- 職業適性診断でわかる5つの情報
- よく使われる職業適性診断のテストの種類
- おすすめの職業適性診断サービス・選び方
自社にフィットした人材を確保しようと、職業適性診断や適性検査の導入を検討している人事担当者の方も多いのではないでしょうか。
職業適性診断は、個人が自身に向いている職業を探すために使われるだけでなく、企業の採用や人員配置など、さまざまな場面で活用されています。
履歴書や面接だけで性格や価値観を見極めるのは難しいですが、職業適性診断を行えば、性格タイプをもとに「自社にフィットする人材か」の把握が可能です。
本記事では、職業適性診断の概要や診断でわかる情報、よく使われる代表的なテストの種類を解説します。
無料で利用できるサービスや、性格分析に特化した診断ツールも紹介していますので、自社の人材戦略に合った診断方法を検討してみましょう。

職業適性診断とは?

職業適性診断とは、個人の知的能力や性格タイプ、仕事での強み・弱みなどを把握し、その人に適した職業を見極めるための診断テストです。
企業の採用活動においては、応募者が「自社の社風や働き方に適した人材かどうか」を客観的に把握するための手段として活用されています。
職業適性診断は、厚生労働省などの公的機関が提供する診断テストや、性格タイプから適した職業・職務を分析するサービスなど種類も豊富です。
なかには、自己理解を深めるための個人向けサービスもあり、診断結果をもとに自分のキャリアを決めたり、適した職業を見つけたりできます。
職業適性診断と職業適性検査の違い
職業適性診断と職業適性検査は、どちらも職業に対する適性を評価する手法ですが、目的に違いがあります。
職業適性診断 | 個人の性格・興味・価値観をもとに、適した職業や職場環境を見極める |
職業適性検査 | 知的能力や作業能力を測定し、特定の職業に求められる適性を数値化する |
職業適性診断は、主に応募者の性格や職業に対する興味を分析するもので、個人の自己理解を深めたり、組織文化とのフィット度合いを判断したりするときに活用されます。
一方で職業適性検査は、数理的思考力や言語能力、作業スピードなどを測定するための検査です。
どちらも職業選択に役立つ情報が得られる点では同じですが、職業適性診断は個人の自己理解を主な目的とし、職業適性検査は適性を数値化して評価することが目的です。
以下の記事では、職務(職業)適性検査の概要や測定項目を詳しく解説していますので、職業適性診断との違いをより明確にしたい方は確認してみてください。

そもそも「職業・職務・職位」の定義とは?
「職業・職務・職位」は、それぞれ以下のように定義されており、言葉の指す対象に違いがあります。
※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください
分類 | 定義 | 具体例 |
---|---|---|
職業 | 企業や事業所の枠を越えて、類似した職務をまとめたもの | ・技術系(電気工事技術者、建築設計技術者) ・法務系(裁判官、検察官、弁護士) ・医療系(医師、看護師、保健師) ・教育系(保育士、教員) ・事務系(総務、人事、秘書) |
職務 | 特定の職業において、個人が担当する仕事や業務 | ・管理職 ・事務職 ・販売職 ・サービス職 ・専門、技術職 |
職位 | 組織内において、個人に割り当てられた役職やポジション | ・会長 ・代表取締役、社長 ・専務、常務 ・部長、課長、係長 |
参考:第5回改定 厚生労働省編職業分類(職業分類表)|労働政策研究・研修機構
職業適性診断では、主に職業に対する適性を評価しますが、職務や職位に適した能力・スキルの有無も見極められるため、採用だけでなく人員配置での活用も可能です。
職業適性診断でわかる5つの情報

