査内容
(性格検査)
・行動特性(積極性、協調性 など)
・仕事への態度(活動性、持久性 など)
・対人関係(共感性、指導性 など)
・組織への順応(規律性、従順性)
検査時間約20分
スマホ受検可能
費用
(税込)
・初期費用:無料
・受検料:2750円/人
公式サイトhttps://jinzai.diamond.co.jp/service/test/000HD3004/
提供企業株式会社ダイヤモンド社

『Web-DPI(職場適応性テスト)』は、仕事の場面・職場における行動や、能力の発揮度合いを測定できるWeb適性検査です。

「仕事への態度」や「組織への順応」など、受検者の態度を広く診断するため、場面ごとに「どのような行動をとりやすい人なのか」を把握できます。

診断項目や職務適性の指標については、企業や学生の豊富なデータをもとに標準化されており、信頼性の高い結果が得られるのも特徴です。

便利な活用方法
  • 職場環境を分析して「なじみやすさ」を診断する
  • 仕事に向き合う姿勢など、自社独自の視点で診断する

以下の記事では、DPIの検査内容や活用方法を詳しく解説していますので、導入を検討している方は参考にしてみてください。

DPI_適性検査_検査内容_結果の活用方法_人材採用_人材育成_人事
DPI適性検査とは?内容と結果の活用方法を知り人材採用・育成に活かそうDPI適性検査は、職場適応力を測定するテストです。後天的に育成可能な態度能力が可視化され、人材採用・育成に活用できます。本記事では、DPIの基礎知識と活用方法を解説しますので、参考にしてみてください。...

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TG-WEB(株式会社ヒューマネージ)

TG_WEB

出典:TG-WEB|株式会社ヒューマネージ

※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください

検査内容
(性格検査)
・性格特性(外向性、協調性 など)
・成果を生み出すための行動力(コンピテンシー)
・ストレス耐性、ストレス対処力(コーピング)
・ワークエンゲージメント
・コミュニケーション力
・リーダーシップの素質
検査時間・パーソナリティ検査:15分
・コンピテンシー検査:15分
・コーピング検査:10分(※採用版)
・エンゲージメント検査:10分
・コミュニケーション検査:10分
・リーダーシップ検査:10分
スマホ受検可能
費用
(税込)
・年間利用料:無料
・受検料:2000円〜/件
※税表記なし
公式サイトhttps://tg-web.humanage.co.jp/
提供企業株式会社ヒューマネージ

『TG-WEB』は、自社の求める人材像や人材戦略に応じて、複数の検査を組み合わせることで「成果を出せる人材か」を測定できるWeb適性検査です。

一般的な適性検査で測定できる性格(パーソナリティ)に加えて、コンピテンシーやストレス対処力などを測定し、さまざまな視点で採用要件に合った見極めができます。

また、受検者の過去の経験をもとに、成果を発揮するための「行動特性」も測定できるため、入社後の活躍の予測や、採用してはいけない人材の判断も可能です。

便利な活用方法
  • 応募者の資質を見極め、円滑なコミュニケーションで入社意欲を高める
  • スコアやアドバイスをもとに、面接で質問すべき点を把握する

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ミツカリ適性検査(株式会社ミツカリ)

ミツカリ

出典:株式会社ミツカリ

※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください

検査内容
(性格検査)
・性格特性(誠実性、外向性 など)
・仕事上で重要な価値観
・チームとの関係性
検査時間10分
スマホ受検可能
費用
(税込)
・初期費用:無料
・月額料金:2万2000円〜/月(年間契約)
・受検料:2200円/人
公式サイトhttps://mitsucari.com/services/personality
提供企業株式会社ミツカリ

『ミツカリ適性検査』は、自社社員の特徴にもとづいた「求める人物像」を定義し、受検者の性格・価値観をデータで可視化できるWeb適性検査です。

人の習慣的な行動タイプが、以下の4つに分類されており、適性検査の受検を通して「誰がどのタイプにあてはまるのか」を分布図で確認できます。

  • アナリティカル(理論型)
  • ドライバー(行動型)
  • エミアブル(友好型)
  • エクスプレッシブ(社交型)

受検者の性格タイプを事前に把握すれば、個人の強みを活かせる業務分類もわかるため、採用後の人材活用にも効果を発揮します。

便利な活用方法
  • 入社後の教育や配属先を考慮し、採用可否の判断を行う
  • 社員のデータを蓄積し、応募者と社員の性格特性を比較する

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アッテル適性検査(株式会社アッテル)

アッテル

出典:株式会社アッテル

※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください

検査内容
(性格検査)
・リーダーシップ
・ストレス耐性
・活躍可能性
検査時間10分
スマホ受検可能
費用
(税込)
・受検費用:無料/100人
・分析費用:30万円/100人
※月額定額制(税表記なし)
公式サイトhttps://attelu.jp/assessment
提供企業株式会社アッテル

