この記事では、2025年卒 旧帝早慶大層の夏インターン結果(自社調べ)から読み解く、25卒旧帝大早慶層学生の今後の就職動向をお伝えします。
旧帝大や早慶出身の学生の最新就職動向を知ることにより、企業・学生両者にとって今後の就職活動の動向を知る一助になれば幸いです。
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https://www.recme.jp/for-company/
TOPICS
- 2025年卒(以下、25卒と表記)の旧帝早慶層学生で就活を4月までに開始した学生は昨年比13%増えていました。
- 夏期にマイページ登録学生のうち、秋以降インターンや選考に参加する意向のない学生が全体の39%を占めていました。また、インターン参加者であっても本選考応募意思のない学生が50%程度でした。
- 9月以降も、新たな業界・新たな企業を探し続ける学生が93%でした。
- 新たな企業を探す手段として、合同企業説明会やナビサイト・スカウト機能を選択する学生が多い結果となりました。すでに知っている企業を深く理解するのは企業主催のインターンや説明会が主流でした。
早期旧帝早慶層市場の9月以降の見通し(サマリー)
9月以降も新たな業界・企業を探す傾向が強い
夏期に志望業界や軸を絞らず、9月以降も幅広く企業を探す学生が21%となりました。志望業界はあるが他の業界も幅広く見ようとする学生が47%、志望業界の中でより多くの企業を探すのが25%という結果になりました。
これらを合わせると、93%の学生が新たな企業を探すことに積極的な態度を示していることがわかります。
秋以降、追加でマイページ登録しようと考えている企業数は、平均11.4社でした。
企業探しの媒体を使い分ける
新たな企業を探す手段としては、就活サービスが開催/運営する合同企業説明会やナビサイト、スカウト機能を重視する学生が多い結果となりました(計56%)。中でも、双方向型のWebセミナーを有力と考えている学生が最大であることが明らかになりました(17%)。
すでに知っている企業を深く理解するための手法としては、選択者の多いものから「企業主催のインターン」「企業主催の説明会」「OBOG訪問」となりました。
総論
昨年度よりも学生の動きだしがさらに早くなったため、プレエントリー数が増えていたとしても安心できないのが現状です。「とりあえず」マイページ登録をしているだけの学生は多く、マイページ登録をしている学生への意向上げだけでは限界だとわかりました。(そもそも意向上げのための説明会やインターンに参加してくれない学生も39%程度存在。)
学生のインターンシップ参加企業数は前年度と比べて下がっています。まだ志望企業や業界を決めていない学生は昨年よりも多い可能性が高く、学生の志望度を覆すチャンスがあることが示唆されます。
また、学生は秋以降も新たな企業を探そうとしていることがわかりました。「新たに知る」「深く知る」の学生の動き方の違いに応じて、「新たに自社を認知・志望させる」ための接点作りも重要でしょう。
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25卒学生の就活開始時期について
就活開始時期は昨年と比較し、より早期化の傾向が強まっています。特に4月までに開始した学生の割合は24卒が45%であるのに対し、25卒は58%であり13%増加しています。就活生全体としても夏時期に就活開始する学生の割合が増加している可能性が示唆されます。
図表1 2025卒旧帝早慶層学生の就活終了時期や志望企業確定時期についての調査結果(単月)。就職活動の開始月を1つ回答。
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インターンシップについて
インターンシップのプレエントリー数(マイページ登録数)
25卒のマイページ登録数の平均は25.2社という結果になりました。24卒でも同様に24.9社(※1)であり、昨年とマイページ登録数に大きな変化は見られませんでした。
図表2 2025卒旧帝早慶層学生のマイページ登録した企業数についての調査結果。単回答
※1 24卒のマイページ登録数は、今回の25卒向け調査と同様の方法で計算し直した数字
夏インターンエントリー数
25卒の夏インターンエントリー数の平均は17.3社となりました。24卒のエントリー数は平均14.9社(※2)であり、昨年よりも夏インターンのエントリー数は増加していることが明らかになりました。
図表3 2025卒旧帝早慶層学生のサマーインターンに応募した企業数についての調査結果。単回答
※2 24卒の夏インターンエントリー数は、今回の25卒向け調査と同様の方法で計算し直した数字
夏インターン参加社数
25卒のインターン参加社数の平均は5.5社となりました。24卒は平均6.0社であり、昨年よりも夏インターンの参加社数は減少していることがわかりました。