職業適性診断の実施により、以下の5つの情報を得られます。
個人の特性を客観的に評価することで、採用におけるミスマッチを防ぐとともに、適材適所の人員配置も可能です。
1.適性能(知的能力・言語能力 など)
職務適性診断では、業務遂行に必要な知的能力や言語能力、数的処理能力などの「適性能」を測定・評価します。
労働政策研究・研修機構のGATB(厚生労働省編 一般職業適性検査)においては、9つの適性能の検査が可能です。
適性能 | 概要 |
---|---|
知的能力 | 一般的な学習能力や、さまざまな原理を理解する能力 |
言語能力 | 言語の意味や関連した概念を理解し、使いこなす能力 |
数理能力 | 計算を正確に速く行う能力 |
書記的知覚 | 言葉や印刷物を細部まで正しく知覚する能力 |
空間判断力 | 立体形の理解力や、平面図から立体形を想像する能力 |
形態知覚 | 実物や図解されたものを細部まで正しく知覚する能力 |
運動共応 | 眼と手(指)を共応させて、迅速かつ正確に作業する能力 |
指先の器用さ | 速く正確に指を動かし、小さいものを巧みに取り扱う能力 |
手腕の器用さ | 手腕を思うままに巧みに動かす能力 |
参考:厚生労働省編 一般職業適性検査(GATB)|労働政策研究・研修機構
職業ごとに必要とされる適性能の種類や水準がわかるため、自社の業種においても「問題なく業務を遂行できる能力があるか」を診断できます。
また、知的能力や言語能力だけでなく、手先の器用さや作業スピード、集中力などの実務的な能力の測定・評価も可能です。
2.性格タイプ
性格タイプの診断では、個人の行動特性や心理的傾向を把握し、組織文化や職務との適合性を評価します。
分析方法として一般的に用いられるのが、性格を5つの因子に分類するビッグファイブと、心のなり立ち(自我状態)を理解するエゴグラムです。
※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください
分析方法 | 概要 |
---|---|
ビッグファイブ | 5つの因子(開放性、誠実性、外向性、協調性、神経症的傾向)から、性格特性・タイプを分析する |
エゴグラム | 心理療法の交流分析を用いて、親の心(P)、状況判断をする成人の心(A)、天真爛漫に振る舞う子どもの心(C)から「心のなり立ち(自我状態)」を分析する |
たとえばビッグファイブで診断した場合、外向性が高い人は営業や接客業に適性があり、誠実性が高い人はルールを重視する職務に向いているといった判断が可能です。
エゴグラムの場合は、周囲から信頼されるリーダー的存在なのか、よく考えて行動する慎重な性格なのかなど、点数の高い特性における「自分らしさ」がわかります。
株式会社リーディングマークが提供する『ミキワメ 適性検査』では、受検者の性格タイプを16種類に分類し、向いている仕事やタイプ同士の関係性を把握できます。