『アッテル適性検査』は、10万人のデータと特許技術(AI)によって開発され、採用や人材育成などの人事課題を解決するWeb適性検査です。

従業員データをもとに、価値観データと評価データを組み合わせて分析することで「活躍可能性を判断する採用基準」を作成できます。

性格検査では、対策が困難な「優劣のない設問」を採用しており、応募者の価値観を正確に可視化できるよう設計されています。

便利な活用方法
  • 活躍社員の特徴をもとに「活躍期待度」を指標化する
  • 社員の資質データを登録し、採用候補者とデータを重ねて比較する

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Web適性検査(性格だけ)の結果を見るときのポイント

性格検査_結果_見る_ポイント

性格検査の結果を見るときは、以下のポイントを押さえたうえで、受検者の行動特性や価値観を見極めましょう。

検査結果を戦略的に活用したい方は、以下の資料も参考にしてみてください。人事担当者が知っておくべき活用のポイントを詳しく解説しています。

個性が活かせる部署をイメージする

性格検査の結果を確認するときは、性格傾向に合った部署や、強みを活かせる職種をイメージして採用可否の判断をしましょう。

たとえば、協調性が高くチームワークを大切にする応募者は、グループ間での連携を重視する部署(例:営業、人事・総務など)が向いています。

協調性の高い人は、積極的に他者とのコミュニケーションを図り、対話を通じて問題を解決する力を持っているためです。

一方で、個人の仕事に集中するタイプの人材は、研究開発を行う部門やSE(システムエンジニア)など、自律的に動ける環境が望ましいと言えます。

もちろん性格検査だけで部署を決めるのは避けるべきですが、能力を最大限に発揮できそうな部署を選定したうえで「職場環境にフィットするかどうか」の検討が重要です。

回答の矛盾がある場合は面接で深掘りする

性格検査では、一貫性のない回答によって矛盾が生じる場合もあるため、面接において回答の意図や背景を確認し、本来の性格を見極める必要があります。

たとえば、性格検査で「ストレスに強い」と回答しているのに対し、別の質問では「困難な状況では行動できない」といった矛盾が確認されたとします。

検査後の面接において「過去に困難な状況に直面したとき、どのように対応しましたか?」といった質問をすれば、受け答えを通して本来の性格を確認できます。

また、Web適性検査においては、不正防止の取り組みも必要です。

株式会社サーティファイの調査によると、Web適性検査(Webテスト)を受検した591人のうち、45.5%の人(269人)が「何らかのカンニングをした」と回答しています。

不正行為が行われることで、本来採用すべき人材を見逃す可能性もあるため、企業側としては、不正防止が施されたWebテストの導入も検討しなければなりません。
参考:就活のWebテスト、45%が不正実行|株式会社サーティファイ

株式会社リーディングマークが提供する『ミキワメ 適性検査』は、カメラやマイクを活用して不正検知を行う「AI監視機能」を実装しています。

詳しい検査内容や特徴については前述していますので、以下のリンクから確認してみてください。
>>『ミキワメ 適性検査』の特徴や費用を確認する

事前に重視する測定項目を決めておく

性格検査を行うときは、採用基準に沿って重視する性格特性(協調性・主体性など)を明確にし、あらかじめ測定項目を決めておきましょう。

測定項目を決めるときのポイントは、以下のとおりです。

測定項目例ポイント
協調性他者の意見を尊重し、適切なコミュニケーションがとれるか
主体性指示待ちにならず、必要な情報を収集しながら自主的に行動できるか
ストレス耐性失敗やトラブルが発生したときに、適切に対処し、立ち直る力があるか

企業が求める人物像や、活躍人材を見極めるためには「どの性格タイプや行動特性がもっとも重要か」を明確にしておく必要があります。

【受検者向け】性格検査に落ちる理由は?難しい?

受検者向け_性格検査_落ちる理由_難しい

性格検査には「合格・不合格」の概念は存在しませんが、企業の求める人物像にマッチしない場合は、不採用の要因になり得ます。

そのほかにも、以下のような理由で性格検査に落ちる可能性があります。

  • 同じような質問に対して矛盾点がある
  • 自己分析不足により、本来の性格と異なる回答をする
  • 候補者の価値観と社風(組織文化)が合わないと判断される

また、性格検査は、直感的に回答できるような質問が出されるため難しくはありません。

一方で能力検査においては、短時間で多くの問題を解かなければならず、不慣れな受検環境や苦手な問題の出題などの要素も加わって、適性検査を難しく感じてしまうようです。

以下の記事では、適性検査の「落ちる理由」「難しいと感じる理由」を解説していますので、本記事と合わせて確認してみてください。

Web適性検査で個人の性格を効率的に見極めよう

Web適性検査_個人_性格_見極める

Web適性検査は、受検者の知的能力や学力だけでなく、価値観や行動特性をオンライン上で測定・分析できる便利な検査です。

基本的には「能力検査+性格検査」を行いますが、検査ツールによっては性格検査だけを実施できるものもあります。
>>性格検査だけ利用できる「Web適性検査7選」を確認する

組織文化にフィットする人材を中心に採用したい場合は「性格検査で個々の価値観・考えを把握し、面接の質問で深掘りする」といった採用プロセスが効果的です。

Web適性検査で「活躍人材かどうか」を効率的に見極められるプロセスを構築し、企業の成長を担う人材確保に取り組んでいきましょう。

ABOUT ME
佐藤 透
ミキワメラボの編集者・コンテンツマーケティングを担当。大学卒業後、複数のIT企業で勤務。HR領域や新しい働き方のトレンドに興味を持ち、2022年からリーディングマークに従事。

活躍する人材をひと目でミキワメ

ミキワメは、候補者が活躍できる人材かどうかを550円で見極める適性検査です。

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