本調査だけからは断定できないものの、就活開始時期が早まっていることを踏まえると、
1)就活早期化に伴う疲れ
2) 人気企業へのエントリー集中に伴う不合格者の増加
3)就活以外の課外活動の活性化(※3)
などが原因として考えられます。
※3 昨年度もすでにサークルなど課外活動などが開始されていました。しかし、24卒学生は大学入学時がコロナ禍であったため、サークル/部活等に入っていない学生は多い傾向でした。一方で、25卒は2021年入学であり、21年はまだコロナ禍ではあったもののやや活動が復調しつつある時期でした。24卒よりはサークル等に入っていた学生が多い可能性が考えられます。
図表4 2025卒旧帝早慶層学生の参加済/参加予定インターンの企業数についての調査結果。単回答
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マイページに登録をしたが、インターンへ応募しなかった理由
昨年同様「とりあえずマイページ登録した」という学生は多く、マイページ登録をしていることが志望度が高いことと同義ではないことがうかがえます。
昨年比で「登録時より企業への志望度が低くなった」を選択する学生の割合が6.8%増加しました。背景として、就活の早期化によりマイページ登録をしてからインターンまでのリードタイムが長く、その間接点がないことで志望度低下につながった可能性があります。
図表5 2025卒旧帝早慶層学生のマイページ登録したのにインターン申し込みしなかった理由についての調査結果
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夏以降の本選考への参加意向率について
マイページに登録した企業のうち、秋冬インターン応募意向である企業は平均4割ほどであることがわかりました。回答者のうち50%は、インターン応募意向のある企業は30%以下となりました。
図表6 2025卒旧帝早慶層学生のマイページ登録した企業のうちインターンがあれば応募する企業の割合についての調査結果。単回答
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まとめ
はじめに、本調査はあくまで当社会員へのWebアンケート結果を基にしていること、その対象大学がいわゆる旧帝早慶層に偏っていること、男女や文理の割合が均一でないことにはご留意いただきたいです。その前提のもとで、新卒採用担当者の方にとっては以下のような含意があると思われます。
・昨年度よりも学生の動きだしがさらに早くなったため、プレエントリー数が増えていたとしても安心できない現状です。
・「とりあえず」マイページ登録しているだけの学生は多く、マイページ登録している学生への意向上げだけでは限界があるといえます。(そもそも意向上げのための説明会やインターンに参加してくれない学生も39%程度存在しています。)
・9月以降にプレエントリーしようとしている社数は、8月までに実際にプレエントリーしている社数よりも少ないです。しかし8月までと比較して「なんとなく」ではなく、より関心を持った企業を選別してプレエントリーする可能性があります。秋以降も業界や企業を広く見ようとしている学生も多く、夏まででうまく母集団形成できなかった企業も挽回のチャンスがあると思われます。
・学生は、秋以降も新たな企業を探そうとしていることがわかりました。「新たに知る」「深く知る」といった学生の目的に応じて、「新たに自社を認知・志望させる」ための接点作りも重要であるといえるでしょう。
当社では、各社様に合わせたさらなる市場調査も実施しています。
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調査概要
「2025年卒旧帝早慶層学生就活調査」
(25卒データ)
1.調査対象:
2025卒予定の、東京大学、一橋大学、東京工業大学、早稲田大学、慶應義塾大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、北海道大学、東北大学、名古屋大学、九州大学の大学生、大学院生
2.調査期間:2023年8月15日~8月22日
3.調査方法:WEBアンケートにより回収
4.有効回答:236名(文系44.1%、理系55.1% / 男性60.2%、女性39.4%)
(24卒データ)
1.調査対象 :
2024年卒予定の、東京大学、一橋大学、東京工業大学、早稲田大学、慶應義塾大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、北海道大学、東北大学、名古屋大学、九州大学の大学生、大学院生
2.調査期間 : 2023年9月1日~9月7日
3.調査方法 :WEBアンケートにより回収
4.有効回答 : 218名(文系45.4%、理系54.5% / 男性60.5%、女性38.9%)
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