上位校学生向けの就活人気企業調査において、メガバンクの人気が下がるなど学生の志向変化が激しいにもかかわらず、総合商社は上位5位を独占し続けています。
学生からは「海外で活躍でき、グローバルな感覚が身につきそうだ」「多様な事業があり、色々な経験が得られると思う」「将来的に安定してよい給料が得られそう」等の理由から商社(専門商社も含む)は上位校学生に人気の業界です。
商社に内定する学生は優秀だと言われることも多く、商社に就職するような学生を採用したいという採用担当者の方も多いと思います。
では、商社に就職する人はいったいどんな性格をしているのでしょうか?
この記事では商社内定者の性格特性を、性格が可視化できるツール「キャリアベース(ミキワメ)」で調査したデータを元に、分析していきたいと思います。
※2020年4月より、「キャリアベース」は「ミキワメ」へと名称を変更し、サービスも大幅にアップデート致しました。
従来の適性検査のみを行う検査サービスではなく、その先の検査結果の分析を自動で行い、ひと目で「自社の社風と候補者が合っているのか」を見極めるクラウドサービスとなっております。
本記事執筆時は、キャリアベースとしてご提供をしておりましたが、現在は名称やサービス内容が一部変更となっております。
1.調査・分析について
分析対象:
弊社が運営するサービス「レクミー」「ミキワメ」に登録している19卒&20卒の学生の内、内定先に関するアンケートに回答していただいた方、1060名の中から商社内定者75名のデータを分析
方法:
適性検査で測定した27の性格を業界ごとに平均し、特定の業界とそれ以外の業界の平均値に差があるかを「t検定」により検証。差がある確率が90%以上の場合、その性格を業界の特徴的な性格とする。
2.《分析結果》商社内定者の性格
全27項目中、平均との差が有意な項目のみ抽出し、全業界平均を0としています。
3.分析結果から見える商社内定者の人物像
特徴1:みんなとワイワイ過ごしたい!
グラフを見ると「社交欲求」がかなり高く、「自立性」が低いことが分かります。
「社交欲求」が高い=人と一緒に賑やかに過ごすことを好む
「自立性」が低い=仲間と一緒にいることを好む
なので、一人で過ごすよりも多くの人とわいわい賑やかな時間を過ごすのを好む傾向があります。
特徴2:負けず嫌いで、勝つためにとことん努力!
グラフを見ると「競争心」と「成長欲」が高いことが分かります。
「競争心」が高い=負けず嫌いで他人との勝敗にこだわる
「成長欲」が高い=自分が成長することに対して意欲的である
なので、勝敗と成長に強いこだわりがある対応なので、周りとの競争を意識し、常に努力する傾向があります。
特徴3:前向きに新しいことにも果敢にチャレンジ!
グラフを見ると、「挑戦心」が高く、続いて「肯定思考」「楽観性」が高くなっています。
「挑戦心」が高い=新しいことや変化を取り入れていこうとする
「肯定思考」が高い=物事を肯定的にとらえようとする
「楽観性」が高い=物事を楽観的にとらえる
このことから、ポジティブな性格で新しいことに挑戦するハードルが低い性格といえます。
特徴4:周りから称賛を浴びたい自信家!
グラフを見ると、「自己効力感」が他業界に比べ高く、「無私性」が低い結果となっています。
「自己効力感」が高い=努力すれば結果が出るものだと思っている
「無私性」が低い=自分を他者に認めてもらおうとする欲求が強い
これを踏まえると、何事も努力次第でどうにかできるという自信があり、承認欲求が強い傾向があると思います。
4.就活生へのアドバイス
商社業界が自分に合っているか改めて考えてみましょう
総合商社は人気企業ランキングの上位5位を独占していることからわかるように多くの就活生が志望しています。
しかし、志望している人全員が商社への性格適性があるのでしょうか。
「人気だから」「就職偏差値が高いから」等の理由から志望企業を選定する方もいますが、上記のような調査結果も参考にしていただき、自分が馴染めるか、能力を発揮できるのかも踏まえて志望業界を選定していただければと思います。
もちろん、すべての商社業界内定者が上記の傾向に当てはまるわけではありません。
企業毎に社風も変わってきますので、OB訪問なども利用しながら、自分に合っている会社を探してください。
5.採用担当者の方へ
商社内定者の傾向が自社の活躍人材特性に当てはまるか考えてみましょう
上位校学生でも特に優秀層が内定しているイメージがあった商社を分析してみるとこのような結果になりました。
近年の新卒採用では「同一化」が重要とされています。「同一化」とは、採用における自社のイメージを他社と同一化させ、学生が志望する企業の限られた枠内に入り込みやすくするというブランディング方法です。
「商社を志望しているような学生が欲しい」と思う採用担当者の方も多いでしょう。
この結果と自社の欲しい人物像を踏まえた上で、「商社」が同一化すべき対象か考えると、採用ブランディングがより上手くいくかもしれません。
今回分析に活用した、会社を変える組織開発クラウド 「ミキワメ」の詳細は下記からご覧になれます。
ミキワメは、候補者が活躍できる人材かどうかを500円で見極める適性検査です。
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