個人の能力を活かせる仕事・部署を診断できるため、人材の適正配置や育成計画などのマネジメントにも活用できます。
3.仕事での強み・弱み
職業適性診断では、仕事における強み・弱みを明確にし、個人が持つスキルや資質を最大限に活かせる職業を診断できます。
たとえば「細かい気配りができ、穏やかで明るい性格」と診断された場合、ひとりで作業を進めるよりも、多くの人と接して笑顔になれるような仕事が向いていると判断できます。
一方で「打たれ弱く、傷つきやすい性格」の場合は、厳しい上司がいる職場や、顧客との接点が多い仕事は不向きです。
仕事での強みや弱みを把握できれば、自分に合った新たな仕事を発見したり、キャリアの方向性を決めたりするなど、活躍できる場の検討にも役立てられます。
採用業務を行う人事担当者の方は、職業適性診断の活用とともに、活躍できる人材を見極めるための採用基準を設けましょう。
以下の資料に採用ミスマッチを防ぐ方法などをまとめていますので、ぜひダウンロードしてご活用ください。
>>「自社で活躍できる人材の見極め方」の資料をダウンロードする(無料)
4.会社・仕事に求めること
職業適性診断では、受検者が職場環境や仕事内容に対して「どのような価値観や期待を持っているか」を明確にできます。
会社や仕事に求める要素として、主に以下の5つが挙げられます。
要素 | 概要 |
---|---|
働き方 | 労働時間や勤務形態など、柔軟な働き方に対する考え |
キャリアアップの機会 | 昇進・昇格などのキャリアアップに対する意欲 |
報酬 | 給与・福利厚生に対する期待度 |
組織文化・職場の雰囲気 | 組織の価値観や考えに対する共感度 |
ワークライフバランス | 仕事と私生活の両立・調和に関する考え |
たとえば自由度の高い働き方を求めている場合は、自ら仕事を生み出して進められる仕事を任せたり、裁量権の大きい職務を割り当てたりできます。
受検者が理想とする働き方を明確化することで、企業と個人の相互理解を深め、採用・転職時のミスマッチ防止につながります。
5.興味のある職業・向いている職業
職業適性診断では、仕事での行動や思考に関する検査を行い、興味を持っている仕事の領域や職業を把握できます。
たとえば、労働政策研究・研修機構のVPI職業興味検査においては、6つの領域に対する興味・関心の有無を測定可能です。
領域名 | 内容 |
---|---|
現実的興味領域 | 機械や物体を対象とする実際的な仕事の領域 |
研究的興味領域 | 研究や調査のような研究的・探索的な仕事の領域 |
芸術的興味領域 | 音楽・芸術・文学などを対象とする仕事の領域 |
社会的興味領域 | 人と接したり、人に奉仕したりする仕事の領域 |
企業的興味領域 | 企画・立案や組織の運営、経営などの仕事の領域 |
慣習的興味領域 | 定まった方式や規則、習慣を重視し、従って行うような仕事の領域 |
参考:VPI職業興味検査|独立行政法人 労働政策研究・研修機構
自社の仕事が興味のある領域であれば、入社後もやりがいを持ちながら積極的に仕事に取り組み、会社としても生産性・パフォーマンスの向上が期待できます。
職業適性診断でよく使われるテストの種類

職業適性診断でよく使われるテストとして、長い年月をかけて研究・開発されたGATBや、厚生労働省が提供している診断テストなど、4種類のテストを紹介します。
※以下の表は右にスクロールできます
テスト名 | 特徴 | 費用(税込) | こんな活用ができる |
---|---|---|---|
GATB(厚生労働省編 一般職業適性検査) | ・9つの適性能を測定 ・13領域、40職業群の適性を評価 | ・検査用紙:330円/部 ・手引(採点盤付き):1210円 | ・得意な能力が「自社の仕事で活かせるか」を評価する ・興味のある仕事とマッチしているかを把握する |
職業適性テスト(Gテスト) | ・GATBの適性能を基準とした診断 ・受検結果を3次元グラフで操作 | 無料 | ・適性がある職業グループ(技能・対人)を把握する ・社員の自己理解を促進するツールとして活用する |
VPI職業興味検査 | ・興味関心の強さや心理的傾向を測定 ・160の具体的な職業名を表示 | ・手引:2750円 ・回答用紙セット:1万3200円/20人分 ・職業ガイド:1万5400円/20人分 | ・大人数の就職セミナーやガイダンスで活用する ・例示される職業情報を調べて自己理解を深める |
キャリア・インサイト | ・職業興味など4つの側面で適性を評価 ・総合的なキャリアプランニングシステム | ・CD-ROM:4400円 ・手引:1650円 | ・興味領域における職業の適職リストを作成する ・10〜20年先の長期キャリアプランを立てる |
検査を通して、業務における性格・行動特性を分析したり、興味領域から適職を診断したりできるため「自社にフィットする人材か」を効率よく見極められます。
GATB(厚生労働省編 一般職業適性検査)

※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください
検査内容 | ・紙筆検査(知的能力、言語能力など、7項目の適性能) ・器具検査(指先の器用さ、手腕の器用さ) |
検査時間 | ・紙筆検査:45〜50分 ・器具検査:12〜35分 |
テスト形式 | ペーパーテスト |
費用 (税込) | ・検査用紙:330円/部 ・手引(採点盤付き):1210円 ※器具検査を行う場合は、別途検査盤が必要 |
研究・開発者 | 独立行政法人 労働政策研究・研修機構 |
提供者 | 一般社団法人 雇用問題研究会 |
『GATB(厚生労働省編一般職業適性検査)』は、1944年にアメリカで開発された検査で、現在は日本版として採用や配属先の選定に活用されています。
紙筆検査(11種類)と器具検査(4種類)を通して、言語能力や空間判断力など9つの適性能を測定し、13領域・40職業群との適性を3段階評価で照合します。
「結果の見方・生かし方」のワークシートを作成すれば、受検者の自己理解とともに、面談やカウンセリングなど本人にフィードバックするときにも利用可能です。
- 得意な能力が「自社の仕事で活かせるか」を評価する
- 興味のある仕事とマッチしているかを把握する
職業適性テスト(Gテスト)

検査内容 | ・立体図判断検査:28問 ・文章完成検査:48問 ・算数応用検査:20問 |
検査時間 | 約10分 |
テスト形式 | Webテスト |
費用 | 無料 |
公式サイト | https://shigoto.mhlw.go.jp/User/GTest/Introduction/Part1 |
提供者 | 厚生労働省 |
『職業適性テスト(Gテスト)』は、GATB(厚生労働省編 一般職業適性検査)のWeb化を目的に開発され、GATBの3つの適性能を検査するツールです。
- S:空間判断力(平面図から立体形を想像する能力 など)
- V:言語能力(言語の意味を理解し、使いこなす能力 など)
- N:数理能力(計算を正確に速く行う能力 など)
受検者の標準得点を「S・V・N」の3次元グラフ上に配置し、グラフを直接動かすことで、どの職業グループに近いかを直感的に把握できます。
同サイトでは、職業興味検査や価値観検査も利用できるため、受検者の自己理解の促進にも役立ちます。
- 受検者の適性がある職業グループ(技能・対人 など)を把握する
- 社員の自己理解を促進するツールとして活用する
VPI職業興味検査

出典:VPI職業興味検査|独立行政法人 労働政策研究・研修機構
※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください
検査内容 | ・職業興味尺度(現実的興味領域、研究的興味領域 など) ・傾向尺度(自己統制傾向、男性ー女性傾向 など) |
検査時間 | 15~20分 |
テスト形式 | ペーパーテスト |
費用 (税込) | ・手引:2750円 ・回答用紙セット:1万3200円/20人分 ・職業ガイド(利用者向け):1万5400円/20人分 |
研究・開発者 | 独立行政法人 労働政策研究・研修機構 |
提供者 | 株式会社日本文化科学社 |
『VPI職業興味検査』は、研究や芸術など6つの領域に対して、個人の興味・関心の強さや心理的傾向を測定する検査です。
自己統制や地位志向など「5つの心理的傾向」から個人の特性を測定でき、働くことの動機づけやキャリアガイダンスとして活用できます。
また、160の具体的な職業名がわかりやすく記載されているため、受検者の職業に対する興味・関心を引き出しつつ自己理解の促進にも役立ちます。
- 大人数の就職セミナーやガイダンスで活用する
- 例示される職業情報を調べて自己理解を深める
キャリア・インサイト

出典:キャリア・インサイト|独立行政法人 労働政策研究・研修機構
※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください
検査内容 | ・能力 ・職業興味 ・価値観 ・行動特性 |
検査時間 | 1時間以上 |
テスト形式 | パソコンにインストールして実施 |
費用 (税込) | ・インストール用CD-ROM:4400円 ・手引:1650円 |
研究・開発者 | 独立行政法人 労働政策研究・研修機構 |
提供者 | 一般社団法人 雇用問題研究会 |
『キャリア・インサイト』は、職業選択に役立つ適性評価や職業リストの参照、キャリアプランニングなどを実施できる総合的なキャリアガイダンスシステムです。
適性診断においては、職業興味や価値観など4つの側面で適性を測定し、個人の特徴と職業とのマッチングによって、適職リストが作成されます。
診断結果の「能力」と「興味」をもとに、作成されたリストの職業に対して「どの部分と一致するか、不一致なのか」の照合ができます。
なお、18〜34歳程度の若年層向けの「ECコース」と、35〜69歳程度のキャリア層を対象とした「MCコース」があり、利用者はこの2コースから選択可能です。
- 興味領域に関連のある職業を3種類の適職リストで作成できる
- 10年、20年先の長期にわたるキャリアプランを立てる
【無料・登録なし】おすすめの職業適性診断サービス3選

職業適性診断を本格導入する前に、コストを抑えて実施したい方に向けて、無料・登録なしで利用できる診断サービスを紹介します。
※以下の表は右にスクロールできます
テスト名 | 特徴 | こんな活用ができる |
---|---|---|
ジョブリシャス診断(マイナビ転職) | 性格や価値観に関する20個の質問で、ジョブタイプ別に適職を診断 | ・仕事における性格タイプの理解を深める ・性格タイプに合う上司・同僚の特徴を把握する |
エゴグラム適職診断(doda) | エゴグラム(行動パターンから性格を診断)を用いて、性格タイプにマッチした職業を診断 | ・採用の初期段階で応募者の性格診断を行う ・社員の強みや弱みの再発見に活用する |
適職診断(求人ボックス) | 性格傾向を12タイプに分類し、強みを発揮できる職業を診断 | ・適性のある職業を求人ボックス内で検索できる ・心理学、統計学の専門家監修の診断が受けられる |
無料の職業適性診断は、基本的に「受検者が自身に合った職業を知るため」のサービスです。
一人ひとりの性格・価値観をデータ化し、社風に合う人材を見極めたい場合は、性格分析に特化した有料の診断サービスをおすすめします。
ジョブリシャス診断(マイナビ転職)

診断内容 | ・基本的なシゴト性格 ・シゴトでの強み、弱み ・ストレスを感じる一言 ・本領発揮できる職種 |
検査時間 (質問数) | 約3分(20問) |
公式サイト | https://tenshoku.mynavi.jp/opt/joblicious/ |
提供企業 | 株式会社マイナビ |
『ジョブリシャス診断』は、性格や価値観に関する20個の質問で、ジョブタイプ別に適職がわかる診断サービスです。
診断結果には「基本的なシゴト性格」が表示され、仕事での要求に対する接し方や、ストレスの感じ方などの傾向がわかります。
ジョブタイプを踏まえて「あなたの性格には、こんな職業が向いている」とアドバイスを受けられるため、自己理解を深めるツールとして活用できます。
ただし「基本的なシゴト性格」以外の情報を知りたい場合は、会員登録が必要です。
- 仕事における性格タイプの理解を深める
- 性格タイプに合う上司・同僚の特徴を把握する
エゴグラム適職診断(doda)

診断内容 | ・性格の特徴(6タイプ) ・適性のある職業 |
検査時間 (質問数) | 約5分(50問) |
公式サイト | https://doda.jp/fair/egogram/type |
提供企業 | パーソルキャリア株式会社 |
『エゴグラム適職診断』は、行動パターンから性格を診断するエゴグラムを用いて、性格タイプにマッチした適職がわかる診断サービスです。
50個の質問に回答すれば、以下の6つの性格タイプに近いものが表示され、特徴や適性のある職業を把握できます。
- Aタイプ(堅実なしっかり者)
- Bタイプ(自由なムードメーカー)
- Cタイプ(自己主張キッパリリーダー)
- Dタイプ(協調性高い献身タイプ)
- Eタイプ(信頼される女将タイプ)
- Fタイプ(コツコツ努力の頑張り屋)
たとえば、Aタイプの性格の場合「デジタル思考があり、事務やデータ処理を行う職業が向いている」といった情報が提供されます。
- 採用の初期段階で応募者の性格診断を行う
- 社員の強み・弱みの再発見に活用する
適職診断(求人ボックス)

※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください
診断内容 | ・性格要素(協調性、誠実性、外向性、情動性、創造性) ・性格傾向(12タイプ) ・強みを発揮しやすい職業 |
検査時間 (質問数) | 約5分(30問) |
公式サイト | https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/ |
提供企業 | 株式会社カカクコム |
求人ボックスが提供する『適職診断』は、5つの性格要素に関する質問で性格傾向を12タイプに分類し、強みを発揮できる職業を診断するサービスです。
主な性格タイプは、以下のとおりです。
- 個性派タイプ(クリエイティブで感受性豊か)
- 世話焼きタイプ(親しみやすくて人望が厚い)
- 実績重視タイプ(合理的で目標にまっしぐら)
- ポジティブ思考タイプ(社交性で楽しいことが大好き)
- 教育者タイプ(面倒見がよく、人に教えるのが好き)
診断結果には「協調性・誠実性・外向性・情動性・創造性」の性格要素がグラフで表示され、向いている職業のアドバイスが受けられます。
- 適性のある職業を求人ボックス内で検索する
- 心理学・統計学の専門家監修の診断が受けられる
【性格分析に特化】おすすめの職業適性診断サービス3選

性格分析に特化した職業適性診断について、3つのおすすめサービスを紹介します。
心理学にもとづいた精度の高い分析ができるサービスや、受検者の持ち味・クセを把握できるサービスをピックアップしています。
※以下の表は右にスクロールできます
テスト名 | 特徴 | 費用(税込) | こんな活用ができる |
---|---|---|---|
ミキワメ 適性検査 | ・社内受検を通して、社員の特徴や性格傾向を分析 ・性格タイプを可視化し、活躍可能性を14段階で評価 | ・受検料:550円/人(社内受験は0円) ・システム利用料:4万4000円〜/月 (年間契約) ※利用人数によって変動(要問い合わせ) | ・自社の社風(社員の性格傾向)を部署単位で可視化する ・面接官の目線をそろえる「独自の採用基準」を作成する |
内田クレペリン検査 | ・簡単な一桁の足し算を行を変えながら実施 ・能力面、性格面、行動面から「働きぶり」を評価 | ・検査用紙:1320円/10枚 ・判定料:1980円/人 ・誤答調べ尺:1210円/セット ※オンライン判定の場合 | ・本当の個性を見抜き、採用後の働きぶりや成績を予測する ・性格や行動の傾向を把握し、最適な部署に配置する |
V-CAT | ・受検者の「メンタルヘルス」と「持ち味」を測定 ・持ち味を発揮するための「心の状態」を可視化 | 要問い合わせ | ・強みや適性を把握し、採用後の配属に活用する ・ストレス時の対処方法をアドバイスし、自己理解の促進を図る |
上記のサービスでは、適性のある職業名は提示されませんが、性格分析を通して「フィットする部署」や「強みを活かせる職場」の判断が可能です。
以下の記事では、よく利用されている定番の適性検査や、組織づくりに活用できるものを紹介しています。各サービスを比較検討するときの参考にしてみてください。

ミキワメ 適性検査(リーディングマーク)

※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください
検査内容 | 【性格検査】 ・価値観、コミュニケーション ・ストレスマネジメント特性(楽観性、気分転換傾向 など) ・バイタリティ特性(自己効力感、やりきる力 など) ・ハイパフォーマーの特性、傾向 【能力検査】 ・言語理解 ・文章構成力 ・図表処理 など |
検査時間 | ・性格検査:10分 ・能力検査:20分 |
テスト形式 | Webテスト(スマホ受検可能) |
費用 (税込) | ・受検料:550円/人(社内受験は0円) ・システム利用料:4万4000円〜/月(年間契約) ※利用人数によって変動(要問い合わせ) |
公式サイト | https://mikiwame.com/ |
提供企業 | 株式会社リーディングマーク |
『ミキワメ 適性検査』は、社内受検を通して社員の特徴・傾向を分析し、作成した採用基準をもとに「活躍する人材」をひと目で判断できる適性検査です。
各部署の性格傾向や社員の性格タイプ(16種類)を可視化し、候補者とのフィット度合いを確認すれば、採用合否の判断に活用できます。
候補者の活躍可能性を「S〜E」の14段階で表示できるうえに、面接で聞くべき質問も自動生成されるため、採用業務の効率化にも役立ちます。
また、カスタマーサクセスチームによる組織分析や採用基準策定のサポートを受けられ、適性検査を導入したことがない企業でも安心です。
『ミキワメ 適性検査』の仕組みや特徴をまとめた資料をご用意しています。ご興味のある方は、以下のリンクからダウンロードしてみてください。
>>『ミキワメ 適性検査』の資料をダウンロードする(無料)
- 自社の社風(社員の性格傾向)を部署単位で可視化する
- 面接官の目線をそろえる「独自の採用基準」を作成する
内田クレペリン検査(日本・精神技術研究所)

※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください
検査内容 | ・作業の基本能力・性格特性(発動性、柔軟性 など) ・行動特性(敏感性、回復性 など) |
検査時間 | 約50分 |
テスト形式 | ペーパーテスト |
費用 (税込) | ・検査用紙:1320円/10枚(10枚単位での販売) ・誤答調べ尺:1210円/セット・判定料:1980円/人 ※オンライン判定の場合 |
公式サイト | https://www.nsgk.co.jp/uk |
提供企業 | 株式会社 日本・精神技術研究所 |
『内田クレペリン検査』は、簡単な一桁の足し算に行を変えながら実施し、計算量の変化や誤答から「能力面・性格面・行動面」を測定する検査です。
- 能力面の特徴(作業効率、作業スピード)
- 性格・行動面の特徴(仕事・作業をするときの持ち味やクセ)
性格・行動面においては、物事への取りかかりを示す発動性や、気分・行動の変化の大小を示す可変性などを数値化し、仕事での「働きぶり」「その人らしさ」を把握できます。
具体的な職業は提示されませんが、学校での生徒指導や就職支援のツールとしても活用されています。
- 本当の個性を見抜き、採用後の働きぶりや成績を予測する
- 性格・行動の傾向を把握し、最適な部署に配置する
V-CAT(日本能率協会マネジメントセンター)

※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください
検査内容 | ・メンタルヘルス(心のバランス、意識性) ・個人の持ち味(心的活動のテンポ、心的エネルギー) |
検査時間 | 50分 |
テスト形式 | ペーパーテスト |
費用 | 要問い合わせ |
公式サイト | https://www.jmam.co.jp/hrm/course/assess/item_v-cat.html |
提供企業 | 株式会社日本能率協会マネジメントセンター |
『V-CAT』は、受検者のメンタルヘルスと持ち味を測定し「自社で十分に能力を発揮できるか」を見極められる検査です。
持ち味を発揮するための「メンタルヘルスの状態」について、以下の2項目の組み合わせで判定します。
- 心のバランスの安定・不安定
- 意識性(周囲の状況を認識・把握する力)の高い・低い
面接や能力テストではわからない潜在的な特性を把握できるため、採用選考の合否判定だけでなく、入社後の人材育成やマネジメントにも活用できます。
- 強み・弱みや適性を把握し、採用後の配属に活用する
- ストレス時の対処方法をアドバイスし、自己理解の促進を図る
職業適性診断を選ぶときのポイント

職業適性診断ツールを選ぶときは、以下の3つのポイントを確認しましょう。
自社に最適な診断ツールを導入することで、採用業務の効率化とともに、適性に合った「活躍する人材」を見つけやすくなります。
「各サービスを調べたけど、結局どれを導入すべきかわからない」と悩んでいる方は、以下の資料に選び方をわかりやすくまとめています。無料でダウンロードできますので、ぜひ確認してみてください。
>>「失敗しない適性検査の選び方 BOOK」をダウンロードする
信頼性の高い結果を得られるか
職業適性診断サービスを選ぶときは、科学的な理論やデータにもとづいて、受検者の性格・能力から適職診断ができるかを確認しましょう。
信頼性の高い結果が得られれば、個人の内面的な特性をもとに業務への適応能力をより深く分析できるため、採用精度の向上を期待できます。
職業適性診断や適性検査の開発においては、コンセプトにもとづいて測定する尺度を作成し、複雑な計算式を用いながらスコアの算出方法を検討しています。
そのため、診断結果は「信頼性・妥当性・公平性」が担保されており、正確かつ一貫性のある検査・診断が可能なのです。
診断サービスによって質問項目や診断内容が異なるため、自社が必要とする情報を得られるかも確認しておきましょう。
個人の性格・能力を可視化できるか
基礎的な学力や能力だけでなく、内面的な性格特性や行動特性を可視化できる診断サービスであれば、現場の働き方に対する適性をより見極めやすくなります。
たとえば「自己主張が強いか」「協調性を重視するか」など、日常業務で求められる性格的な側面を可視化することで、実際の職場で活躍できるかどうかの予測が可能です。
適材適所の人員配置がしやすくなるうえに、採用後の人材育成やマネジメントにも活用できるため、結果として組織全体の生産性向上にもつながります。
また、グラフや数値でまとめられた診断結果を受検者に提供すれば、自己分析やキャリア選択の参考となり、自己理解を促進できます。
よい評判と豊富な実績があるか
職業適性診断ツールを選ぶときは、使いやすさやサポートなどのよい評判と、豊富な導入実績があるかを確認しておきましょう。
実績豊富なサービスは、すでに多くの企業で導入され、採用や人員配置において一定の効果が得られたことを示しています。
とくに、業界大手や名だたる企業が導入していれば、データの正確性や診断結果の質が高いことが証明されているため、安心して導入できます。
信頼できるサービスを選択することで、より優れた人材を確保する仕組みが構築され、採用活動や人材育成の効率化もスムーズに進められるのです。
性格分析に特化した『ミキワメ 適性検査』の評判が気になる方は、以下の記事を確認してみてください。導入企業のインタビューやSNSの反応をまとめています。

職業適性診断で自社にマッチした人材を採用しよう
-1024x540.jpg)
職業適性診断は、主に受検者が自身の適職を見つけるための手段ですが、企業においても「自社で能力を発揮できる人材か」を見極めるために活用しています。
本記事で紹介した職業適性診断と各種サービスを再確認しましょう。
本記事で紹介している診断サービスの概要は、2025年3月現在の情報にもとづいて作成したものです。変更の可能性もあるため、詳細は各社Webサイトなどでご確認ください。
※モバイルでは以下の表を右にスクロールしてご覧ください
職業適性診断の種類 | 診断サービス |
---|---|
定番・よく使われる | ・GATB(厚生労働省編 一般職業適性検査) ・職業適性テスト(Gテスト) ・VPI職業興味検査 ・キャリア・インサイト |
無料・登録なし | ・ジョブリシャス診断(マイナビ転職) ・エゴグラム適職診断(doda) ・適職診断(求人ボックス) |
性格分析に特化 | ・ミキワメ 適性検査(リーディングマーク) ・内田クレペリン検査(日本・精神技術研究所) ・V-CAT(日本能率協会マネジメントセンター) |
診断結果をもとに受検者の性格や能力を可視化することで、採用後のミスマッチを減らし、適材適所の人員配置が可能となります。
職業適性診断を活用した採用プロセスを構築し、採用精度の向上と採用業務の効率化を目指しましょう。

ミキワメは、候補者が活躍できる人材かどうかを550円で見極める適性検査です。
社員分析もできる30日間無料トライアルを実施中。まずお気軽にお問い合わせください。